ほくほくフィナンシャルグループ

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株式会社ほくほくフィナンシャルグループテンプレート:Lang-en-short)は、富山県富山市に本社を置く金融持株会社である。

概要

傘下に、北陸地方北海道を基盤とする北陸銀行と、北海道を基盤とする北海道銀行があり、総資産でふくおかフィナンシャルグループに次ぐ第2位の規模を持つ地方銀行グループである。

  • 連結自己資本比率11.72%(2012年(平成24年)3月31日現在)
  • 預金残高(2行合算) 9兆7008億円(2012年3月31日現在)
  • 貸出金残高(2行合算) 7兆2870億円(2012年3月31日現在)

課題

両行とも、平成バブルの崩壊に伴う財務悪化を引き起こし、公的資金注入を受けており、その処理が課題であった。地域銀行同士の合併や経営の統合はこれまでも数多くあるが、本店の所在地が遠隔地に在る統合は国内では初である。この為「飛地統合」などと呼ばれ、銀行の再編の新たな形として注目されている。


この「飛地統合」の実現は、

  • 高い収益力を持っているが北海道の営業を強化したい北陸銀行
  • 北海道に密着しているが収益力の低い北海道銀行

の思惑が相互補完の形で結実している。


また、北陸銀行が北海道内にも支店を設けているという事情も存在する。これは、北海道開拓において北陸地方の出身者が全体の1/4程度にも達しており、その便宜を図っていたものである。

ファイル:Hokuriku-Hokkaido-ATM.jpg
東京支店の1階。両銀行のATMが並べて設置してある。

最近はほくほくFG全体の店舗網の合理化として、北陸銀行北見・網走両支店を北海道銀行に、北海道銀行大阪支店を北陸銀行へ営業譲渡したり、北海道銀行東京支店を北陸銀行東京支店のビルに移転して空中店舗化(ATMは1F)している。この他、グループ外の荘内銀行フィデアホールディングス)の協力により、北海道銀行仙台支店も空中店舗化(カード取引は1Fの荘内銀行ATMでの時間内出金と近隣のイーネットローソンATMでの入金は手数料が無料)して経費の節減を図っている。

経営努力の結果2009年(平成21年)8月27日公的資金を全額返済している。3日前の24日には北海道銀行小樽支店新店舗が北陸銀行小樽支店隣にて営業開始しており、その後、旧店舗跡地を両行共同の駐車場「ほくほくパーキング」としてオープンさせた。

2013年には新幹線開業による東北地方との経済交流促進や東日本大震災福島第一原子力発電所事故の北海道内避難者に対する金融面からのサポートを行うべく北海道銀行七十七銀行東邦銀行岩手銀行など東北地方の地銀10行と業務提携を締結するなど他行との共同事業にも積極的である。

沿革

関連項目

外部リンク

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