高森明勅

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テンプレート:存命人物の出典明記 高森 明勅(たかもり あきのり、1957年 - )は、日本評論家神道史家。

人物

岡山県倉敷市出身。麗澤高等学校國學院大學文学部を卒業、1989年、同大学院博士課程修了。大東会館学生寮出身。やすくに活世塾初代塾頭

自著に歴史的仮名遣を用いる文筆家として、また所功とともに皇室関係のコメンテーターとして知られる。拓殖大学日本文化研究所客員教授を務める一方、小林よしのりが責任編集する季刊誌『わしズム』に『神さまの住所録』『古代「愛国者」列伝』を連載するなど評論活動も行なっている。新しい歴史教科書をつくる会副会長[1]、「日本文化総合研究所」代表、國學院大学講師[2]麗澤大学外国語学部講師、防衛省統合幕僚学校『国家観・歴史観』部外講師を務めている。2006年2月、靖国神社崇敬奉賛会青年部「あさなぎ」の顧問(高森の次男も所属している)に就任した。

日本文化チャンネル桜にて「報道ワイド日本」及び「桜プロジェクト」の司会を6年間務めた。長女の高森由都も同番組に出演したことがある。映画『南京の真実』の賛同者でもあるが、チャンネル桜が主導してきた保守運動やデモ行進には参加することは少なかった。

家族は夫人と2男・1女。長男昭勅(てるのり)長女由都(ゆつ)は共同でモデルスクールなどを運営する株式会社GICONNECTを経営している。

皇位継承問題を巡る論争

皇位継承問題については、2004年の時点では男系継承を支持する立場をとっていたが、翌2005年からは側室制度が廃止された状況下では皇統の維持はできないとして女系天皇容認に立場を転じる。同年6月に開催された有識者会議では直系を優先し、兄弟間では男子を優先すべき旨の提言を行っている。その理由として女性天皇が即位した場合、女性は生理や妊娠・出産を伴う為、宮中祭祀を含む公務の遂行が困難になることを高森は挙げている[3]。同年に、同有識者会議が、男女にかかわりなく直系・長子を優先した最終報告が出された際には、チャンネル桜の座談会で「有識者会議の結論には8割方賛成だが、長子優先論は全く問題外」だと断じている。また、前述の小林よしのりは高森の影響から女系・直系天皇論に立場を転じている。一方、男系天皇護持派の小堀桂一郎は自著『皇位の正統性について』の中で高森の論を「多重の安全装置が必要との主張」で「厳しくも親切な警告」としている[4]

構造改革について

自身が司会を務めていたチャンネル桜では、新自由主義に懐疑的な傾向が強かったが、高森は小泉内閣安倍内閣が推進した構造改革路線には好意的で、とりわけ安倍内閣で成立した国家公務員法改正の本質は、大臣官房による「斡旋」の根絶であり、小泉内閣でもできなかった快挙であると評価していた[5]

選択的夫婦別姓制度

「選択的夫婦別姓に反対する保守の人間が男系の縛りにこだわるのは、自己矛盾」と述べている[6]

著書

単著

  • 『天皇と民の大嘗祭』(展転社1990年
  • 『歴史から見た日本文明―日本人の新しいセルフ・イメージを求めて』(展転社、1996年
  • 『この国の生いたち―あなたは「天皇」の起源を知っていますか?』(PHP研究所1999年
  • 『はじめて読む「日本の神話」』(展転社、2000年
  • 『天皇から読みとく日本―古代と現代をつなぐ』(扶桑社2002年7月 ISBN 4594036201)
  • 『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書、2002年11月 ISBN 4480059741)
  • 『日本の可能性─神話と歴史が語る「飛躍と持続」』(モラロジー研究所2007年12月 ISBN 978-4896391459)
  • 『日本の10大天皇』(幻冬舍新書、2010年5月30日 ISBN 4480059741)
  • 『皇室論-伊勢神宮式年遷宮に寄せて』(青林堂、2013年9月20日 ISBN 479260477X)

共著

  • 『歴史と文化が日本をただす』(呉善花八木秀次、高森明勅共著、モラロジー研究所、2003年12月 ISBN 4896390822)
  • 『日本人なら知っておきたい靖國問題』(編著)(青林堂、2007年6月 ISBN 4792604028) 編著

論文

テレビ出演

脚注

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外部リンク

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  1. 新しい歴史教科書をつくる会‐つくる会の理事
  2. 公式ホームページより。
  3. 皇室典範に関する有識者会議(第6回)議事次第首相官邸
  4. 『皇位の正統性について』テンプレート:要ページ番号
  5. 安倍政権を潰したのは既得権に執着する官僚とマスコミだった 2009年1月25日up
  6. 小林よりのり、ゴー宣道場、103ページ
  7. 【高森明勅】チャンネル桜での5年半を振り返って(桜H22/3/31)