ゲームボーイアドバンスSP

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テンプレート:Infobox コンシューマーゲーム機 ゲームボーイアドバンスSP(ゲームボーイアドバンスエスピー、GAMEBOY ADVANCE SP)は、任天堂2003年2月14日に発売した携帯型ゲーム機。ゲームボーイアドバンスの上位機種として位置付けられている。GBASPと略記される。

ゲームボーイアドバンスゲームボーイミクロと同様に、すでに生産終了となっており、本体の公式修理サポートも終了している。

概要

本体を折りたたみ型として携帯性と液晶保護性能を高めた他、液晶がフロントライト付き反射型TFTカラー液晶となり、周囲が暗い所でも画面が見やすくなった。ただし、フロントライトによって画面の色味に若干の影響がある。なお、この折りたたみ式デザインにより2003年度のグッドデザイン賞を受賞している。

電源は内蔵のリチウムイオン二次電池のみとなっている。取扱説明書に交換方法が記載されており、リチウムイオン電池は任天堂公式サイトおよび任天堂から直接、交換部品として購入することができる。約3時間の充電で、通常は10時間、フロントライトを切ると18時間の稼動が可能である。ゲームボーイシリーズとしては乾電池ではなく、初めて充電式の二次電池が採用されたハードである。フロントライトは初期型ゲームボーイアドバンスでは消費電力の問題を解決できず見送られたが、この頃より爆発的な普及を見せ始めた携帯電話の影響で二次電池の性能が飛躍的に向上、カラー画面でフロントライト使用時の消費電力に耐えうるものが登場したため搭載が実現した。このため、シリーズ機の中で重量はもっとも重い。

ゲームボーイ/ゲームボーイカラー/ゲームボーイアドバンスのゲームがプレイ可能。ただし、カートリッジスロットが下方向から挿す形に変更されているため、『コロコロカービィ』等のゲームボーイカラーの傾きセンサー内蔵カートリッジを使用したゲームについては正常なプレイが期待できない。ゲームボーイアドバンス用ソフトで傾きセンサーを使用している『コロコロパズル ハッピィパネッチュ!』では、オプション画面で特定のコマンドを入れる事により対応可。『ヨッシーの万有引力』においてはゲーム起動時に本体がどちらであるかを指定するため完全対応である。

また、カードeリーダー+の使用時は、通信ケーブルはリーダーの通信ポートではなく本体の通信ポートにケーブルを接続する必要がある。

なお、この機種以降に同社から発売された携帯型ゲーム機にゲームボーイ・ゲームボーイカラーソフト対応のハードは登場しておらず、2011年現在、ゲームボーイ・ゲームボーイカラーソフトに対応した最後の機種である。

ヘッドホン端子が削除された。拡張コネクタは2つに増えており、新設のコネクタに別売りの変換プラグを使用することでヘッドホンを使用することが可能。なお、この端子は付属のACアダプタと兼用である。ゲームボーイアドバンスからある端子も引き続き存在する。ちなみに、ゲームキューブとの通信や無線通信使用時にはGBAケーブルおよびワイヤレスアダプタによりコネクタが隠されてしまうため、ヘッドホンやACアダプタは使用できない。

限定色が多く、それらの出来栄えも従来のゲームボーイシリーズに比べ高かったために、限定色や海外のみで発売されていたカラーが時折中古市場やジャンクショップにプレミア価格で並んでいることもある。

日本でゲームボーイミクロが発売(2005年9月13日)された頃、米国では画面がバックライト液晶に改良されたものが出荷されている(定価は据え置き)。明るさはニンテンドーDS以上で、ゲームボーイミクロと同等となったうえ、前述の色味の変化も解消されたため、旧型に比べ非常に見やすいとされている。しかし、ディスプレイのリフレッシュレートが低く、ややちらつきが気になることと液晶の発色が濃い目で派手目のセッティングになっていると言われている。カラーはグラファイトとパールブルーの2つのカラーで販売されており、それらには箱に「Now with a BRIGHTER backlit screen!」と書かれているために容易に判別が可能となっている。バックライトの明るさは2段階で、暗めの設定にした場合約13時間使用可能。2009年6月現在、生産は終了している。

