アレマン語

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アレマン語(標準ドイツ語Alemannisch(Alemannische Dialekte)、アレマン語:Alemannisch)は、ドイツ語の一方言、ドイツ南西部の地方言語のひとつ。

高地ドイツ語のうち上部ドイツ語バイエルン語オーストリアドイツ語も含む)に属し、シュヴァーベン語((Schwäbisch)、英:スウェイビア語(Swabian)、仏:スワーブ語(Souabe))、アルザス語Elsässisch)やスイスドイツ語Schwyzerdütsch)を含むことで知られる。

概要

アレマン諸語の使用地域は、かつてのゲルマン民族のひとつアレマン人スエビ族の一派という)の住んでいた地である。そもそもアレマン語とはアレマン人の言葉という意味である。この言葉が言語か方言かについては言語学者によって見解が異なるが、エスノローグは「標準ドイツ語の会話者が理解する事は困難」とし、ユネスコは明確に異なる言語であると指摘している。

「ドイツ語」をフランス語で「アルマン(Allemand)」というのはアレマン語を話すアレマン人(仏:AlamansまたはAlémans)にルーツがあると言われるが、フランス語でも「アレマン語」は「アレマニーク(Alémanique)」という別の単語を用い区別はされている。

ISO 693-2の言語コードは「gsw」。

  • k, p, tは標準ドイツ語のような有気音にはならない。
  • b, d, gは常に無声化し、[p],[t],[k]となる。
  • lは音節化するか、u[w]の音となる。

アレマン語の各諸語(右図区分と異なる)

言語コード
  • SIL
    • GSW(スイスドイツ語)
    • SWG(シュヴァーベン語)
    • WAE(ヴァルサー方言。広義的にはしばしばスイスの言語学者からはスイスドイツ語に含まれる)
    • GCT(ベネズエラ・アレマン語)

関連項目

外部リンク

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