Wide Area Network
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Wide Area Network(ワイドエリアネットワーク、略してWAN(ワン))は、LANやMANに比較して広い範囲(市街地を越え郊外、県外や国際の範囲)におよぶネットワークのこと。広義には、非常に広大な面的広がりを持つインターネットとほぼ同義の言葉として使われる(参照:図1)一方、狭義には、点在するLANとLANを接続する線としてのネットワーク(参照:図2)というような意味合いでも使われる。
用法としては、LANの対義語として良く用いられる。例えば、LANとISPへの回線とを結ぶルータは、WANルータと言われ、ISPへの回線側をWAN側と言う。
インターネット、LAN、WANの概念的な比較イメージ ネットワーク構成図におけるインターネット、LAN、WANのイメージ
WANの構成
WANは、LANの利用者がISPと契約しなければ敷設・利用できないという特徴がある。
ISPはLANとLANをWAN用のケーブルや無線アクセス等で接続する。そのケーブル同士の接点には、主配線盤やモデム、ルータ、レイヤ2スイッチ、レイヤ3スイッチと言ったネットワーク機器と呼ばれるものが置かれる。更にISP同士は、インターネットエクスチェンジと呼ばれる接続点で、電気通信事業者の提供するバックボーンまたは基幹回線網と呼ばれる大容量のネットワークと接続され、海底ケーブルや衛星通信などを介して国外のWANと接続される(参照:外部リンク バックボーン回線の高速化)。
ISPとの契約によっては、特定のLANとだけ通信するような構成にもできる。
WANで使われる主要なケーブル
WANサービスの種類
- 専用線サービス
- 契約時に指定した2点間の固定的な接続を提供するサービス。
- 回線交換サービス
- 相手を指定し、接続を確立し、情報を伝送するサービス。接続先は固定ではなく、任意の接続先を選択できる。
- パケット交換サービス
- 宛先指定をパケット単位で行い、同時に複数の相手との接続を提供するサービス。