わくわく動物ランド
テンプレート:出典の明記 テンプレート:混同 テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『わくわく動物ランド』(わくわくどうぶつランド)は、1983年4月13日から1992年3月25日までTBS系列局で毎週水曜20時台に放送されていたクイズ番組である。司会は関口宏。
概要
世界各国の動物に関する話題をクイズ形式で紹介していた番組で、放送当時は「子どもに見せたいテレビ番組」調査上位の常連であった。番組冒頭では、解答者を「(今週の)霊長類ヒト科ホモサピエンスの皆さん」と紹介していた。
この番組を通じて日本に紹介されて人気となり、各地の動物園・水族館などで展示されるようになるなど一世を風靡した動物も多い。エリマキトカゲやウーパールーパーはその代表格であろう。番組中でこうした知名度の低い変わった爬虫類・両生類の解説を担ったのが、財団法人日本野生動物研究センター(自然環境研究センター)を創設した爬虫類研究者・千石正一であったが、個性的な風貌や言動が注目され、以後一種のタレント学者としての地位を確立することとなった。
司会の関口は、当時『クイズ100人に聞きました』の司会も務めており、同局で2本のクイズ番組の司会を掛け持ちしている司会者は、『クイズダービー』と『世界まるごとHOWマッチ』(毎日放送)を担当していた大橋巨泉のみであった。また、『クイズまるごと大集合』では、この番組パートの司会を関口が務めていたほか、回によっては巨泉(本放送時にはゲスト解答者として1度登場している)とビートたけしが司会を務めていたこともある。
解答者は、通常はタレントなど有名人(レギュラーとして作曲家の小林亜星、タレントの島田紳助、榊原郁恵、田中義剛、松本典子など)だが、夏休みなどには「親子大会」のような形で視聴者が出演することもあった。また、番組終了直前には当日の番組内容から、視聴者向けのクイズが出題され、はがきでの応募を受け付けていた。
視聴率はエリマキトカゲやウーパールーパーといった人気者を生み出した番組開始当初こそ20%を越えることもあった(最高視聴率は、1985年1月30日放送分が記録した25.8%)が、ブームが終息すると10%前後で推移し、当番組が放送される水曜日のプロ野球シーズン中はプロ野球中継を担当することが多かったため、これに伴う休止が多発。1991年4月放送分に個人戦から男女対抗戦へ衣替えしたが、結局1992年3月に終了した。
放送年数9年弱はTBS系水曜20時台において最長記録である。
クイズのルール
解答はフリップに書いて提示する方式(合間に、テーマ動物に関する一問一答式クイズも挿入。口頭で答える)。一回の放送で6問出題され、正解すると前の机に象のぬいぐるみが並べられていた(1問につき1点。解答者席にランプが点灯する)。また、その問題で唯一の正解者の場合には、冠を被った象のぬいぐるみが置かれた。
最多正解者にはトップ賞として賞品が与えられた。同点だった場合は唯一の正解を多く出した方に与えられた。また「ゲスト優先」「レディーファースト」で決める事もあった。中でも特徴的なものは、毎週週替わりで与えられるオリジナルのぬいぐるみである。その回の放送で紹介された動物から選んで作成されたものであり、その中には実物大の大蛇というものまであった。さらに全問正解した場合には、象の金バッジとアフリカ旅行獲得となる。(一時期、全問正解者がいた場合は2位の回答者にトップ賞が与えられた時もあった。)なお、アフリカ旅行第1号は小林だった[1]。また、ゲスト出演した黒柳徹子も全問正解しアフリカ旅行を獲得した。
末期では男女チーム対抗戦となり(解答者に関根勤、相原勇、大島渚、中尾ミエほか)、オープニングは「動物早押しクイズ」で、その他はフリップに書いて解答する。勝利チームの賞品は海外旅行など週替わりだった。
音楽
エンディングテーマ
- 初代:「すこしだけやさしく」(歌:薬師丸ひろ子、作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一、編曲:井上鑑)
