ゴジラvsスペースゴジラ
テンプレート:Infobox Film 『ゴジラvsスペースゴジラ』(ゴジラたいスペースゴジラ、またはゴジラ ブイエス スペースゴジラ)は1994年(平成6年)12月10日に公開された日本映画で、ゴジラシリーズの第21作である。観客動員数は340万人。配給収入は16億5千万円。キャッチコピーは「破壊神降臨」。
目次
概要
本来は前作の『ゴジラvsメカゴジラ』でシリーズが一旦終了するはずであったが、エメリッヒ版ゴジラの制作が遅れていたために急遽制作された作品である[1][2]。前作の主要スタッフは当時『ヤマトタケル』の撮影に入っており、監督の山下賢章や脚本の柏原寛司など平成VSシリーズの経験がなかったスタッフが参加している[2]。
登場怪獣はゴジラ、リトルゴジラ、スペースゴジラ、MOGERA、フェアリーモスラの五体で、平成VSシリーズ最多となっている[2]。
基本的にリアリズムよりも娯楽性を全面に押した作りであり[3]、新城功二と三枝未希の恋愛劇なども繰り広げられる。またバース島の風景がその淡い恋を彩っている点も見どころである。平成ゴジラシリーズとしては珍しく、ゴジラがやや人類の味方寄りに描かれており、このシリーズで唯一ゴジラがヒーロー的に扱われているのが特徴(実際には、結晶体に幽閉されたリトルゴジラ救出のために戦っている)。福岡におけるスペースゴジラとの決戦では、ゴジラとGフォースのロボット・MOGERAが結果的に共同戦線を張った。
主要襲撃地点は鹿児島、熊本、別府、福岡。当作品はゴジラ九州初上陸ということでも話題になった。また札幌、山形、神戸などはスペースゴジラの餌食となった。
当初は『ゴジラvsキングギドラ』に登場したキングギドラとは異なる、本来の設定の宇宙超怪獣であるキングギドラを敵に迎えた作品が企画されていたが、直前に公開された『ヤマトタケル』に登場するヤマタノオロチがギドラに似ていたことからゴジラ型の新怪獣へと企画が変更された[4]。
監督の山下賢章の意向により、平成vsシリーズでは唯一となる主題歌「ECHOES OF LOVE」(デイト・オブ・バース)が作られた[5]。
あらすじ
スーパーメカゴジラがゴジラに敗れて一年後の1995年、国連G対策センターではゴジラ対策として二つのプロジェクトが進行していた。「Mプロジェクト」と、「Tプロジェクト」である。
南太平洋に浮かぶバース島では、ゴジラ退治に執念を燃やすGフォースのはみだし隊員である結城晃が、ベビーゴジラの成長したリトルゴジラになつかれつつもゴジラを倒すための様々な罠を地道に準備していた。Tプロジェクトの支援のためにバース島にやってきた新城功二と佐藤清志は、島の中央に奇妙な結晶体がいくつも林立しているのを発見する。一方超能力者の三枝未希は、フェアリーモスラに化身した小美人コスモスから不吉なメッセージを受け取る。
GフォースがMOGERAの完成に沸き立っている頃、地球へ巨大な宇宙怪獣が急速に接近していた。怪獣の正体は宇宙に飛散したG細胞から生まれた宇宙怪獣スペースゴジラだった。バース島では未希も到着しTプロジェクトが開始されたが、アクシデントにより失敗に終わる。
迎撃に出たMOGERAを苦もなく退け、バース島に降り立ったスペースゴジラはバース島での初戦でゴジラを圧倒し、結晶体にリトルゴジラを幽閉する。その後日本各地を襲撃し、福岡に上陸。同時にTプロジェクトに関わっていた大久保晋の手引きで未希が拉致されてしまう。しかし功二達は大久保と結託していた組織を一網打尽にし、未希を救出。改修・強化されスペースゴジラ迎撃に出撃したMOGERAと、鹿児島湾から上陸し北上したゴジラの三者が、福岡で対峙する。
登場メカニック
- サイコトロニックジェネレーター