仕様

  • CPU:32ビットCPU (ARM7TDMI16.78MHz) と8ビットCPU(カスタムZ80、4.2/8.4MHz)のデュアル構成。動作モードによる排他使用。
  • RAM:32kバイト(CPU内部メモリ)
  • WRAM:256kバイト(CPU外部メモリ)
  • VRAM:96kバイト(CPU内部メモリ)
  • 表示画素数:240×160ドット
    • ゲームボーイカラー以前のソフト(160ドット×144ライン)では周囲に空白が出来るが、LRボタンを押すことで横長に拡大表示することも可能。
  • 表示色数:32768色
  • 2.9インチ反射型TFTカラー液晶を搭載。
  • サウンド:アナログ(パルス波2ch+波形メモリ1ch+ノイズ1chの音源、従来機と同様)+デジタル(PCMPWM・ソフトウェアPCM多チャンネル合成) ) )2ch
  • サウンド出力:スピーカー(モノラル)、ヘッドホン端子(ステレオ)
  • 電源:内蔵リチウムイオンバッテリー、付属ACアダプタ、パワーマネジメント機能搭載

周辺機器

ファイル:GBASP HeadphoneAdapter.jpg
ヘッドホン変換プラグ
ファイル:Gbasp-playyan.jpg
プレイやんとゲームボーイアドバンスSPを接続した状態

以下のリストはゲームボーイアドバンスSP用として発売されている物。その他、カードeリーダーや通信ケーブルなど電源系統以外のゲームボーイアドバンス用周辺機器も使用可能。

型番名称備考価格
AGS-001ゲームボーイアドバンスSP本体9,800円[1]
AGS-002ACアダプタSP・DS兼用。
DS Liteには使用できない。
1,500円
AGS-003バッテリーパックSP専用2,100円
AGS-004ヘッドホン変換プラグSP・DS兼用500円
AGS-006プレイやん
PLAY-YAN micro
SP・ミクロ・DS兼用5,000円
AGS-101バックライト仕様
ゲームボーイアドバンスSP
海外のみ発売79.95ドル

カラーバリエーション

オリジナルカラー
プラチナシルバー(2003年2月14日 - )
アズライトブルー(2003年2月14日 - )
オニキスブラック(2003年2月14日 - )
パールブルー(2003年9月5日 - )
パールピンク(2003年9月5日 - )
ファミコンカラー(2004年2月14日 - 2004年夏頃)
トイザらスオリジナルカラー
スターライトゴールド(2003年10月9日 - )
パールグリーン(2004年11月18日 - )
ポケモンセンターオリジナルモデル
アチャモオレンジ(2003年4月25日 - )
リザードンエディション(2004年2月27日 - )
フシギバナエディション(2004年2月27日 - )
レックウザエディション(2004年9月16日 - )
ピカチュウエディション(2005年3月5日 - )
ポケモンセンターNYオリジナルモデル
カイオーガエディション(2003年12月11日 - )
グラードンエディション(2003年12月11日 - )
ゲームソフト同梱限定モデル
パールホワイトエディション(ファイナルファンタジータクティクスアドバンス)(2003年2月14日 - )
ジャンゴレッド&ブラック(ボクらの太陽)(2003年7月17日 - )
マナブルーエディション(新約 聖剣伝説)(2003年8月29日 - )
シャア専用カラー(SDガンダムGジェネレーションアドバンス)(2003年11月27日 - )
ロックマンブルー(ロックマンエグゼ4)(2003年12月12日-)
ナルトオレンジ(NARUTO -ナルト- ナルトRPG〜受けつがれし火の意志〜)(2004年7月22日 - )
キングダムディープシルバーエディション(キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ)(2004年11月11日 - )
キャンペーン限定モデル
ファミコン生誕20周年モデル(TSUTAYA・任天堂2003年夏のキャンペーン)
ドンキーコング・バナナカラー(ドンキーサマーキャンペーン)
日本国外限定モデル
フレイムレッド
コバルトブルー
ゲームボーイ14周年プラチナ/オニキス(アメリカ、カナダ)
オールブラックススペシャルエディション(ニュージーランド、オーストラリア)
リップカールスペシャルエディション(オーストラリア)
クラシックNESエディション(アメリカ)
トライバルエディション(ヨーロッパ)
中国龍(スーパーマリオアドバンス及び、ワリオランドアドバンス)(中国)
パール(カナダ)
マリオエディション(マリオvs.ドンキーコング)(ヨーロッパ)
ゼルダエディション(ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし)(ヨーロッパ)
ライム/オレンジ(アメリカ)
サーフブルー(アメリカ、カナダ)
Who are you? エディション(アメリカ)
ガールズエディション(スペイン)
TARGET,ZELLERS限定ライム(スーパードンキーコング)(アメリカ、カナダ)
任天堂明星07 マリオバージョン・ドンキーコングバージョン(中国)

脚注

  1. AGS-001は2004年9月16日に価格改定、発売当時は12,500円(税別)

関連項目

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外部リンク

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