アイ'ム ホーム

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テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/TVDrama テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible listsアイ’ム ホーム』は、石坂啓による日本漫画、およびそれを原作としたテレビドラマ。『ビッグコミックオリジナル』(小学館)において、1997年7月から1998年12月まで連載された。平成11年度第3回文化庁メディア芸術祭大賞受賞作。1999年2月に上・下巻のコミック化される。2004年には『アイ’ム ホーム 遥かなる家路』としてNHK総合テレビジョンにてテレビドラマ化された。2005年5月18日DVD化。

概要

表題のアイ’ム ホーム(I'm home.)は、作者がギリシャのホテルに滞在した際、パンフレットに「アイムホームと言って戻ってもらえるような部屋をめざして……」という内容が書かれていたことがきっかけで、最初にタイトルを決めてから制作された。従って、日本語の帰宅時の挨拶「ただいま」を英語に訳したものとも言えるが、単にその言葉の意味に留まっているのではない。単行本あとがきでは、帰宅したときの家族との安住感、開放感は最初から備わっているものではなく、家族が努力して初めて得られるものであるという気持ちを著したものと述べられている。

あらすじ

主人公、家路久(いえじひさし)はやり手の銀行員であったが、左遷による単身赴任中に起こったアパートの火事(ぼや)による一酸化炭素中毒により記憶喪失となり、離婚・再婚などの過去の記憶を失った。

離婚した前妻と娘、仮面を被ったように見えて家族とは思えない今の家族。間で揺れ動く久が自分が帰るべき家とは何か、家族とは何かという疑問を抱えつつ、自分を見つめ直す過程を描く。

ビッグコミックオリジナル掲載号

  1. 1997/ 7/ 5 思い出した家
  2. 1997/ 8/ 5 アイジンの家
  3. 1997/ 9/20 親の住む家
  4. 1997/11/ 5 友人の家
  5. 1997/12/20 人事課
  6. 1998/ 2/ 5 義妹(いもうと)の家
  7. 1998/ 2/20 誕生日
  8. 1998/ 4/ 5 スバルの周辺
  9. 1998/ 5/ 5 赴任先の家
  10. 1998/ 6/ 5 山の家
  11. 1998/ 7/ 5 高木の家
  12. 1998/ 8/ 5 好物
  13. 1998/ 9/20 スバルの部屋
  14. 1998/10/ 5 桔梗
  15. 1998/11/20 離婚届
  16. 1998/12/ 5 居場所
  17. 1998/12/20 帰る場所

ドラマ

NHK夜の連続ドラマよるドラシリーズ)で2004年11月15日から12月16日に『アイ’ム ホーム 遥かなる家路』として5週全20話で放映された。 NHK大阪放送局が制作を行った。主題歌は大塚愛の「大好きだよ。

スタッフ

出演

各週サブタイトル

  • 第1週「仮面家族」
  • 第2週「オレは誰?」
  • 第3週「夫婦の距離」
  • 第4週「二人の妻」
  • 最終週「記憶の糸」

解説

主に大阪神戸を舞台としている。

ドラマで使用された仮面は亀有工房が出演者のマスク取りを行って作製された。[1]

神戸でのロケ地の提供は主に神戸フィルムオフィスが行った。そのため、神戸ポートピアランド神戸ハーバーランド神戸モザイク神戸地下鉄大倉山駅阪急御影駅前、鐘紡記念病院、その他様々なところでロケが行われていた。

家路家は「神戸市東灘区住吉山手3丁目10-21-203」であるが、住吉山手3丁目は現実には9番までしかなく、これは架空住所。

清原家近隣の住宅地ロケは、三田市あかしあ台にあるセンチュリー大橋の近隣であり、あかしあ台公園などが、屋外ロケの舞台となった。

時任三郎が主人公・家路久を演じた。家路久は東京出身、前妻のカオルは大阪出身の設定であり、大阪出身の時任三郎は標準語、関東出身の紺野美沙子が関西弁で演じている。

外部リンク

テンプレート:前後番組 テンプレート:文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