マセラティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox マセラティ(マゼラーティ)(Maserati 発音例 )は、1914年にイタリアのボローニャで設立されたスポーツカーメーカーである。
1993年以降はフィアット社の傘下となり、モデナを本拠とする会社組織「Maserati S.p.A.」が設立されている。フィアットのスポーツカー部門において、同じくフィアット傘下にある自動車メーカー・アルファロメオと統括され、高級車を製造・販売している。
歴史
- 1919年 - アルフィエーリ・マセラティ(マゼラーティ)(Alfieri Maserati )が創業。弟のエットレ、エルネストの二人も参加。
- 1932年 - アルフィエーリ・マセラティが他界、兄弟のビンドが合流。
- 1937年 - 経営難のため、モデナの実業家アドルフォ・オルシ(Adolfo Orsis )に経営を譲渡、兄弟は10年間在籍するという契約を行う。
- 1947年 - 関連会社として"Fabbrica Candele Accumulatori Maserati S.p.A."が設立され、スパークプラグやアキュムレーター等自動車部品を生産し、後モペッドやオートバイも生産した。マセラティ兄弟が会社を離れ、O.S.C.Aを創立。
- 1960年 - "Fabbrica Candele Accumulatori Maserati S.p.A."が倒産。
- 1965年 - シトロエン傘下になる。
- 1974年 - シトロエンを買収したプジョーと業務提携を結ぶ。
- 1975年 - プジョーとの契約を撤回、デ・トマソ傘下になる。
- 1993年 - フィアット傘下になる。
- 1997年 - フィアット傘下のフェラーリ傘下となる。
- 2005年 - フィアット直轄となる。東京モーターショーにはフェラーリと合同ブースを設け出品。
- 2010年4月5日 - 日本法人「マセラティジャパン株式会社」(Maserati Japan Ltd.)を設立。2011年1月1日に事業開始。
紋章
ロゴマークはマセラティ創業の地、ボローニャのシンボルの1つである『ネプチューンの噴水』に因み、ネプチューンの持つ三叉の銛、“トライデント”がモチーフとなっている。またマセラティ三兄弟の結束を表す。
車種一覧
現行モデル
- クアトロポルテ (Quattroporte )4ドアのスポーツセダン。現行モデルは2013年1月に発表された6代目。
- グラントゥーリズモ (GranTurismo )2ドアのスポーツクーペ。2007年10月発表。
- グランカブリオ (GranCabrio )グラントゥーリズモのオープンカー。2009年9月発表。
- GT/MCストラダーレ
- ギブリ(Ghibli )4ドアのスポーツセダン。現行モデルは2013年4月に発表された3代目。
過去のモデル
- 3500GT
- セブリング(Sebring )
- ミストラル(Mistral )
- クアトロポルテ1 - ピエトロ・フルアがデザインした初の4ドアボディを持つマセラティ。1963年のトリノ・モーターショーでデビューし1970年まで製造された。
- クアトロポルテ2 - 試作モデルのみ
- クアトロポルテ3 - 1976年にデビューした。イタル・デザインによりデザインされた4ドアボディを持つ大型サルーン。1984年まで生産されロイヤルに改名された。
- ロイヤル - クアトロポルテ3と同じボディを持つが、1984年に改名され内外装をマイナーチェンジされた。1994年まで生産されクアトロポルテ4に引き継がれた。
- クアトロポルテ4
- メキシコ
- インディ
- ボーラ - 1971年にデビューした。
- ブーメラン - 1971年、1972年ジュネーブ・ショーで発表。ボーラをベースとする試作車。
- カムシン
- メラク - 1972年にデビューした。ボーラを基礎に開発され、V6エンジンを搭載し2+2とした事実上ボーラの兄弟車。
- キャラミ - 当時傘下にあったデ・トマソの「ロンシャン」をベースにマセラティエンジンに載せ換え、ピエトロ・フルアがデザインの改修を行ったモデル。1976年から1983年まで生産された。
- ビトゥルボ - 1984年にデビューした事実上初の大量生産を前提として開発されたマセラティ。2ドアと4ドア、スパイダーモデルを持ち、また、420やカリフ、ギブリII、クアトロポルテ4などの派生型モデルの基礎となった。
- A6
- 200S
- 2.24V
- 222
- 222E
- 228
- 430
- カリフ
- シャマル
- ギブリII
- 3200GT
- クーペ
- スパイダー
- グランスポーツ (GranSport )
- グランスポーツ・スパイダー (GranSport Spyder )
- MC12
共同ブランド
共同開発車
- シトロエン・SM (Citroen SM )
- 当時傘下に置いていたマセラティにより開発されたエンジンを搭載した。
F1
その他
- 社名は、日本総輸入代理店のコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドにおいて“マセラティ”と表記されるが、“マセラーティ”や“マゼラーティ”と記載されることもある。
- イタリアでは、オープンカーを「スパイダー」と呼称することがある。フェラーリが「spider」と綴っていたのに対して、かつてのマセラティでは「spyder」との綴りがみられた。語源は、その走行している姿がクモのようであった、軽快馬車「スパイダー フェートン(spider phaeton)」だとされる。
関連項目