- Tプロジェクト用のテレパシー増幅・送信装置で、正式名称は「テレパシープロジェクトゴジラコントロールシステム」。ゴジラの後頭部にテレパシーを受信するテレパシー増幅装置を設置し、三枝未希の誘導テレパシーを増幅し送信することで、ゴジラをコントロールすることができる。
- これをG対策協議会の大久保晋とマフィアが軍事目的に利用しようと画策。未希を拉致しゴジラを「最強の兵器」として操作しようとするも、スペースゴジラに対し怒りを抱いていたゴジラの精神は影響を受けず、加えてGフォースの抵抗と秘密施設上空をスペースゴジラが飛来したことによる異常電磁波によりジェネレーターが破壊される。最後は未希の念力でゴジラがテレパシー増幅装置から解放されることで、結果失敗に終わる。
- 血液凝固剤入り弾丸
- 結城晃が権藤千夏に支給させた薬品で作り上げた特殊弾丸で、通称・結城スペシャル。キャリコ M110をベースにしたカスタムモデルの小銃用の銃弾と、TDS M72A1用の砲弾の2種類が作られた。ゴジラに対し選択毒性を有する血液凝固剤が混入されており、ゴジラの脇の下に撃ち込むことで効果を発揮する。貴重な薬品を使用しているらしく施設面の問題もあり数発のみしか作成できず、バース島での狙撃は失敗。福岡戦で、最後の1発もゴジラがスペースゴジラとの交戦を再開したため、撃ち損じ失敗した。福岡戦後、ゴジラ打倒を断念した結城は千夏に残った弾丸をケースごと返却した。
- 催涙ガス地雷
- ゴジラに対し選択毒性を有する桃色の催涙ガスが内包された地雷。攻撃反射行動を利用してゴジラの脇部を狙いやすくするために使用された。劇中ではリトルゴジラが誤って作動させてしまい、設置した結城も苦笑いしていた。
- 有人惑星探査船
- NASAが運用していた有人宇宙船。少なくとも3名の宇宙飛行士が搭乗しており、航行中に巨大モンスター(地球に接近するスペースゴジラ)の襲撃を受けて消息を絶った。作中に登場したのは船内の映像のみであり、形状などの詳細は不明。
設定
- 国連G対策センター
- 本作では、前作に登場しなかった議会や複数の部署が登場する。
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- Gフォース
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- M(MOGERA)プロジェクト、T(テレパシー)プロジェクト
- G対策センターが新たに計画した、2つの対ゴジラ作戦。前者はメカゴジラをしのぐGフォースの対ゴジラ用新兵器・MOGERAによるゴジラ打倒、後者はサイコトロニックジェネレーターと超能力者のテレパシーによってゴジラをコントロールし、被害を最小限に抑えることを目的とする。
- Tプロジェクトはバース島で実行され、開始当初はゴジラのコントロールに成功したが、島の結晶体から発する宇宙エネルギーの干渉で妨害されてしまい、サイコトロニックジェネレーターが故障。同時に未希が気絶したことにより、大久保の独断で失敗とみなされた。
- Mプロジェクトは国連からの要請で、スペースゴジラ打倒を優先することが決定。MOGERAは2度に渡りスペースゴジラと対戦(2度目は皮肉にも本来の敵であるゴジラと共闘する形となった)するも、敗北・大破してしまい、こちらも結果的に失敗に終わった。
- G対策協議会
- ゴジラに関する研究報告の交換、対ゴジラ作戦の提案、さらにG対策センターの今後の活動内容などを協議するための会議。議長を務めるG対策センター長官・瀬川を中心に、GフォースやG研究所をはじめとするG対策センターの各部署や、G対策センターに協力する関連機関などから代表者が集い、話し合う。本作では、ゴジラだけでなく、スペースゴジラ対策の会議もまとめて行った。
- G研究所
- ゴジラの生態を研究し、弱点を発見するための部署。これまでに各研究機関で行われてきた活動や研究結果を全て引き継いでいる。
- サイキックセンター
