赤い霊柩車シリーズ

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テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テンプレート:Sidebar with collapsible lists赤い霊柩車シリーズ』(あかいれいきゅうしゃシリーズ)は、フジテレビ系列2時間ドラマ金曜プレステージ」(毎週金曜日21:00 - 22:52)で放送されているシリーズのひとつ。1992年から放送開始。主演は片平なぎさ

放送枠は「金曜ドラマシアター」(1991年 - 1993年)、「金曜エンタテイメント」(1993年 - 2006年)、「金曜プレステージ」(2006年 - )。

平均視聴率17.9%。これまで26本の平均視聴率が17.3%と毎回、高視聴率をキープしている人気シリーズである。

概要

推理作家・山村美紗の作品「葬儀屋社長 石原明子シリーズ」を原作とする。片平なぎさの代表的作品。

1992年、金曜エンタテイメントの前身である金曜ドラマシアターで放送開始。現在も新作が製作される、フジテレビの2時間ドラマの中では最長を誇るロングシリーズである。一部作品はBS放送のBSフジ、CS放送のフジテレビ721でも放映された。2011年11月にはCS放送のファミリー劇場にて「秋の人気ミステリ作家大特」と題して山村美紗の作品として放送された。

作品数の上では1995年開始の『浅見光彦シリーズ』に次ぐ2位。

年1作ペースとなった2004年10月から2008年は毎年の改編期(10月前半)に放送された。2009年は6月に、2010年と2011年と2012年は10月のほか4月にもそれぞれ放送された。

シリーズ途中からは、大村崑山村紅葉らを交えたコミカルな掛け合いが恒例となっている。

第1回のみフィルム撮影での映像。第2回から第19回までVTR撮影の映像。第3回のみ撮像管VTR撮影。第5作からはステレオ放送。第20回からハイビジョン制作の映像となっている。

ストーリー

京都にある石原葬儀社では先代の社長の遺言を守るべく奮闘する専務・秋山隆男が今日も仕事に精を出す。社長である石原明子初め社員達はそんな彼に振り回されつつ仕事をこなしていく。秋山は葬儀とあらば何でも受けてしまう。当然請ける葬儀の中には事件がらみの物もある訳で…。

登場人物

主要人物

石原 明子
演 - 片平なぎさ
主人公(石原葬儀社社長)。父親で先代の初代石原葬儀社社長(現在は故人、名前不明)の長女東京生まれ。京都女子学院卒業。
ジャーナリストになるのが夢だったため最初は「石原葬儀社の社長は親戚に任せる」と言って継がないつもりだったが、諸事情から結局継ぐことに。
春彦とは東京で出逢って婚約までしているが、会社が京都にあるため、現在は遠距離恋愛中(たびたび監視の厳しい秋山の目を盗んでデートしている)。
探索好きが高じ、毎回殺人事件に首を突っ込むクセ(秋山いわく「探偵ごっこ」)があり、その推理力や着眼点の鋭さから京都府警では葬儀屋探偵と呼ばれて認知されている。
原作では東京の大学薬学部を卒業後、薬剤師をやっていたことになっている。
黒沢 春彦
演 - 美木良介(第1作) ⇒ 国広富之(第2作) ⇒ 神田正輝(第3作 - )
明子の婚約者で大学病院の医師。明子が葬儀社を継ぐ際に、医者と葬儀屋のカップルである事に引けを感じた明子に別れを告げられるがすぐに寄りを戻した。
当初は何かと殺人事件に首を突っ込む明子のブレーキ役だったものの、次第に彼女の影響で詮索好きになってしまった(時折それをぼやいている)。
明子からは「春彦さん」秋山や良恵からは「黒沢先生」と呼ばれている。
一人称は「僕」である。
料理が得意(劇中では和食やイタリアン、フレンチを作っている)。
医者なので、医者仲間に顔が利き、それが事件解決のヒントになることもある。またパソコンなどにも強い。
原作では「黒沢 秋彦」。

