ディズニー・チャンネル

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テンプレート:Portal ディズニー テンプレート:日本の衛星放送チャンネル ディズニー・チャンネルDisney Channel)は、ウォルト・ディズニー・カンパニーが運営しているエンターテインメント専門チャンネルである。

ディズニーが制作しているアニメーションを中心に、同社が発表している映画テレビドラマなどを放送している。

概要

1983年アメリカで放送を開始したのが始まりである。1990年代に入るとイギリスなど他国でも放送を開始し、2000年代初頭には60以上の国・地域で視聴できる世界的なチャンネルとなった。

日本では、国内のディズニーの事業を統括するウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社の放送事業部門であるウォルト・ディズニー・テレビジョン・インターナショナル ジャパンにより運営が行われており、2003年11月18日から放送を開始している。

開局からちょうど1年後の2004年11月18日には、スカイパーフェクTV!110(後のスカパー!e2、現在のスカパー!)でも放送を開始した(TBS系の東経110度CS放送事業者・C-TBSへの番組供給という形を取る)。

2005年12月1日にはスカパー!プレミアムサービスにおいて2番目のチャンネル「トゥーン・ディズニー」を開局したが、2009年(アメリカでは2月13日、日本では8月1日)に男児向けの番組編成に特化した「ディズニーXD」にリニューアルしている。

日本では2008年11月18日に開局5周年を迎え、記念の特別番組も放送された。

ちなみに日本で初めて放送された番組は『蒸気船ウィリー』で、開局セレモニーの司会は森公美子が担当した。

2012年3月1日、スカパー!e2での放送はC-TBSによる東経110度CS放送から直系の新規放送事業者・ブロードキャスト・サテライト・ディズニーによるBSデジタル放送へ移行し、16:9のワイド放送、字幕放送[1]に対応した。

2013年11月18日、開局10周年を迎え、その日から10週間にわたって「ディズニー・チャンネル 魔法の10週間」という特別企画が行われた。「魔法の10週間」の最終土曜日である2014年1月25日には、その日限定の「メイド・フォー・ミー!みんなで作る魔法のフィナーレ」と称する特別枠が設けられ、午前10時から午後9時までの時間帯で以下の番組が(視聴者の事前投票の結果により)放送された:
午前10時~午前11時:ミッキーマウス クラブハウス(ディズニージュニア部門第1位)
午前11時~正午:おさるのジョージ(ディズニージュニア部門第2位)
正午~午後1時:ちいさなプリンセス ソフィア(ディズニージュニア部門第3位)
午後1時~午後2時:フィニアスとファーブ(アニメーション部門第1位)
午後2時~午後3時:スイチュー! フレンズ(アニメーション部門第2位)
午後3時~午後4時:怪奇ゾーン グラビティフォールズ(アニメーション部門第3位)
午後4時~午後5時:ブログ犬 スタン(ドラマ部門第1位)
午後5時~午後6時:ウェイバリー通りのウィザードたち(ドラマ部門第2位)
午後6時~午後7時:オースティン&アリー(ドラマ部門第3位)
午後7時~午後9時:フィニアスとファーブ ザ・ムービー(映画部門)

日本での放送開始の背景

当チャンネルが開局するまで、ディズニーのアニメ作品の放送は系列局の少ないテレビ東京系列が視聴できる地域(『ディズニータイム』)や、パーフェクTV!(当時)やケーブルテレビなどを通じた有料の衛星放送局WOWOWでないとなかなか視聴できる機会がなかった関係で、海外における当チャンネルの存在を知るファンを中心に、開局を待ち望む声も多かった。

衛星放送事業者各社やケーブルテレビ事業者からも加入者の増加を後押しするためのキラーコンテンツとして、その動向が注目されていた。しかし日本では放送法により外国企業の放送事業参入が制限されていたことや、ディズニー側は「日本の市場価値は高いが、有料放送市場が未発達で収益が期待できない」と判断し放送開始を見送っていた。