- 『ゴジラvsキングギドラ』に登場した国立超科学研究センターのGチームを再編成した新部署。所属している超能力の素養を持つ若者たちの力で、ゴジラを監視し、その異常を検知することが主任務。異常が見つかり次第、G対策協議会に報告され、度合いに応じた対策が立てられるため、この部署の重要性は大きい。また、超能力を研究し、対ゴジラ作戦への応用も探っている。
- 大久保と千夏は、主任を務めている未希がTプロジェクトに参加しない場合には、ここの若者たちに協力を要請しようと考えていた。
- テンプレート:Anchor
- 本作および次作『ゴジラvsデストロイア』に登場する南太平洋上(劇中の地図によれば東経141度、南緯11度付近に位置する[6])の架空の島。地下にウラン鉱脈がある。本作ではリトルゴジラが生息しており、近くの海域に生息するゴジラも上陸する。そのため、Gフォースの監視下に置かれ、常駐員が数名いたが、スペースゴジラ襲撃で島の一部が結晶体(結晶生命体)に覆われ、ゴジラとスペースゴジラとの初戦の地ともなった。
- ゴジラとリトルゴジラにとって、この穏やかな南海の孤島は安住の地になるかと思われ、未希も定期的に彼等を(職業上は監視任務で)見守っていたが、次作『ゴジラvsデストロイア』では、地下に埋もれていた高純度の天然ウランが熱水噴射により自然核爆発が起きた結果、島自体が消滅。住処を失ったリトルゴジラのゴジラジュニアへの成長と、ゴジラ死亡の原因となった。
- 企業マフィア
- 大久保が裏で加担していた組織。ゴジラを操って組織の利益を上げるために、拉致した未希の力とサイコトロニックジェネレーターを軍事目的に悪用しようと画策。関東のとある倉庫に日本支社を構えており、正門にバリアを張れるほどの技術力を所有しているが、詳しい全貌は不明。最後は、功二たちとの銃撃戦に敗れた直後、上空を通過したスペースゴジラが放った衝撃波で日本支社は壊滅した。
キャスト
キャラクター | 演じた俳優 | 役職・キャラクター像 |
---|---|---|
新城 功二 | 橋爪淳 | 本作の主人公。Gフォース少尉。27歳。 本来は MOGERA要員としてMプロジェクトに参加するはずだったが、 相棒の清志のミスでTプロジェクトに回され、バース島へ赴くこととなる。 ゴジラと戦うことでロマンを追い求める硬派な熱血漢。 清志曰く「上司にも嫌われるほど世渡り下手な男」。 企業マフィアに捕らわれた未希を救出した後スペースゴジラの撃退任務の際に、 MOGERA要員に復帰し、清志や結城と共に MOGERAに搭乗。 同機の操縦士・兼・ガンナーを務め、スペースゴジラに戦いを挑んだ。 |
三枝 未希 | 小高恵美 | 本作のヒロインテンプレート:Refnest。超能力者。23歳。 本作では国連G対策センター内に新設されたサイキックセンターの主任となった。 ゴジラを操るTプロジェクトに当初反対していたものの、 宇宙に旅立ったコスモスからスペースゴジラ襲来を知らされ、参加を決意する。 Tプロジェクトの際に失敗と判断されたが、ゴジラをコントロールしたことにより、 大久保達企業マフィアに狙われて拉致されるが功二達に救われる。 その際に、今まで出来なかったテレキネシス能力を発動させ功二を援護し、 後に福岡決戦でもMOGERAのハッチに足を挟まれた結城も救い、 決戦後にはゴジラの後頭部に埋まったテレパシー増幅装置を外してみせた。 今作の一件を通して功二に次第に惹かれていく。 |
佐藤 清志 | 米山善吉 | Gフォース少尉。26歳。 演習の待ち合わせ時間と集合場所を間違えるというミスを犯してしまったために、 MプロジェクトからTプロジェクトに功二と共に回されてしまった。 相棒の功二とは違って、どこか遊び人気質を感じさせる三枚目的なキャラクターだが、 それとは裏腹に細かい気配りや機転が利かせられる冷静な面も持ち、一見物静かだが熱血漢である功二とは好対照である。 バース島の荒地をオフロードバイクで功二を乗せながら走れる運動神経を持つ。また、企業マフィアとの戦いでは敵の一人を倒す活躍を見せている[注 1]。 後にMOGERA要員に復帰し、MOGERAの副操縦士として活躍した。 功二からは「キヨ」と呼ばれている。 |