石原葬儀社

秋山 隆男
演 - 大村崑
専務(石原葬儀社の要)。ちなみにバツ1。生粋の関西人(原作では年配ではなく、30代の独身男性)。
葬儀が生きがいになってしまい、とうとう1級葬祭ディレクターの資格を持ってしまった(度々1級である事をアピールしている)。
亡き先代に拾ってもらった事に恩義を感じており、明子が受け継いだ石原葬儀社を繁盛させる事に強い使命感を持っているが
本業である葬儀そっちのけで探偵ごっこに熱心な明子や、いつも茶菓子ばかり食べてダラダラしている良恵に気苦労が絶えないでいる。
「死んだ人がいる」と耳にすれば半ば強引に葬儀を受けようとするが、決して守銭奴ではない(つい本音を言ってしまって以降、葬儀を断られるというコントはある)。
明子を「明子(あっこ)はん」または「社長」と呼んでいる。(初期作では、基本的には「明子(あっこ)さん」と呼んでいた)
ぎっくり腰の気があり、なおかつ顎が外れやすく、明子たちが噂話していると必ずクシャミが出る。
内田 良恵
演 - 山村紅葉
事務員。秋山からは「良恵」、明子からは「良恵さん」と呼ばれている。原作では良子(苗字不明)。
京おんなであるが、シリーズ途中からは、まったく「はんなり」とは程遠い(色気より食い気)。
普段は菓子ばかり食べて(一応カロリー計算はしている)ダラダラしているが電話の応対、葬儀本番での受付や会場の設営等の仕事は真面目に行える。
知り合いに誘われ株を始めたり秋山と同じ葬祭ディレクターの資格を取ろうとしたりする等、度々思いつきで何かを始めるが結果的にはどれも身にならない事が多い。
毎度秋山には「仕事せぇ」「ちゃっちゃと動かんか」などと尻を叩かれ、挙句は「邪魔や!!」と厄介者扱いされている。そして口応えをしては反撃を喰らっている(が、時には秋山にキツい一言を浴びせて泣かせている)。
明子を「明子さん」と呼んで懐いており、春彦とのデートの手引きをしたりもするなど明子たちの恋は応援しているが、非常に口が軽い。第7作から現在まで同じ髪型となっている。

京都府警察

狩矢 荘助
演 - 若林豪
狩矢警部シリーズ」「狩矢父娘シリーズ」など、山村美紗の映像化された作品のほとんどに登場する架空の警察官で、京都府警察本部刑事部捜査一課の警部。悪は絶対に逃がさないタイプ。
「事件性あり」と判断した死亡事件には葬儀にも顔を出す程の現場主義で、必ず明子たちと遭遇する。
基本的には飄々としていて、明子の推理力や観察力、着眼点に一目置いているが、ときどき明子たちを冷やかしている。
よくコンビを組むのは橋口大吾警部補
※第13作の「函館立待岬 喪服の花嫁」のみ登場してきていない。
橋口 大吾
演 - 伊庭剛(第1作) ⇒ 斉藤隆治(第2作 - 第4作) ⇒ 松永博史(第5作 - 第7作、第10作 - 第12作、第14作、第16作 - 第18作、第20作 - ) ⇒ 谷山雄二朗(第8作、第9作) ⇒ 荒木しげる(第15作)
捜査一課警部補。
※第13作の「函館立待岬 喪服の花嫁」と第19作の「見知らぬ招待客」は登場してきていない。
佐藤
演 - 石原聡(第9作 - 第12作、第15作 - 第16作)
捜査一課刑事。
野村
演 - 山口竜央
鑑識課。