その後の放送法の規制緩和により、ディズニーは外国企業の放送事業参入を許した電気通信役務利用放送法に基づく放送事業者としてスカイパーフェクTV!(当時)や大手ケーブルテレビ局で放送を行うと開局計画を2003年4月に発表し、同年11月18日に放送を開始した。この年はアメリカのディズニー・チャンネルの開局と東京ディズニーランドの開園20周年に当たり、11月18日はディズニーの看板キャラクター・ミッキーマウスの誕生日でもある。

開局の前から電車などの公共交通機関で広告を掲載したり、スカパー!やケーブルテレビ各局へ向けたプロモーション番組『ディズニー・トゥーンタイム』の配給など、様々な媒体を通じて積極的な広告活動を行ったことも功を奏し日本国内での視聴世帯は2004年1月時点で200万世帯を突破した。ただし視聴者は主に別料金のかからないことが多いケーブルテレビ局の契約世帯が中心で、当初パック料金に含まれていなかったスカパー!での契約数はおよそ10万世帯に留まっていた(その後、2004年10月よりパック料金の対象となった)。

放送形態

日本独自のオリジナル番組を除き、全て日本語による吹き替え音声版とオリジナルの英語音声版の二ヶ国語放送となっている。スカパー!やスカパー!プレミアムサービス、デジタル送信のケーブルテレビでは「ステレオ二ヶ国語放送」という形態が取られており、どちらの言語でも臨場感のあるステレオ音声で視聴出来る。

番組本編中には画面左下にチャンネルロゴが常時表示されている。ロゴは他の専門チャンネルに比べると大きく目立ちやすい上に、ほとんどの番組で特別編成やディズニー作品の関連商品(セルDVDなど)の発売情報などのテロップの表示やナレーションも行われる。

2007年10月1日からはバンパーやタイトルテロップが一新され、番組中に次の番組の紹介テロップが表示されるようになった。またエンドロールの前後では映像を押し上げて、画面下部に次の番組の紹介文が表示される。

なお、番組の間には数分のショートアニメや放送されている作品のPVミニ番組が放送される(番組表には掲載されない)。

また時々月単位で、姉妹チャンネルであるディズニーXDのアニメやドラマを日曜日にお試しということで放送する。

番組の一覧

テンプレート:Main 番組によっては、放送時間を区切るゾーン編成を取っている。なお、時間帯についての記述はいずれも日本のもの(JST)である。

マジカル・ワールド・オブ・ディズニー

ファミリー映画を中心とした長編作品を放送する。日本では毎日24時、金曜日は20時の他、土日には13時にもこのゾーンが設けられている。ディズニー映画や本国のディズニー・チャンネルで制作されたテレビ映画(ディズニー・チャンネル オリジナルムービー)の他、他社が制作している洋画も放送されている。

2005年8月にフジテレビ系列で放送されたディズニー・チャンネル初のスペシャルドラマ『星に願いを -七畳間で生まれた410万の星-』を、およそ1年遅れの2006年9月に邦画として放送した。

前述した通り二ヶ国語放送だが、劇場公開時点で日本語の吹き替え音声が制作されていない他社の作品についても、吹き替え版を新規に制作した上で放送される。字幕スーパーを付した英語のみの放送は行われていなかったが、2012年3月11日からは字幕スーパーを付した英語のみの放送は行われていた[2]

ディズニージュニア

幼児向けのアニメ作品を中心とし、番組の間に進行役のサルのキャラクター「ウー」と「アー」が工作や料理などのコーナーを交えたゾーンで、教育番組としての位置づけもある。平日は朝8時30分から昼の14時30分までの6時間、土日は同じく朝7時30分から10時までの2時間半にわたって編成されている。この他に、新番組の先行放送などを18時頃に行うこともある。ディズニー・チャンネルが日本で初放送をした時は、「プレイハウスディズニー」(Playhouse Disney)としてスタート。

実写コーナーの出演者は全員日本人だが、実際の収録は主にパリのスタジオで行われている。2004年からは、東京のスタジオで収録された視聴者参加型のコーナーも加わった。

