M48 (天体)
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M48 | |
星座 | うみへび座 |
観測データ | |
種別 | 散開星団 |
赤経 (RA, α) | 8h 13.8m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | -5°48' (j2000.0 |
距離 | 2000 光年 |
視等級 | 5.8 |
視直径 | 54 |
物理的性質 | |
直径 | _ 光年 |
色 (B-V) | _ |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 |
NGC 2548 |
250px |
1771年2月19日にフランスの天文学者シャルル・メシエが発見し記録したが、その位置には星団がなく行方不明の天体とされていた。メシエの「星雲状物質のないたいへん小さな星からなる星団で、一角獣の尾のねもとを作る三個の星に近い」という記述によりカナダのT.F.モリスらが調査した結果、実際の位置より南に3.5度ずれた位置がカタログに記載されていたことが1959年に判明し、NGC2548のことであることが確認された。昔のノルトン星図にはメシエが記録した間違った位置に「48M」と記載されており、NGC2548には226というハーシェル番号がふってあった。ベクバル星図では「2548M48?」と記載されている[1]。
距離は測定者によって違いがあるが、ホッグ等は1500光年、ベクバル星表は3100光年とする[2]。
月のない暗い夜空であれば肉眼でもぼんやりと見えるが、双眼鏡で一部の星が見え、小口径で中心の明るい星とそれに伴う星粒が見えてくる。口径8cmの望遠鏡で星がはっきり見えてくる。明るい星が中心部に集まり、そこから曲がって流れ出しているようにも見える。20cmで60個程度の星が見える。特に中央で明るい星が三角形を作るのが目立つ。口径32cmでは500個程度の星が見えてくる。S字型の星のつらなりがいくつも見えると表現する人もいる。中央の重星から星のつらなりが見える。