P・D・ジェイムズ
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フィリス・ドロシー・ジェイムズ(Phyllis Dorothy James, 1920年8月3日 - )は、イギリスの女流推理作家である。1983年にDBE(大英帝国勲章中等勲爵士)に叙され、1991年に一代貴族の男爵(ホランド・パーク男爵)に叙される。
沈鬱な場面設定と緻密な描写、病院や官僚制に舞台を取る込み入った人間関係を描くことで知られる。多くの作品で警視庁のアダム・ダルグリッシュが主人公として登場するが、『皮膚の下の頭蓋骨』などのコーデリア・グレイを主人公に据えた作品でも有名。ほかに映画化された『人類の子供たち』など。
『ナイチンゲールの屍衣』『黒い塔』『死の味』で3度CWA賞(英国推理作家協会)シルバーダガー賞を受賞。1987年には作家としての功績を称える CWA賞 ダイヤモンド・ダガー賞を受賞した。さらに1999年にはアメリカのMWA賞(アメリカ探偵作家クラブ)でも巨匠賞を受賞した。
作品
アダム・ダルグリッシュ警視シリーズ
- 女の顔を覆え(Cover Her Face、1962年)
- ある殺意(A Mind to Murder1963年)
- 不自然な死体(Unnatural Causes、1967年)
- ナイチンゲールの屍衣(Shroud for a Nightingale、1971年)
- 黒い塔(The Black Tower、1975年)
- わが職業は死(Death of an Expert Witness、1977年)
- 死の味(A Taste for Death、1986年)
- 策謀と欲望(Devices and Desires、1989年)
- 原罪(Original Sin、1994年)
- 正義(A Certain Justice 、1997年)
- 神学校の死(Death in Holy Orders、2001年)
- 殺人展示室(The Murder Room、2003年)
- 灯台(The Lighthouse、2005年)
- 秘密(The Private Patient、2008年)
コーデリア・グレイシリーズ
- 女には向かない職業(An Unsuitable Job for a Woman、1972年)
- 皮膚の下の頭蓋骨(The Skull Beneath the Skin、1982年)
ノン・シリーズ
- ラトクリフ街道の殺人(The Maul and the Pear Tree: the Ratcliffe Highway Murders 1811、1971年、T・A・クリッチリーとの共著)
- 罪なき血(Innocent Blood、1980年)
- トゥモロー・ワールド (人類の子供たち) (The Children of Men、1992年)
- 高慢と偏見、そして殺人(Death Comes to Pemberley、2011年)
映画化作品
- トゥモロー・ワールド(Children of Men、2006年、アメリカ・イギリス、アルフォンソ・キュアロン監督)
外部リンク