スウィングガールズ

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テンプレート:Infobox Filmスウィングガールズ』(Swing Girls)は、2004年公開の日本映画。脚本・監督は矢口史靖東北の片田舎の落ちこぼれ女子高校生ビッグバンドを組んで、ジャズを演奏する青春映画。キャッチフレーズは「ジャズやるべ!」。

ロケは山形県置賜地方を中心に行われ、セリフも山形弁置賜弁[1]が使われた。

ストーリー

東北地方の山河高校の、落ちこぼれ学生だった友子ら13人の女子生徒は、夏休みの補習授業をサボるために、食中毒で入院した吹奏楽部のピンチヒッターに応募する。

唯一、食中毒を免れた気の弱い吹奏楽部員・拓雄の指導で、ビッグバンドジャズをはじめた友子らは、次第に演奏の楽しさに目覚め、ジャズにのめりこんでいく。しかし、吹奏楽部員が退院して復帰したため、あえなくお払い箱になってしまう。

2学期になった友子らは、演奏の楽しさが忘れられず、バンドを結成し、楽器を買うためにアルバイトに精を出して、失敗したり四苦八苦しながら、ビッグバンドジャズにのめりこんでいく。

キャスト

スウィングガールズ

バンド名は「スウィングガールズ&ア・ボーイ」あるいは単に「スウィングガールズ」とも呼ばれる。[2]

家族

鈴木友子家

山河高校関係者

ヤマハ音楽教室

ヤマハ音楽教室

その他

制作

スタッフ

製作

主なロケ地

バンド略歴

バンドの正式名称は、「スウィングガールズ&ア・ボーイ」。略して、「スウィングガールズ」とも呼ばれる。

映画の劇中においては、食中毒で演奏ができなくなった吹奏楽部のピンチヒッターというきっかけから紆余曲折を経て結成されたスウィングジャズビッグバンド。山河高校1年生の女子生徒16名と男子生徒1名、合計17名で構成される。

実際には2003年初旬に行われた映画「スウィングガールズ」のオーディションによって集まった17人の俳優によって、今作の為だけに結成されたスウィングジャズビッグバンド。メンバーの中には学生時代に吹奏楽部などで担当楽器を経験していた者もいたが専門家は1人もおらず、上野樹里をはじめとするメインキャスト5名は担当楽器の経験が全くないという状況で始められた。

メインキャストはオーディションで上野樹里、平岡祐太、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、豊島由佳梨の順で決定した。 メインキャストの16人の女の子に対し監督の矢口は、「平岡は絶対お前らには手を出さないから安心しろ。しかしお前らは油断ならない。絶体に平岡に手を出すなよ。」と釘を刺したという。「ウチくる!?」2013年10月20日出演時に、共演者が明かす。

豊島由佳梨演じる田中直美の毛髪は岸田劉生の麗子像をイメージして製作された特注のカツラである。

2003年5月から楽器練習を開始し、6月と7月の二度の合宿を含む約三ヶ月の猛特訓を経て2003年7月25日に山形県置賜地方にて夏編のクランクインを迎える。夏編クランクイン後も映画の撮影と平行して演奏練習が続けられ、8月中旬には劇中ラストの音楽ホールを撮影。その他の多くの演奏シーンも撮影された。2003年9月1日に夏編クランクアップ。

翌2004年2月17日に冬編クランクイン。劇中で非常に重要なシーンとなった冬の列車シーンや学校校庭シーンなど、冬の風景をつかったシーンの撮影を行い、2004年2月25日に冬編クランクアップ。途中「SWING GIRLS オリジナルサウンドトラック」の製作をはさみつつ、全ての撮影を終える。

2004年7月5日、渋谷 CLUB QUATTRO にてお披露目ライブを兼ねた映画完成会見を行う。この日が1年前に集まった17人のバンド「スウィングガールズ&ア・ボーイ」デビューの日となった。

映画キャンペーンのためにフジテレビ「お台場映画王」などのイベントへの出演、TV番組への出演、2004年8月28日から8月31日の4日間で東北各地にて演奏活動(通称「東北キャラバン」「東北キャンペーン」)を経て、9月11日に記念すべき劇場公開初日を迎える。

公開初日、大阪梅田ナビオTOHOプレックスおよび東京日比谷シャンテ シネにて舞台挨拶を行い、その合間を縫うようにフジテレビ「メディア見たもん勝ち!ゼルマ」へ出演して初めての生放送番組で演奏を披露した。

9月18日には渋谷パルコパート1前にて「スウィングガールズ渋谷ジャック!」ライブ。9月19日はさくらんぼテレビのイベントで生放送ライブを行い、会場となったさくらんぼテレビ駐車場には入りきらないくらいの山形県民が押し寄せた(矢口監督談)。同日夕方からロケの中心となった米沢市の米沢サティ(主人公らのアルバイト先)屋上駐車場でイベントが行われ直後、向かいのワーナー・マイカル・シネマズ米沢にて舞台挨拶を行う。あまりの多さに2館での舞台挨拶となった。翌9月20日にはフジテレビ「とくダネ!」へも出演し、生放送で自分達の演奏を披露。公開初日時点で予定されたバンドとしての活動は、その9月20日のフジテレビ「とくダネ!」出演までだった。

