白山駅 (新潟県)

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白山駅(はくさんえき)は、新潟県新潟市中央区白山浦二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)越後線

駅構造

築堤上に島式ホーム2面3線を有する地上駅。ホーム2面の間の1線を両ホームで共用する。駅舎はホーム下の地下に設けられ、改札口に面して駅南北を縦貫する自由通路が設けられている。

新潟駅が管理する業務委託駅で、駅業務はジェイアール新潟ビジネスが受託している。自動改札機では全6通路でSuica等が利用でき、このうち出場用の2通路がSuica専用となっている。改札口周辺には電光掲示による発車標、有人改札口を兼ねるみどりの窓口(営業時間 7:00 - 20:00)、自動券売機(多機能券売機1台)、指定席券売機(1台、営業時間 5:30 - 23:00)、のりこし精算機(改札内1台)の他、自動販売機などが設けられている。また改札内コンコースには待合室、トイレ、自動販売機などが設けられている。なお、ホームには発車メロディが導入されている[1]

バリアフリー対策として、上下各ホームにエレベーター各1基とエスカレータが上り・下り各1基のほか、改札内コンコースにはオストメイトに対応した多機能トイレが、自由通路の改札口正面には触地図を備えた周辺地図が、駅舎内と自由通路の各所には誘導チャイムが設置されている。また自由通路には北口側・南口側ともにエレベーターが各1基設置されている。

現在の駅舎は2013年9月1日から供用が開始された。現駅舎と南北自由通路は、白山駅周辺整備事業の一環で整備された。事業着手前のホーム構造は島式ホーム1面2線(現在の下りホーム側)で、北側の駅舎と地下通路で連絡していた。その後工程の進捗に伴って2010年10月30日から地下通路を閉鎖したうえで仮設跨線橋の供用を開始し、現駅舎開業まで旧駅舎が運用された。

のりば

(北側から)

1・2 テンプレート:Color越後線(下り) 新潟方面(信越本線白新線直通運転あり)
3・4 テンプレート:Color越後線(上り) 内野吉田柏崎方面
  • 2・3番線に挟まれた中線は上り・下りとも発着可能であり、2013年9月28日のダイヤ改正から両方向の一部の定期列車で使用されている。今後は主に新潟方面からの折り返し列車の発着を予定している。

利用状況

2013年度の1日平均乗車人員は5,371人。新潟市内の駅では新潟駅亀田駅に次いで3番目に多い。

乗車人員推移
年度 一日平均乗車人員
1981 5,616
1991 ? 11,388(乗降客)
2000 6,004
2001 5,947
2002 5,980
2003 6,010
2004 5,423
2005 5,267
2006 5,121
2007 5,176
2008 5,275
2009 5,292
2010 5,363
2011 5,147
2012 5,112
2013 5,371

駅周辺

駅周辺の白山地区は古くからの住宅地で、北口駅前広場周辺には交番、飲食店、ドラッグストアなどがあり、タクシーもロータリー内に常駐している。また、付近は公共施設や文教施設が集中しており、通勤・通学での利用が多い駅である。

かつては北口側を経由する国道8号(現在の県道164号および市道)上を新潟交通電車線併用軌道区間が経由しており、戦前の一時期には当駅付近に白山駅前停留場が設けられていた(1944年に廃止。なおこの白山駅前は1951年に現在地に移転する前の白山駅を指す)。その後併用軌道区間は1992年に廃止されるなど段階的に廃止され、最後まで残った東関屋駅 - 月潟駅間も1999年に全線廃止となった。この道路は併用軌道区間の営業当時は通称「電車通り」と呼ばれていたが、廃止に際して実施された沿線世帯を対象とするアンケートにより、愛称は「はくさん通り」となった。但し今日でも便宜上「旧電車通り」という呼称が使用される場合がある。

北口側

テンプレート:Main

南口側

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バス

駅前にはバス停留所はないが、駅舎近隣に新潟交通グループ(同社および新潟交通観光バス)の停留所が設けられている。

北口側

北口駅前広場先の市道(はくさん通り)沿いの白山駅前バス停からは、下記の路線バスが発着している。

  • 白山駅前バス停
    • 郊外方面(ロータリー左正面先、駅前交差点角)
      • 620 大堀経由 内野営業所
      • 621 大堀・文理高校・槇尾経由 内野営業所
      • 623 大堀経由 信楽園病院、(西区区バス)文理高校・中野小屋経由 赤塚駅前
        • 623系統の一部は信楽園病院から先、西区区バスとして運行
      • 630 寺尾経由 内野営業所
      • 631 寺尾経由 上新町
      • 632 寺尾経由 信楽園病院
      • 640 大堀経由 流通センター
      • 641 大堀経由 流通センター・西警察署前
      • 800 平島・ふるさと村経由 大野
      • 802 平島・ときめき経由 大野
      • 810 平島・ふるさと村・大野・大通経由 白根・潟東営業所
      • 813 【快速】平島・ふるさと村・大野・大通経由 白根・潟東営業所
      • 820 平島・ふるさと村・大野経由 味方・月潟
      • 821 平島・ふるさと村・大野経由 味方・潟東営業所
      • 830 平島・ふるさと村・大野経由 木場学校前
    • 市内中心部方面(駅前交差点から西へ約100m)
      • 古町経由 新潟駅前(下記を除く全系統)
      • 624 【モーニングライナー】南高校前・笹出線経由 新潟駅南口