- 2代目:「1グラムの幸福」(歌:飯島真理、作詞:松本隆、作曲:飯島真理、編曲:清水信之)
- 3代目:「オーシャン越えてヤァ!ヤァ!ヤァ!」(歌:ウインデイ・ウインデイ)
- 4代目:「ひとりじゃないさ」(歌:アイリーン・フォーリーン)
- 5代目:「5月の草原は愛に包まれて」(インストゥルメンタル、作曲・編曲:服部克久)
- 6代目・8代目:「ペポニ PEPONI 〜楽園〜」(インストゥルメンタル/ボーカルバージョン/日本語版有り、作詞・歌:ピーター・オルワ、作曲・編曲:小林亜星)
- 7代目使用の後、再び戻る。以後、最後のエンディングテーマとなり、最終回までオンエアされた。
- 7代目:「LOVE REVOLUTION」(歌・作詞・作曲:大江千里、編曲:清水信之)
- 大江のアルバム「HOMME」(1991年リリース)の1曲目として収録。
BGM
- 全員不正解の時のBGM(初期はかなり雑なものだったが、1991年の対抗戦形式へのリニューアル時に後期のものに変更)はあったものの、正解の時のBGMは無かった。後期の全員不正解のBGMは、同じTBSで放送されていた『吉村明宏のクイズランチ』でも視聴者プレゼント当選の際に5回電話のコールが鳴っても当選者が電話に出なかった場合に流れていた。
- 解答者が答えをフリップに書き終えた後に一斉にフリップ掲出の際、後期だとオルゴールのような音楽が3秒間程度流れていた。
ライセンス販売
番組ライセンスは海外の放送局にも販売された。
ネット局
※系列は放送当時のもの。
放送対象地域 | 放送局fff | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | 東京放送 | TBS系列 | 制作局 現:TBSテレビ |
北海道 | 北海道放送 | ||
青森県 | 青森テレビ | ||
岩手県 | 岩手放送 | 現:IBC岩手放送 | |
宮城県 | 東北放送 | ||
山形県 | テレビユー山形 | 1989年10月開局から | |
福島県 | テレビユー福島 | 1983年12月開局から | |
山梨県 | テレビ山梨 | ||
長野県 | 信越放送 | 1984年4月から | |
新潟県 | 新潟放送 | ||
静岡県 | 静岡放送 | ||
中京広域圏 | 中部日本放送 | 現:CBCテレビ | |
富山県 | テレビユー富山 | 現 チューリップテレビ 1990年10月開局から | |
石川県 | 北陸放送 | 1984年4月から | |
近畿広域圏 | 毎日放送 | ||
岡山県 香川県 |
山陽放送 | ||
鳥取県 島根県 |
山陰放送 | ||
広島県 | 中国放送 | ||
山口県 | テレビ山口 | ||
高知県 | テレビ高知 | ||
福岡県 | RKB毎日放送 | ||
長崎県 | 長崎放送 | ||
熊本県 | 熊本放送 | ||
大分県 | 大分放送 | ||
宮崎県 | 宮崎放送 | ||
鹿児島県 | 南日本放送 | ||
沖縄県 | 琉球放送 |
信越放送と北陸放送では他の系列局から1年遅れの1984年4月からスタートした。この番組の開始当初は日本テレビ系列の『歌のワイド90分!』を放送していたが、『JNNナイター中継』の最大30分延長に対応した番組編成に伴う、日本テレビ系列の番組の同時ネット廃止で放送が実現した(金曜19時30分 - 20時54分も同じ)。
スタッフ
- 構成:恒川省三
- 音楽:平尾昌晃
- テーマ音楽:小林亜星
- 技術:中村孝雄
- 映像:佐藤茂夫
- 照明:大野治利
- 音声:河野志朗
- 協力:関口宏事務所(現在の三桂)
- ディレクター:平田修/保田正明、上川伸廣、斉藤純(イースト)
- プロデューサー:平山賢一(TBS)長崎幸雄/森政康/角井英之(イースト)
- 製作:TBS、イースト
脚注
テンプレート:前後番組 テンプレート:関口宏 テンプレート:関根勤
テンプレート:島田紳助