INSネット
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INSネット(アイエヌエス ネット)は、日本のNTT(NTT東日本およびNTT西日本)のデジタルネットワーク網サービスの登録商標である。国際的にはISDNと呼ばれる技術規格を採用しており、ターミナルアダプタをネットワーク終端に用いる。2本のBチャネル (=64kbps×2) と、1本のDチャネル (16kbps) を電話用の2本の銅線で重層伝送する「INSネット64」(2B1D、ISDNにおけるBasic Rate Interface)と、23本のBチャネル (=64kbps×23) と、1本のDチャネル (64kbps) を1本の光ファイバーで伝送する「INSネット1500」(23B1D) の2つのメニューがある。日本の家庭用や小規模事業所でのPCの広域ネットワーク用途としては、一般の音声用電話回線を用いたモデムが普及したのち、下りで最大56kbpsのアナログ方式のモデムの制限を越えるINSネット64の登場で、1組の電線で同時に64kbpsの2回線が安定的に使え、ダイヤルアップ接続での待ち時間がほとんどないなど、ある程度普及したが、その後に登場したADSLが利便性で上回ったため広く普及し、INSネットの利用者は減少している[1][2][3]
脚注
- ↑ INSネット - IT用語辞書 e-Words (2012年1月31日閲覧)
- ↑ INSネット64 - NTT東日本 (2012年1月31日閲覧)
- ↑ INSネット1500 - NTT東日本 (2012年1月31日閲覧)