エトロフウミスズメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年12月24日 (火) 17:44時点における133.19.127.41 (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索
エトロフウミスズメ
200px
分類
界:動物界 Animalia
門:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
綱:鳥綱 Aves
目:チドリ目Charadriiformes
科:ウミスズメ科 Alcidae
属:エトロフウミスズメ属 Aethia
種:エトロフウミスズメ A. cristatella

<tr><th align=center bgcolor=pink>学名 <tr><td align=center>Aethia cristatella (Pallas, 1769) <tr><th align=center bgcolor=pink>英名 <tr><td align=center>Crested Auklet</table> エトロフウミスズメ(択捉海雀、学名: Aethia cristatella) は、チドリ目ウミスズメ科に分類される海鳥の一種。

形態

体長は25cmほどで、首やくちばしが短くずんぐりした体型をしている。額から長い冠羽が突き出ており、目の後ろには細くて白い飾り羽もある。目は瞳が小さく、虹彩が白くて広い。顔以外の全身は灰黒色の羽毛に覆われるが、腹部はやや淡色である。夏羽ではくちばしが朱色になり冠羽が太くなるが、冬羽ではくちばしが褐色で、冠羽も細い。若鳥には冠羽も白い飾り羽もない。

分布

オホーツク海ベーリング海を中心に北太平洋に分布し、千島列島アリューシャン列島カムチャツカ半島サハリンで繁殖する。

日本では繁殖はしていない。冬鳥として北日本の洋上に渡来するが、年によって渡来数に差がある。

生態

水面では首を縮めて浮かんでいることが多い。大きな群れを作る習性があり、数千羽以上の群れとなることも多い。夜間、漁船の灯火に群がることもある。

繁殖地では海岸の崖に大規模な集団繁殖地(コロニー)を作るが、このときコロニー周辺ではタンジェリンに似た柑橘系の匂いがする。コロニーにはコウミスズメが混じることもある。

潜水してケンミジンコオキアミ端脚類、小魚などのプランクトンを捕食する。天敵セグロカモメなどのカモメ類だが、潜水中に捕食されたかオヒョウの中から出てきた記録もある、また、繁殖地ではホッキョクギツネワタリガラスなども敵となる。

記載

Sibley分類体系上の位置

テンプレート:Sibley

参考文献

関連項目