ブリヂストン招待選手権
テンプレート:ゴルフ大会 テンプレート:Infobox ブリヂストン・インビテーショナル(WGC-Bridgestone Invitational)は、世界ゴルフ選手権シリーズの第3戦として、毎年8月に開かれるゴルフの大会である。会場はアメリカ・オハイオ州アクロンにある「ファイアストーン・カントリークラブ」で行われる。
歴史
この大会は元々1962年にメジャー大会優勝者による非公式大会としてスタートした。9月にジャック・ニクラス、アーノルド・パーマー、ゲーリー・プレーヤーのBIG3により36ホールで争った。1人の選手がその年に複数のメジャー優勝がいた場合、補欠としてカナディアン・オープンやウェスタン・オープンの優勝者が参加されていたこともあった[1][2][3][4][5]。1975年を最後に4人による大会が終了し、1976年からPGAツアーの公式戦となり、現行の方式となった。1984年からは日本電気(NEC)のアメリカ現地法人がスポンサーとなりNECワールドシリーズ・オブ・ゴルフとなる。1999年からはWGCのひとつに指定され、以後2005年まではNECインビテーショナルというタイトルであった。メジャーリーグベースボールと同じように、4大メジャーに次ぐ「真の世界一決定戦」という位置づけの大会のひとつである。2006年からスポンサーがブリヂストンに変わり、現在の名称に変更された。なおメジャー大会優勝者同士による大会は現在PGAグランドスラム・オブ・ゴルフに受け継がれている。
大会に出場できるのは当年度の世界ランキング50位以内に入った選手、また世界各地のツアー競技で指定された大会の優勝者、ならびに団体戦のライダーカップとプレジデンツカップの代表選手が対象となる(ライダーカップは米国代表12名とヨーロッパ代表12名、プレジデンツカップは米国代表12名と国際選抜チーム代表12名)、および前年ブリヂストンオープン優勝者、当年日本ゴルフツアー選手権優勝者。試合は4日間のストロークプレー方式で行われる。
本大会が世界ゴルフ選手権に編入された後、最初の2回はメジャー大会最終戦の全米プロゴルフ選手権から1週間の間隔を置いて行われていた。しかし2001年度の大会から、全米プロゴルフ選手権のすぐ翌週に開催されるようになった。そのため、出場資格のある選手たちにとっては大規模な大会の連戦となり、コンディションの調整が大きなカギを握る。2002年度の大会だけは、ファイアストーン・カントリークラブが「全米プロシニア選手権」の会場に使用されたため、別のコースで行われたが、2003年からは再び元のファイアストーンに戻った。このコースは16番ホール(667ヤード、パー5)に“Monster”(モンスター、距離が非常に長いことからついた)という愛称がある。ここでトリプルボギーを叩いたアーノルド・パーマーが「Monster」と呼んだのがきっかけでその愛称が付いた。
1999年に世界ゴルフ選手権第2戦となってからは、1999年~2001年にかけてタイガー・ウッズが大会3連覇を飾っている。その2年前、まだ本大会がNECワールドシリーズ・オブ・ゴルフだった1997年に、グレグ・ノーマン(オーストラリア)がここで最後のPGAツアー優勝をした。なおNECもブリヂストンも日本企業であり、日本での開催が熱望されているが、日程の都合上、開催は難しいと思われる。
タイガー・ウッズは2009年までに7度優勝し、最低順位も4位とこの大会を得意としていたが、2010年は苦戦し自己ワーストの4日間通算18オーバーを記録し、プロ転向後最低の78位タイで終えた。
WGC歴代優勝者
開催年 | 優勝者 | 出身国 | スコア | パー | 2位との差 | 優勝賞金 ($) |
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WGC-Bridgestone Invitational | ||||||
2014年 | ローリー・マキロイ | テンプレート:Flagicon 北アイルランド | 69-64-66-66=265 | –15 | 2打差 | 1,500,000 |
2013年 | タイガー・ウッズ (8) | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 66-61-68-70=265 | –15 | 7打差 | 1,500,000 |
2012年 | キーガン・ブラッドリー | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 67-69-67-64=267 | –13 | 1打差 | 1,400,000 |
2011年 | アダム・スコット | テンプレート:Flagicon オーストラリア | 62-70-66-65=263 | –17 | 4打差 | 1,400,000 |
2010年 | ハンター・メイハン | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 71-67-66-64=268 | –12 | 2打差 | 1,400,000 |
2009年 | タイガー・ウッズ (7) | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 68-70-65-65=268 | –12 | 4打差 | 1,400,000 |
2008年 | ビジェイ・シン | テンプレート:FJI | 67-66-69-68=270 | –10 | 1打差 | 1,350,000 |
2007年 | タイガー・ウッズ (6) | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 68-70-69-65=272 | –8 | 8打差 | 1,350,000 |