麻生 孝昭 | 中尾彬 | Gフォース大佐、司令官。46歳。 1年前のスーパーメカゴジラの敗退を引きずっているためか、終始どこか元気がない様子である。 当初は、MOGERAでスペースゴジラを撃退することに不本意だったようでもあった。 だが後に、スペースゴジラ打倒のため結城達をクルーに任命する。 結城とは自衛隊からの古馴染みでもあった。 |
大久保 晋 | 斉藤洋介 | 進化生物学博士。40歳。 Tプロジェクトへ協力のため、G対策協議会に加わったメンバー。 実は企業マフィアの一員。 未希の力と、サイコトロニックジェネレーターでゴジラを操って利益を上げようと企む。 バース島でTプロジェクトを失敗と独断で判断し帰還する。 その後、未希を仲間に拉致させゴジラを操るが、功二達に未希を奪還された直後、 アジト上空に飛来したスペースゴジラの襲撃で死亡した。 普段は温厚そうに見えるが、窮地に陥ると一変して凶猛な人格を見せる。 |
兵藤 巌 | 上田耕一 | Gフォース中佐。 副司令官に昇格した。 本作では彼の方が麻生よりも、MOGERAでのゴジラ及びスペースゴジラ打倒に意欲を燃やしているように見え、 正規のクルーに復帰した結城達が行方知らずとなった際も怒りをあらわにしていた。 演じた上田によると、麻生の後釜として司令官の座を虎視眈々と狙っているらしく、 劇中でもそれをうかがえる場面が多い。 |
瀬川 隆之 | 佐原健二 | 国連G対策センター長官。 MOGERAを対ゴジラ用と分かっていても、 国連からの要請でまずスペースゴジラ撃退を優先するという決断を迷わず下す。 |
鈴木 勇三 | 宮坂ひろし | Gフォース中尉。 MOGERAのセカンドチームで、宇宙空間での戦闘では本機の操縦士・兼・ガンナーを務めた。 MOGERAを操縦しスペースゴジラに戦いを挑んだが敗退。 その後無事に本機と共に地球に生還した。 福岡での決戦でも行方が分からない結城達の代理として出撃が決まったが土壇場で本人達が現れたため変更された。 |
大野 秀樹 | 木下ほうか | Gフォース少尉。 MOGERAのセカンドチーム。 宇宙空間での戦闘ではMOGERAの副操縦士を務めた。 |
アレキサンダー・マミーロフ | ロナルド・ヘアー | ロボット工学博士。ロシア人で、MOGERAの設計者。 スペースゴジラに一度敗退したMOGERAを難なく改修した。 |
エリック・グールド | エド・サーディー | G対策協議会国連代表。 |
フランク・レイノルズ | エディ・クインラン | G対策協議会アメリカ代表。 突如出現したスペースゴジラに関するNASAの観測データを提供した。 |
マッケイ | トム・ドーラン | 企業マフィア極東代表。 |
上原 誠 | 草薙仁 | Gフォース少尉。 MOGERAのセカンドチーム。 宇宙空間での戦闘ではMOGERAの機関士を務めた。 |
若月 正人 | 堀崎太郎 | Gフォース少尉。戦闘司令室員。スペースゴジラが宇宙レーダーに捕捉された際や、 ゴジラが鹿児島湾に出現した際に大きく声をあげて麻生達に報告した。 |
加藤 道也 | 牧村泉三郎 | 国連G対策センター長官付秘書官。 |
警察官 | 奈須真司 | 能古島の巡査。 警邏中に、スペースゴジラが福岡上空に飛来したのを目撃し、警察本部に連絡。 その後、シーサイドももちへ向かおうとする未希と千夏を止めようとしたが、 簡単に通過を許してしまった。 |
レポーター | 荒木美穂 | スペースゴジラのバトルエリアと変す福岡を取材する。 |