この枠の開始に追随する形で、カートゥーン ネットワークでは『ピぽらぺポら』(現在の『カートゥーン ニト』)、アニマックスでは『アニメっこMAX』(現在は終了)を開始しており、他のアニメ専門チャンネルにも影響を与えている。

当初はこの枠内に限り、チャンネルロゴは他の時間帯と異なる原色を多用した派手なタイプが使用されていたが、2004年3月には元に戻された。

2011年7月3日には「ディズニージュニア」の名前を採用した。

ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー

テンプレート:Main ディズニー・チャンネルが独自に制作した映画作品を放送する。ほとんどの作品では、当チャンネルで放送されている他のドラマ作品の主要な登場人物を演じている俳優「ディズニー・チャンネル スター」が主役を演じている。

オリジナル番組

週替わりのミニ番宣番組ディズニーXDでも放送。
ディズニー・チャンネル スター達が「くだらないけど面白いゲーム」(ジャンケンなど)に挑む特別番組。2006年より開始し、2007年2008年にも8月から9月にかけて放送された。
4人組ユニットLeadがトレジャーハンターとなり毎月ゲストを迎え東京ディズニーリゾートに眠る宝を探していく番組。2010年7月放送終了。
マップマスター矢口真里とアシスタントのオードリー春日俊彰の二人がゲストと一緒にマップを完成させる。2013年4月放送終了。
大沢あかね堀井新太の二人がゲストと一緒にディズニーリゾートで極上でお得に過ごす為の10のポイント(ゴクトクポイント)を紹介する。2014年5月放送終了。
ガレッジセールゴリが、世界中のディズニーリゾートを案内する。
  • DVDダッシュ!
ディズニー作品の最新DVD情報を送る番組。
いずれも、トゥーン・ディズニーのディズニーXDへの改称時(2009年8月1日)に同チャンネルへ。

ナナドラ

ディズニー・チャンネル・オリジナルのドラマ作品を平日午後7:00 - 7:55に、2エピソードを一気に放送する。ラインナップは3カ月ごとに変わる。

その他の主な番組

上記のゾーン以外ではディズニーおよびその関連会社が制作した短編アニメやシリーズアニメ、海外ドラマなどが放送されている。

ナレーター

世界のディズニー・チャンネル

ディズニーはアメリカや台湾中華民国)など海外の一部におけるスタジオジブリ作品の放映権を獲得しており、これらの地域のディズニー・チャンネルではジブリ作品が長編作品の枠で放送されている(ただし日本と違い、台湾などでは衛視電影台などの他のチャンネルでも放送している)。

アメリカでは、1998年にアニメを専門に放送する兄弟チャンネル「Toon Disney」(トゥーン・ディズニー)を開局した。このチャンネルでは過去に制作されたアニメの放送だけでなく、ディズニー傘下にあるABCで放送されるアニメ・特撮番組の時差放送も行っている。

フィリピンインドネシアシンガポールなどの東南アジアや韓国香港では「ディズニー・チャンネル アジア」として放送が行われている。初めて放送された日本のアニメは、2000年の『ぶぶチャチャ』である。

ケーブルテレビの普及している台湾では、ディズニー・チャンネル アジアでも放送されている作品を交えた上で、独自の編成を取っている。放送は母国語の北京語で行われ、『プレイハウス ディズニー』の時間帯は平日3時間のみと少ない。シリーズ作品はディズニー以外が制作しているものが多く、日本のアニメも数多く放送されているが、その中には『あずきちゃん』や『星のカービィ』など、ユニークな番組が目を引く。さらに『マジカル・ワールド・オブ・ディズニー』に相当する長編作品枠『Disney奇妙世界』では、スタジオジブリ作品だけでなく『世界名作劇場』の各作品や『ちびまる子ちゃん』なども放送された。また、韓国では『ポケットモンスターシリーズ』も放送されている。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:ディズニー・チャンネル オリジナル・シリーズ

テンプレート:BSデジタル放送
  1. 子供向け番組の場合、字幕は漢字表記がされていない
  2. ただし、2008年11月の開局5周年を記念して放送された『パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ(1作目2作目)』では、この形式を使った放送も行われた。