SEED (ガンダムシリーズ)
SEED(シード)は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』および『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の概念・能力である。
目次
概要
シード(SEED)は、ナチュラル・コーディネイターを問わず現れる、人類が一つ上のステージに進むための可能性[1]。作品タイトルになっている言葉であるが、関連出版物で説明されたのみで、劇中では断片的に言及され明示的説明はされない。発現することで戦闘能力が強まるといった描写がされ、一部の登場人物が持つ能力として描かれる。ただし、福田監督は自身のツィッターで「火事場の馬鹿力の映像的表現であり、それによって何かが変わるというものではない」と発言している。
劇中で彼らがSEEDに覚醒する瞬間は、頭上で植物の種子が砕け散るようなエフェクトが挿入され、瞳のハイライトが消失する。植物の種子のようなものは発現させる人物によって色に違いがあり、それぞれの瞳の色に対応している。
戦闘中に危機に陥る、感情を爆発させるといったことを契機に発現。発現状態にあっては高い戦闘能力が得られる分、表情は厳しいものに固定され、言葉も必要最小限のものおよび唸り声しか発さなくなる。
キラ・ヤマトはフリーダム、アスラン・ザラはジャスティス搭乗以後は任意のタイミングでSEEDを発現させることができるようになっており、[2]発現状態であっても戦闘マシーンのように静かな状態とはならず、普段と同じような表情・会話を行えている。キラに至っては『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』になるとほとんどの戦闘において発現させている。次いでシン・アスカの発現回数が多く、残るアスラン、カガリ、ラクスを大きくはなしている。
エリカ・シモンズは、劇中C.E.71年3月28日の時点で、かつて一度だけ学会誌に発表され議論を呼んだ[3]概念として言及している。その際SEEDがSuperior Evolutionary Element Destined-factor=「優れた種への進化の要素であることを運命付けられた因子」の頭字語であったという描写がある。
マルキオ導師はキラとラクスをSEEDを持つ者であって、特別であると仄めかす発言をしている。
ギルバート・デュランダルはシン・アスカがSEEDを持っていることを知っており、オーブ領海外縁での地球連合軍との戦いでシンがSEEDに目覚めたことに気付いた。艦船6隻撃沈という驚異的な戦果もSEEDのファクターを持つ者なら当たり前とし、またキラ・ヤマトを倒せるのは彼ではないかと考えていた。
なおアンドリュー・バルトフェルドは『SEED』での初対面時にキラの事を「バーサーカー」と呼んでいたが、それがこの能力の別称なのか、単にキラの高い戦闘能力を指してそう呼んだのかは不明。
SEEDを持つ者
脚注
- ↑ DVD「機動戦士ガンダムSEED」第13巻ライナーノート(バンダイビジュアル、2004年)。しかし福田監督はのちにツィッターで「人間性の喪失」と発言している。
- ↑ DVD「機動戦士ガンダムSEED」第9巻ライナーノート(バンダイビジュアル、2003年)
- ↑ 『機動戦士ガンダムSEED』第27話
関連項目
- ガンダムシリーズ関連用語一覧
- ニュータイプ - 宇宙世紀とアフターウォーを舞台とするガンダム作品に登場する。
- ゼロの領域
テンプレート:Gundam-stubit:Miglioramenti umani nella Cosmic Era#Fattore SEED