札幌のサラリーマン | 小堺一機 | 課長。 娘のおみやげのためにゲームセンターで2万円もクレーンゲームに費やしてしまう。 そこへスペースゴジラが上空を通過し電波障害で出てきた人形をみんな持って帰ろうとしたが、 どさくさに紛れて紙袋が破れてしまう。 |
松村邦洋 | 2万円も無駄遣いした上司を見て強く呆れ気味だったが、 スペースゴジラが上空を通過した際怖いと泣き出してしまう。 | |
コスモス | 今村恵子 大沢さやか |
地球の先住民族の生き残り。 2年前に、地球に迫る大隕石の軌道を変えるためにモスラと共に宇宙へ旅立った小美人で、 今回スペースゴジラの襲来をフェアリーモスラを通して未希に伝えた。 |
権藤 千夏 | 吉川十和子 | G研究所生物工学教授。28歳。 5年前に大阪でゴジラと戦い殉職した権藤吾郎の妹。 Tプロジェクトに参加し、宇宙怪獣をスペースゴジラと命名した。 結城を慕い、想いを寄せ彼のバックアップをするが、 ゴジラ打倒はやめて欲しいと願っていた。 またヘリコプターやモーターボートなども自ら操縦する多面性を持つ女性である。 福岡県出身である。 |
結城 晃 | 柄本明 | Gフォース少佐。42歳。 殉職した親友・権藤の仇を取るためにゴジラを単独で打倒しようとする。 Tプロジェクトの前よりもバース島に派遣されており、 そこで独自の対ゴジラ作戦を立て、 前述の弾丸を製作していた。 リトルゴジラに懐かれ「チビゴジ」と呼んだり、 第三者との戦いに敗れて傷付いた宿敵は追わないという理性的な一面も見せる一方、 スペースゴジラ撃退の任務を無視し未希の捜索に赴いたり、 MOGERA要員に復帰後も命令に背いてゴジラを攻撃してしまったりと基本的には一匹狼な性格である。 ヘビースモーカーで、愛用のジッポーのライターは権藤の形見である。 |
- Gフォース隊員:光岡湧太郎、篠原功、公平健一、服部亮久、梅田秀之、大沢洋平、山崎功、伊崎寿克、狸穴善五郎
- 山の上ホテル(福岡)避難民:村仲皆美
- 企業マフィアの男:チャーリー・クラスラブスキー、ロバート・サンタナ、清水進一
- 宇宙飛行士:フランク・オコーナー、アンディ・スミス、マクシーン・マーチゲビッチ
- 副官:渡辺寛二、GAZ
スタッフ
- 製作 - 田中友幸
- 協同製作 - 富山省吾
- 脚本 - 柏原寛司
- 撮影 - 岸本正広
- 美術 - 酒井賢
- 録音 - 宮内一男
- 効果 - 佐々木英世(東洋音響)
- 照明 - 望月英樹
- 編集 - 米田美保
- 助監督 - 三好邦夫
- 音楽 - 服部隆之
- ゴジラテーマ曲 - 伊福部昭
- 製作担当者 - 徳増俊郎
- 製作補 - 有正真一郎
- アソシエイトプロデューサー - 鈴木律子
- 特殊技術
- 協賛 - 西友、ベスト電器、コニカ、JOMO、大島運輸
- 制作協力 - 東宝映像美術、東宝サウンドクリエイティブスタジオ、東宝ミュージック、東京現像所、東宝スタジオ
- 特技監督 - 川北紘一
- 監督 - 山下賢章
- 東宝映画作品
- 配給 - 東宝
主題歌
- ECHOES OF LOVE
- 作詞 - NORICO/作曲 - 重藤功/編曲・歌 - デイト・オブ・バース
その他
- 第1特報での仮タイトルは『ゴジラ6』、『ゴジラ』から『ゴジラvsモスラ』までの流用映像が一部ずつ使用されている。
- 冒頭には、MプロジェクトからTプロジェクトへの転属を命じられた功二と清志が氷川丸の船上で日本での最後の夜を過ごすシーンがあった(撮影も行われた)が、「尺を取りすぎる」との理由からカットされた。
- スペースゴジラが東京に上陸するシーンも撮影されたが、未使用となっている。
- 九州に上陸したゴジラをGフォースの戦車部隊が大分県内の山中で迎え撃つシーンも撮影されたが、未使用となっている。
