サタデー・ナイト・フィーバー
テンプレート:Infobox Film 『サタデー・ナイト・フィーバー』(テンプレート:Lang-en-short)は1977年製作のアメリカ映画である。監督はジョン・バダム。俳優ジョン・トラボルタの出世作である。
概要
テンプレート:仮リンクの1976年の原作"Tribal Rites of the New Saturday Night"(邦題「新しい土曜の夜の部族儀式[1])」の映画化。
1970年代のアメリカ社会を背景に、「行き場のない青春のエネルギー」をディスコで踊ることで晴らす惰性の生活を送っていたジョン・トラボルタ演ずる青年トニーが、ディスコで出会った女性ステファニーの生き方に心を開かれ、新しい生活へ目覚めて大人へ脱皮していくさまを描く。週末ごとに行くディスコが主な舞台の映画。
ニューヨークの、ブルックリン橋をへだてただけの、庶民的な町であるブルックリンと、華やかな都会的な町マンハッタンとが対比して描かれており、単なる娯楽映画ではなく当時のアメリカの格差社会を風刺した映画でもある。
この映画の「トラボルタ」の風貌や決めポーズ、映画に使われたディスコ・ミュージックが世界的に人気になり、ディスコ文化を取り巻くファッションやサブカルチャーといった世界の若者文化に大きな影響を与えた。映画のサウンドトラック「サタデー・ナイト・フィーバー」は驚異的な売上を記録し、なかでも作中でBillboard Hot 100 1位6曲を含む7曲を提供したビージーズはその人気を不動のものにした。
日本ではこの映画の影響でディスコ・ダンスで踊り、熱狂することを指す「フィーバーする」という言葉(和製英語)が生まれた。転じてパチンコでの大当たりのシステムでも「フィーバー」という言葉が使われるようになった。
ちなみにトニーが踊ったフロアは、そのクラブの閉店に伴いオークションにかけられている[2]。
ストーリー
ブルックリンのペンキ屋で働くトニーは、変わりばえのない毎日の生活にうんざりしていた。彼の生き甲斐は土曜日の夜(サタデーナイト)にディスコで踊り明かすことだけ。ある日、ディスコで年上の女性ステファニーに出会う。同じブルックリンで生まれながらもインテリで自立し、将来設計を持つマンハッタンのステファニーに影響されたトニーは、自分の生き方を考え直すようになる。やがてステファニーとの生活を夢見て、ディスコで行なわれる賞金付きダンスコンテストへの出場を決意する。
豆知識
- トニーの部屋に映画「ロッキー」のポスターが貼ってあるシーンがあるが、6年後、そのロッキーで主演したシルベスタ・スタローンの監督、脚本でサタデー・ナイト・フィーバーの続編である「ステイン・アライブ」が撮られている。また、女の子からアル・パチーノに似ていると言われ、トニーが「アル・パチーノ!アル・パチーノ!」と連呼して喜ぶシーンがあるが、2013年公開予定の映画「Gotti: Three Generations」で共演している。
- DVD特典映像の「削除されたシーン」では、以下のカットされた3シーンを見ることが出来る。
- トニーがステファニーを車で家まで送るシーン。車の中でのkissシーンがありトニーはステファニーと関係を持とうとするが拒絶される。これがのちに、コンテスト後車の中でステファニーに迫ろうとして「いつまで待てばいいんだ」の台詞に結びつく。
- トニーがステファニーの部屋を訪れるが入室を拒まれるシーン。
- トニーの父親が会社から再雇用の電報を受け取るシーン。喜ぶ父母に対し、トニーは「食事代は家に入れないからな」と言う。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
---|---|---|---|---|
DVD新録版 | テレビ朝日版 | |||
トニー | ジョン・トラボルタ | 三木眞一郎 | 郷ひろみ | |
ステファニー | カレン・リン・ゴーニイ | 加藤ゆう子 | 鈴木弘子 | |
ボビー | バリー・ミラー | 上田祐司 | 塩屋翼 | |
ジョーイ | ジョセフ・カリ | 川村拓央 | 田中秀幸 | |
ダブルJ | ポール・ベイブ | 望月健一 | 石丸博也 | |
アネット | ドナ・ペスコウ | 山田美穂 | 藤田淑子 |
- テレビ朝日版 - 初放送1981年4月5日 『日曜洋画劇場』
ミュージカル
1998年にはミュージカル版も制作されている。2003年に新宿コマ劇場において日本人キャストによるミュージカル版が公演された。 テンプレート:Main
続編
1983年にはシルベスター・スタローン監督で続編にあたる『ステイン・アライブ』が製作された。
脚注
関連項目
- ステイン・アライブ
- サタデー・ナイト・フィーバー (サウンドトラック)
- サタデー・ナイト・フィーバー (ミュージカル)
- ディスコフィーバーなど世間一般レベルでの影響が伺い知れる。
外部リンク
テンプレート:ジョン・バダム監督作品- ↑ 二見書房刊。
- ↑ 28年前の“フィーバー”再び?あの“舞台”競売