南口側

南口側の県立がんセンター新潟病院正面玄関前のがんセンターバス停と、市道(川岸町通り)沿いのがんセンター前バス停からは、下記の路線バスが発着している。

なお、高速バスの新潟県内線は全てがんセンター前を経由しているが、県外線は経由しない。

歴史

ファイル:Niigata-area-rail.svg
新潟付近鉄道路線図
  • 1912年大正元年)8月25日 - 越後鉄道 吉田 - 白山間開業と同時に設置。当時の所在地は現在の新潟市立鏡淵小学校付近。
  • 1927年昭和2年)10月1日 - 越後鉄道が国有化、柏崎 - 白山間全線が国鉄越後線所属となる。
  • 1943年(昭和18年)11月1日 - 信越本線(貨物支線) 新潟 - 関屋間が開業。
  • 1951年(昭和26年)
    • 6月25日 - 新潟 - 関屋間の旅客営業開始。
    • 12月15日 - 貨物支線を越後線に統合、白山駅を支線上に移転し、関屋 - 白山間の旧線を廃止。同時に貨物扱い廃止(手続上は旧線を廃止したうえで支線上に白山駅を新設する形となったため、JR東日本はこの日を当駅の開業日としている)。
  • 1964年(昭和39年)6月16日 - 新潟地震で被災。関屋 - 白山間で路盤陥没など大きな被害を受ける。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本に移管。
  • 2004年平成16年)
    • 秋 - 発車ベルの運用開始(ただしワンマン列車は使用しない)。
    • 12月9日 - 自動改札機の運用開始。
  • 2006年(平成18年)1月21日 - 新潟都市圏でICカード「Suica」のサービス開始。
  • 2010年(平成22年)JR東日本と新潟市による「新潟駅付近連続立体交差事業白山工区」および「白山駅周辺整備事業」の一環として、駅舎改修に着工。
  • 2010年(平成22年)12月18日 - 指定席券売機の運用開始。
  • 2013年(平成25年)9月1日 - 現駅舎と上りホーム(3・4番線)の供用開始、南北自由通路の暫定供用開始、テンプレート:要出典範囲。旧駅舎の売店(キオスク)は8月30日14時をもって閉店。
  • 2014年(平成26年)3月 - 南北自由通路が全面竣工。北口側出入口とエレベーターの供用を開始。

白山駅周辺整備事業

ファイル:Hakusan 040703.jpg
撤去された北口側の旧駅舎(2004年7月撮影)

2013年夏までの旧駅舎には線路の南北を直接往来する手段がなく、歩行者は駅東側で越後線をアンダーパスする白山跨道橋の歩道を経由して大きく迂回せねばならなかったため、特に駅南側の利用者からは不便を訴える声が多かった。加えて新潟市は2008年春、市域内の交通円滑化を目的に策定した短中期計画「にいがた交通戦略プラン」において「越後線の利便性向上」を重点プロジェクトの一つに指定していた。

新潟市とJR東日本新潟支社では、現在進められている新潟駅付近連続立体交差事業において、新潟駅のホーム数が事業着手前の4面7線から、高架化後は3面5線に減少するのに伴って輸送力を確保するため、白山駅に上りホーム1面と上り線1線を増設し、旧上り線を中線化して上下双方のホームで挟む計2面3線へ改修する工事を行うこととなった。これに合わせて駅舎及び駅周辺も、駅利用環境の改善と交通結節機能の強化を目的に、駅舎の半地下化と南北自由通路の新設、駅前広場と周辺道路の拡張など大規模な改修が行われることになり、2008年3月から事業着手し、2010年度から各工程に本格着工した[2]

着工当初は2012年度中の一部供用開始、2013年度中の全面竣工を予定していたが、駅前広場周辺の一部地主が立ち退きに難色を示すなどしたため計画修正を行ったのに加え、連続立体交差事業そのものも工期が遅延していることから竣工時期は1年ずつ先送りとなり、一部供用開始は2013年度中、全面竣工は2014年度中に修正された。

2013年夏に上りホームと現駅舎が竣工、南北自由通路も北口側出入口付近を除く大部分が竣工。9月1日の始発列車から供用を開始し、南口が新設された[3]。北口側は旧駅舎が支障物件となっていたため仮設出入口による暫定供用となったが、旧駅舎を同月中に撤去したうえで北口側出入口と駅前広場の施工を開始し、北口側出入口は2014年3月に竣工、南北自由通路の全面供用を開始した。引き続き路線バスが乗り入れできるよう駅前広場の拡張などが行われており、2014年度中(2015年春まで)の全面竣工を予定している。

新潟市は2010年夏に「新たな交通システム導入検討委員会」を組織し、現在にいがた基幹バスの経路となっている基幹公共交通軸に新交通システムを導入するため検討を進めた結果、2011年5月に「新たな交通システム導入に関する提言書」が取りまとめられ、新潟駅から古町を経由して新潟市役所に至る区間にバス・ラピッド・トランジット(BRT)を優先的に整備すべきとの答申を示した。これを受けて新潟市は2012年2月「新たな交通システム導入基本方針」を公表し、新潟駅 - 古町 - 市役所 - 当駅 - 青山(越後線青山駅およびイオン新潟青山ショッピングセンター付近)間において2014年度中にBRT路線の運行を開始する方針を示している(詳細は新潟市の交通#BRT構想を参照)。

隣の駅

東日本旅客鉄道
テンプレート:Color越後線
関屋駅 - 白山駅 - 新潟駅

脚注

  1. おほめ箱 - 駅・ホームの設備 - 新潟市
  2. 新潟駅周辺整備・各事業概要 - 白山駅周辺整備事業 - 新潟市
  3. 白山駅新駅舎 9月1日使用開始 - 東日本旅客鉄道新潟支社(2013年7月16日付プレスリリース)同日閲覧

関連項目

外部リンク

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