- 鹿児島湾でのゴジラとGフォースの護衛艦隊の戦闘シーンの一部に『ゴジラvsビオランテ』『ゴジラvsモスラ』の流用映像が使用されている。
- スペースゴジラが神戸(メリケンパーク、神戸ポートタワーなど)を襲撃するシーンは、阪神・淡路大震災の約半年前に撮影された。
- 福岡のセットでは公開翌年完成のシーホークホテルも造られているが、ホテル側のクレームにより色が変更されている[7]。福岡ドームは同時期に製作中であった『ガメラ 大怪獣空中決戦』に登場するため造られなかった[1]。
- ゴジラの上陸シーンとスペースゴジラの飛来シーンの撮影のため特撮班により日本縦断ロケが敢行された[3]。ゴジラ初上陸となる九州では、エキストラが予定より100人多く集まるなど特に協力的であったという[3]。
- 本作に登場する三枝未希は耳にモスラのマークのイヤリングを付けているが、これは監督の山下賢章の発案によるものである。このイヤリングは未希が超能力を発する際に、揺れて光る。
- 未希の恋の行方については次回作でも触れられていないが、これについて演じた小高恵美や、相手役の功二を演じた橋爪淳は後年のインタビューでそれぞれ「『デストロイア』での芽留の台詞への反応から、恐らく淡い恋で終わってしまったのだろう」、「やはり新城はゴジラにかなわないので別れたのだと思う」と語っている[8]。
- 公開前日の12月9日には日本テレビ系の金曜ロードショーにて『ゴジラvsモスラ』が地上波放映された。
映像ソフト化
- DVDは2002年7月25日発売。
- 2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。
- 2008年5月23日発売のトールケース版「ゴジラ DVDコレクションV」に収録されており、単品版も同時発売。
- Blu-rayディスクは2010年1月22日発売。
コミカライズ
- 小学館 てんとう虫コミックススペシャル- 脚本:柏原寛司、作画:坂井孝行
関連グッズ
- サンシャインゴジラ
- 紫外線に当てると色が変わるディフォルメフィギュア。全15種[9]。
- 一部のキャラクターは「組立式SDゴジラ」と同一の型を使用している[9]。
- 入場者プレゼントとして配布されたほか、翌年には『ゴジラvsデストロイア』のキャラクターも加えた第2弾が発売された[9]。
受賞歴
- 第13回ゴールデングロス賞優秀銀賞。
脚注
注釈
出典
参考文献
- 『ゴジラVSスペースゴジラ 超全集』(小学館)
- 『ゴジラvsGフォース 超兵器マニュアル Anti“G”weapon manual』(スタジオ・ハード)
- テンプレート:Cite book
外部リンク
- テンプレート:Jmdb title
- SF MOVIE DataBank:ゴジラVSスペースゴジラ
- テンプレート:Movielink
- テンプレート:Movielink
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- テンプレート:Movielink
- ↑ 1.0 1.1 テンプレート:Cite
- ↑ 2.0 2.1 2.2 テンプレート:Harvnb 「ゴジラVSスペースゴジラのポイント」。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 劇場パンフレットより。
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ テンプレート:Harvnb 「平成ゴジラの特撮」。
- ↑ テンプレート:Harvnb。
- ↑ 9.0 9.1 9.2 テンプレート:Harvnb 「Memories of ゴジラVSスペースゴジラ」。
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