ゲスト

  • 「赤い霊柩車の棺」 は、第1被害者の意(第7作は病死)。
第1作(1992年) 「京都豪邸密室殺人の謎」
赤い霊柩車の棺
第2作(1993年) 「黒衣の結婚式」
赤い霊柩車の棺
第3作(1994年) 「消えた配偶者」
赤い霊柩車の棺
第4作(1995年) 「二つの墓標」
赤い霊柩車の棺
  • 若水寿鳳(若水流家元) - 佐原健二
第5作(1996年) 「華やかな誤算」
赤い霊柩車の棺
第6作(1996年) 「婚約者は死者」
赤い霊柩車の棺
  • 大江原純一(大江原産業の二代目社長) - 相島一之
第7作(1997年) 「双子の棺」
赤い霊柩車の棺
  • 片瀬加奈枝(資産家・理沙らの祖母) - 酒井荘子
第8作(1997年) 「燃える棺」
赤い霊柩車の棺
第9作(1998年) 「大江山鬼伝説殺人事件」
赤い霊柩車の棺
第10作(1998年) 「女相続人 死を呼ぶダイヤ」
赤い霊柩車の棺
  • 西条ゆかり(京南大学英文学部の女子大生) - 北原真樹
第11作(1999年) 「棺の中の花嫁」
赤い霊柩車の棺
第12作(2000年) 「二度死んだ死体」
赤い霊柩車の棺
第13作(2000年) 「函館立待岬 喪服の花嫁」
赤い霊柩車の棺
第14作(2001年) 「完全犯罪を狙った女」
赤い霊柩車の棺
第15作(2002年) 「偽りの葬儀」
赤い霊柩車の棺
  • 小川真一(元コンピューター技師) - 本田清澄
第16作(2002年) 「疑惑の嫉妬殺人」
赤い霊柩車の棺
第17作(2003年) 「毎月の脅迫者」
赤い霊柩車の棺
第18作(2003年) 「危険な落とし穴」
赤い霊柩車の棺
第19作(2004年) 「見知らぬ招待客」
赤い霊柩車の棺
  • 牧文子(明子の大学の後輩、夏夫と挙式) - 中村由真
第20作(2005年) 「血の鎮魂歌」
赤い霊柩車の棺
第21作(2006年) 「灰色の容疑者」
  • 梨田須美子(夫の死後家に戻った母親) - 丘みつ子
  • 梨田功一(医者) - 石橋保
  • 石野ユリ(派遣会社祇園囃子を経営) - 今村恵子
  • 浜村まゆみ(看護婦) - 北原佐和子
  • 田代利男 - 曽我廼家文童
  • 梨田(元不動産屋) - 潮哲也
赤い霊柩車の棺
第22作(2007年) 「代理妻殺人事件」
赤い霊柩車の棺
  • 岡田千枝(妻) - 岡まゆみ
第23作(2008年) 「聰明な殺意」
  • 井上利明(むさし乃呉服京都支社営業本部長) - 相島一之
  • 井上未知子(妻・東京高校講師) - 有森也実
  • 野村麻子(明子の大学時代の後輩) - 大西結花
  • 裕子(スナックママ) - 日向明子
  • 北条靖(投資会社社長) - 木下政治
  • 柳原(京友禅職人) - つじしんめい
赤い霊柩車の棺
第24作(2009年) 「死者からの贈り物」
赤い霊柩車の棺
第25作(2010年) 「呪いの絵馬」
赤い霊柩車の棺
第26作(2010年) 「黒い同窓会」
赤い霊柩車の棺
第27作(2011年) 「魔女の囁き」
赤い霊柩車の棺
第28作(2011年) 「漆黒の記憶」
赤い霊柩車の棺
第29作(2012年) 「慟哭の再会」
赤い霊柩車の棺
第30作(2012年) 「龍野武者行列殺人事件」
赤い霊柩車の棺
第31作(2013年) 「追憶の彼岸花」
赤い霊柩車の棺
第32作(2013年) 「羅刹の三姉妹」
赤い霊柩車の棺
第33作(2014年) 「卒都婆小町が死んだ」
赤い霊柩車の棺