2006年 | タイガー・ウッズ (5) | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 67-64-71-68=270 | –10 | Playoff | 1,300,000 |
WGC-NEC Invitational | ||||||
2005年 | タイガー・ウッズ (4) | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 66-70-67-71=274 | –6 | 1打差 | 1,300,000 |
2004年 | スチュワート・シンク | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 63-68-68-70=269 | –11 | 4打差 | 1,200,000 |
2003年 | ダレン・クラーク | テンプレート:Flagicon 北アイルランド | 65-70-66-67=268 | –12 | 4打差 | 1,050,000 |
2002年* | クレイグ・パリー | テンプレート:Flagicon オーストラリア | 72-65-66-65=268 | –16 | 4打差 | 1,000,000 |
2001年 | タイガー・ウッズ (3) | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 66-67-66-69=268 | –12 | Playoff | 1,000,000 |
2000年 | タイガー・ウッズ (2) | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 64-61-67-67=259 | –21 | 11打差 | 1,000,000 |
1999年 | タイガー・ウッズ | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 66-71-62-71=270 | –10 | 1打差 | 1,000,000 |
*Note: 2002年大会のみワシントン州サマミッシュのサハリー・カントリークラブで開催。
ワールドシリーズ・オブ・ゴルフ歴代優勝者
ワールドシリーズ・オブ・ゴルフ(非公式大会)歴代優勝者
開催年 | 優勝者 | 2位 | 3位 | 4位 |
---|---|---|---|---|
1975 | トム・ワトソン (O) | ジャック・ニクラス (MP) | テンプレート:仮リンク (C[5]) | テンプレート:仮リンク (U) |
1974 | リー・トレビノ (P) | ゲーリー・プレーヤー (MO) | テンプレート:仮リンク (C[4]) | ヘール・アーウィン (U) |
1973 | テンプレート:仮リンク (O) | (タイ) テンプレート:仮リンク (U) & ジャック・ニクラス (P) | テンプレート:仮リンク (M) | |
1972 | ゲーリー・プレーヤー (P) | (タイ) ジャック・ニクラス (MU) & リー・トレビノ (O) | テンプレート:仮リンク (C[3]) | |
1971 | テンプレート:仮リンク (M) | ジャック・ニクラス (P) | リー・トレビノ (UO) | テンプレート:仮リンク (W[2]) |
1970 | ジャック・ニクラス (O) | (タイ) テンプレート:仮リンク (M) & テンプレート:仮リンク (P) | テンプレート:仮リンク (U) | |
1969 | テンプレート:仮リンク (U) | テンプレート:仮リンク (M) | (タイ) テンプレート:仮リンク (O) & テンプレート:仮リンク (P) | |
1968 | ゲーリー・プレーヤー (O) | テンプレート:仮リンク (M) | テンプレート:仮リンク (P) | リー・トレビノ (U) |
1967 | ジャック・ニクラス (U) | テンプレート:仮リンク (M) | テンプレート:仮リンク (O) | テンプレート:仮リンク (P) |
1966 | テンプレート:仮リンク (C[1]) | (タイ) ジャック・ニクラス (MO) & テンプレート:仮リンク (P) | テンプレート:仮リンク (U) | |
1965 | ゲーリー・プレーヤー (U) | ジャック・ニクラス (M) | ピーター・トムソン (O) | テンプレート:仮リンク (P) |
1964 | テンプレート:仮リンク (O) | テンプレート:仮リンク (U) | テンプレート:仮リンク (P) | アーノルド・パーマー (M)[6] |
1963 | ジャック・ニクラス (MP) | テンプレート:仮リンク (U) | アーノルド・パーマー (プレーオフ)[7] | テンプレート:仮リンク (O)[8] |
1962 | ジャック・ニクラス (U) | (タイ) アーノルド・パーマー (MO) & ゲーリー・プレーヤー (P) |
メジャー優勝者: M = マスターズ, U = 全米オープン, O = 全英オープン, P = 全米プロ
その他優勝者: C = カナディアン・オープン, W = BMW選手権(当時はウェスタン・オープン)
- Palmer won an 18-hole playoff between the three runners-up of the two majors' playoffs in 1963.
順位 | 賞金 ($) |
---|---|
1 | 50,000 |
2 | 15,000 |
3 | 7,500 |
4 | 5,000 |
- 最初の3回は3位賞金$5,000であった。