ムーンライト山陽

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ムーンライト山陽(ムーンライトさんよう)とは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が京都駅 - 下関駅間を東海道本線山陽本線経由で運行していた臨時快速列車である。

概要

1988年12月新大阪駅 - 広島駅間で運転を開始し、翌1989年8月には京都駅 - 広島駅間に運転区間を拡大した。2000年3月ユニバーサル・スタジオ・ジャパン (USJ) が開業し、観光客輸送強化のために運転区間を広島駅 - 下関駅間へ拡大した。

一時期、年末年始のみ「ふるさとライナー山陽」の名称で運行していたが、2001年春から名称が他シーズンと同じ「ムーンライト山陽」に統一された[1]

しかし、2005年6月岡山駅改良工事のため運転を休止[2]し、以後は運転されなくなった。

列車名の由来

JR各社が夜行快速列車名に採用している「ムーンライト」に、本列車が走行する山陽地方から採られたものである。

廃止当時の運行概況

主に、夏期や年末年始の多客時に運転されていた。

運行上の特徴として京都駅 - 岡山駅間は「ムーンライト高知」「ムーンライト松山」と併結して運行されていた。これは、当該列車が臨時列車であるのと、夜間に運行される事から、輻輳する貨物列車などの運行に支障をきたさないようなダイヤ設定が難しいためである。

停車駅

京都駅 - 新大阪駅 - 大阪駅 - 三ノ宮駅 - 神戸駅 - 明石駅 - 加古川駅 - 姫路駅 - 岡山駅 - 広島駅 - 宮島口駅 - 岩国駅 - 柳井駅 - 光駅 - 下松駅 - 徳山駅 - 防府駅 - 新山口駅 - 宇部駅 - 厚狭駅 - 下関駅

使用車両

宮原総合運転所所属の14系客車を使用していた。JR西日本が夜行列車・団体用車両として改修した「シュプール&リゾート」を使用するため、座席のリクライニングはかなり大きく倒れる。また、京都方には展望席かミニラウンジのどちらかが1日おきに連結されていた。

全車普通車指定席で、自由席は設置されていなかった。

沿革

  • 1988年12月:新大阪駅 - 広島駅間で運行を開始。
  • 1989年8月:京都駅 - 広島駅間に運行区間を拡大。このときより「ムーンライト高知」との併結運転を開始。
  • 1995年4月:このときより「ムーンライト松山」との併結運転を開始。
  • 2000年7月:山陽方面から USJ への観光客輸送強化のため広島駅 - 下関駅間を延長。同時に車両を14系一般車両から「シュプール&リゾート」に変更。
  • 2002年7月:大阪駅 - 下関駅間を運行する臨時快速列車「ハリウッドエクスプレス」運行開始。
    同列車は、ジョイフルトレイン「旅路」を用いるなどUSJ輸送のために設定された。
  • 2004年5月:「ハリウッドエクスプレス」運行終了。
  • 2005年6月:岡山駅改良工事のため、運行を休止[2]。余剰となった客車を用い、運行区間が重複しかつ同仕様の車両を用いる「ムーンライト九州」(新大阪駅 - 博多駅)を6両から8両へ増結して対応していた。

出典

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関連項目

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  1. 平成13年度【 春 】の臨時列車の運転について 「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」へは夜行列車でGO!GO! (Internet Achive) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2001年1月17日
  2. 2.0 2.1 さよなら青春の夜行快速 関西発着の「ムーンライト」 - 朝日新聞 2009年6月22日