劇場放映は好調に進み全国各地では次々とロングラン上演に突入。楽器店での管楽器の売り上げが数割ほど伸びるというある種の社会現象まで引き起こすなどといった当初の予想を上回る反響を得て、スウィングガールズ&ア・ボーイの状況は一変。劇場公開開始から1カ月を経た頃から東京都内と東北の数箇所で監督や一部のメンバーによる舞台挨拶を開催。監督やメンバーがロケ地を訪問し地元でイベントも開催された。

2004年10月にはアメリカのニューヨークで行われた映画「スウィングガールズ」海外初試写会へバンドも同行し、初の海外演奏を行う。更に 11月には映画市 "American Film Market" への出品にあわせてロサンゼルスへも同行。会場にて演奏を披露した。

バンド「スウィングガールズ&ア・ボーイ」の最初で最後のコンサート「SWING GIRLS First & Last Concert」を 2004年12月27日~28日の二日間にかけてホテル日航東京内「山河高校大講堂」にて開催。そのコンサートをもってデビューしてから約半年、17人が集まってから約1年半に渡ったバンド活動を終えた。このコンサートに本仮屋ユイカは不参加。そのため、劇中で音楽祭のラストで披露された"Sing, Sing, Sing"において彼女が担当したトロンボーン・ソロは、中沢なつきが担当した。

2005年1月15日にはフジテレビ「MUSIC FAIR21」に出演した(2004年12月21日収録)。

2005年2月12日、ロケが行われた山形県川西町フレンドリープラザにて地元ファンをはじめとする多くの映画ファン達の手によって「映画スウィングガールズ記念 東北学生(&一般)音楽祭」が開催された。劇中のラストシーンを再現するかのごとく開催日程は計画され、ロケで実際に使用された小道具・セット類を用いられたこの音楽祭は、映画「スウィングガールズ」そしてバンド「スウィングガールズ&ア・ボーイ」が蒔いた音楽の種が着実に息づいていることを示すひとつの出来事となった。

2005年11月4日、プレミアムステージでの放送に合わせ、前夜祭ライブで再結成された。

2006年3月10日に主演の上野樹里が訪韓し、3月23日から韓国で公開されるスウィングガールズのプロモーション活動を行った。

演奏レパートリー

各賞 受賞歴

Blu-ray/DVD/CD/本

Blu-ray

DVD

CD

サイドストーリー

以下はDVDスウィングガールズ スペシャル・エディションの特典映像。スタンダード・エディションでは見られない。

  • デッド・オア・デリバリー
    • スウィングガールズ達による食中毒騒ぎとなった弁当は、波乱万丈であった。妻に尻に敷かれる弁当屋の主人の、デリバリー中の不幸を描く。
    • 監督・脚本:矢口史靖(本編監督・脚本)
    • キャスト:森下能幸、林田麻里、田中要次
  • スイング to スウィング
    • 中村拓雄はなぜ、野球部の井上先輩を見ると萎縮するのか?斉藤良江達はバンドを始めるまでは何をしていたのかを描く。
    • 監督・脚本:片岡英子(本編メイキング担当)
    • キャスト:平岡祐太、貫地谷しほり、中沢なつき、あべなぎさ、辰巳奈都子、長嶋美紗、福士誠治
    • 主題歌:シング・シング・シング
  • シーラカンス!
    • 渡辺弘美(ギター)と山本由香(ベース)が辞めたバンドのエピソード。
    • 監督・脚本:杉田満(本編監督助手)
    • キャスト:眞島秀和、三上真史、関根香菜、水田芙美子
    • 主題歌:挿入歌「100パーセントの恋心」歌・眞島秀和、三上真史(シーラカンス)
  • MONKEY GIRL!
    • 鈴木友子はどうやってiMacを手に入れたか?
    • 監督・脚本:荒木賀子(本編監督助手)
    • キャスト:上野樹里、桜むつ子、田中要次、堀内博、奥原邦彦、長澤明子、鈴木智恵子、星野ゆか
    • 主題歌:A列車で行こう
  • 休日
    • 田中直美のある休日の話。
    • 監督:成瀬朋一(本編監督助手)
    • キャスト:豊島由佳梨、金子莉奈、金崎睦美、根本直枝、あべなぎさ、前原絵理、田中要次、山口れお
  • サプライズ
    • 久保千佳のサプライズバースデーをしようとした。さて、思い通りにことは運ぶのか?
    • 監督:堀川慎太郎(本編プロデューサー)
    • キャスト:根本直枝、金崎睦美、長嶋美紗、あすか、中村知世
  • フライング
    • 関口香織の初恋?物語
    • 監督:片島章三(本編助監督)
    • キャスト:本仮屋ユイカ、あすか、辰巳奈都子、中沢なつき、中村知世、松田まどか

脚注

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関連項目

外部リンク

  • ネイティブな方言ではわかりにくいのでかなりオリジナルとなっており、存在しない「米山弁」と矢口監督が発言している。
  • goo映画・キャスト・スタッフ(公式サイト閉鎖のため代替)