スタッフ

過去のスタッフ

放送日程

  • 1996年 - 1998年、2000年、2002年 - 2003年、2010年、2011年、2012年、2013年は年2作、それ以外は年1作のペースで放送されている。
  • 第1回のみ金曜ドラマシアターで放送。第2回 - 第20回までは金曜エンタテイメントで放送。第21回以降は金曜プレステージで放送。
話数 放送日 サブタイトル 原作 脚本 監督 視聴率
1 1992年テンプレート:03月テンプレート:06日 京都豪邸密室殺人の謎 長野洋 土井茂
2 1993年テンプレート:06月テンプレート:04日 黒衣の結婚式 合月勇
3 1994年テンプレート:07月15日 消えた配偶者 16.1%
4 1995年テンプレート:03月17日 二つの墓標 19.9%
5 1996年テンプレート:01月26日 華やかな誤算 20.5%
6 10月18日 婚約者は死者
7 1997年テンプレート:04月11日 双子の棺 井上芳夫 19.6%
8 12月26日 燃える棺 合月勇 17.8%
9 1998年10月テンプレート:02日 大江山鬼伝説殺人事件 「大江山鬼伝説殺人事件」 17.9%
10 12月25日 女相続人 死を呼ぶダイヤ 「死を呼ぶカーディガン」 16.4%
11 1999年10月22日 棺の中の花嫁 「京都新婚旅行殺人事件」 19.5%
12 2000年テンプレート:04月28日 二度死んだ死体 19.8%
13 10月13日 函館立待岬 喪服の花嫁 「愛の立待岬 京都・函館殺人事件」 19.4%
14 2001年10月12日 完全犯罪を狙った女 「琵琶湖別荘殺人事件」 17.3%
15 2002年テンプレート:04月テンプレート:05日 偽りの葬儀 19.8%
16 10月テンプレート:04日 疑惑の嫉妬殺人 17.1%
17 2003年テンプレート:06月13日 毎月の脅迫者 17.2%
18 10月10日 危険な落とし穴 石原武龍 15.5%
19 2004年10月テンプレート:08日 見知らぬ招待客 18.2%
20 2005年10月14日 血の鎮魂歌 17.5%
21 2006年10月テンプレート:06日 灰色の容疑者 18.1%
22 2007年10月テンプレート:05日 代理妻殺人事件 15.7%
23 2008年10月10日 聰明な殺意 本橋圭太 16.1%
24 2009年テンプレート:06月テンプレート:05日 死者からの贈り物 「殺人予告はリダイヤル」 13.5%
25 2010年テンプレート:04月テンプレート:02日 呪いの絵馬 「京都絵馬堂殺人事件」 15.3%
26 10月テンプレート:01日 黒い同窓会 「ポールポジション」 葉山浩樹 14.5%
27 2011年テンプレート:04月テンプレート:08日 魔女の囁き 「キャピタルゲイン殺人事件」 本橋圭太 15.7%
28 10月テンプレート:07日 漆黒の記憶 「京都・金沢殺人事件」 15.1%
29 2012年テンプレート:04月13日 慟哭の再会 「女相続人連続殺人事件」 高橋麻紀 樹下直美 12.0%
30 9月28日
(前編)
龍野武者行列殺人事件 山村美紗・西村京太郎(共作)
「龍野武者行列殺人事件」
石原武龍 本橋圭太 11.9%
10月テンプレート:05日
(後編)
12.2%
31 2013年テンプレート:04月19日 追憶の彼岸花 「哲学の小径の少女」 高橋麻紀 樹下直美 10.0%
32 11月22日 羅刹の三姉妹 「京絵皿の秘密」 石原武龍 13.9%
33 2014年テンプレート:04月18日 卒都婆小町が死んだ 「卒都婆小町が死んだ」 本橋圭太 10.5%

※視聴率はビデオリサーチ社調べによる関東地区のもの

補足

  • 主演の片平なぎさによると、何でも北海道釧路には実際に「赤い霊柩車」があるという。
  • 富山県が舞台となった「偽りの葬儀」では秋山専務が本物の「赤い霊柩車」とご対面するシーンがある。(富山県などに拠点を持つオークス株式会社の協力による。)なお、この霊柩車はこれ以降の作品のエンディングにも登場する。
  • 狩矢警部役の若林豪、秋山役の大村崑、良恵役の山村紅葉は、2006年9月2日から9月24日まで京都・四条大橋東詰の「南座」で行われた舞台山村美紗没後十年追悼 京都 都大路謎の花くらべ」に出演。「赤い霊柩車シリーズ」の役柄そのままで出演した(ただし主演は萬田久子)。
  • 第4回まではいきなり本編が始まり→タイトルロゴ→再び本編という流れであったが、第5回以降は明子によるナレーションまたは実写による作品紹介→タイトルロゴ→本編開始という流れになっている。
  • その作品紹介は開始当初は至って普通のものだったが、回を重ねるごとに秋山役の大村崑が面白おかしく演じていくものに変わっていき、現在では良恵役の山村紅葉も加わり、作品にちなんだコントを展開する形となっている。番組冒頭コントは他局2時間ドラマにも浸透し始めている。
  • 第1回と第26回は、タイトルロゴ時に流れる音楽が通常と異なる。
  • 『赤い霊柩車』シリーズのゲスト出演者で、岡まゆみが2回ゲスト出演して2回とも死者役だったのに対し、長谷川初範が2回ゲスト出演して2回とも犯人役だった。さらに、佐原健二が2役でゲスト出演しているが2役とも被害者役だった。
  • 第27回の放送は、東北地方太平洋沖地震の被災地である宮城県(仙台放送)で、被災者に配慮して放送を見送った。尚、振替番組として「奇跡の動物園2010~旭山動物園物語~」を再放送した。振替放送日は未定。
  • 2013年4月27日放送「桑田佳祐のやさしい夜遊び」生放送にて、桑田自身が「赤い霊柩車」観たさに仕事も休んだ事があると話していた。

関連項目

外部リンク