IBM 701

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IBM 701は、1952年に発表されたIBMの初の商用コンピュータ。主に科学技術計算用につくられたプログラム内蔵方式の大型コンピュータ。IBMは現在、IBM 701を最初のメインフレームと呼んでいる[1]

概要

テンプレート:See also 真空管式で、メモリにはウィリアムス管が使われていた。1秒間に21,000回の演算が可能だったとされる。開発の中心となったのは、ナサニエル・ロチェスター

1号機は1953年に米国原子力委員会に納入され、国防計算機とも呼ばれた。その後の3年間で計19台を売り上げた。政府や軍を主要顧客とし、ソフトウェアの豊富さや月24,000ドルという高額でのリースで、IBMが巨大企業に成長する一つの要因となった。

UNIVAC Iに続く2番目の商用コンピュータであるが、性能面では劣っていた。例えば、UNIVACが磁気テープを入力装置としていたのに対し、IBM 701はパンチカード方式であった。

1954年に、世界初の自動翻訳(ロシア語英語)を行ったコンピュータでもある。

1954年磁気コアメモリを主記憶に採用したIBM 704が後継機として発表された。この系統は、さらにIBM 7090へと受け継がれていった。

脚注

  1. IBM Mainframes - IBM Archives

テンプレート:IBM Computers