BBCニュース
BBC News and Current Affairs(ビービーシー ニューズ、略称:BBC NCA)は、イギリスBBC(英国放送協会)が制作する報道番組の総称である。概ね「BBC NEWS」という表題で放送する。
BBC Oneでは、朝の「ブレックファスト(BBC Breakfast)」のほか、午後1時と午後6時、午後10時に約30分間の放送をしている。
歴史
英国放送協会は1922年11月14日に初めてのラジオ速報を放送した。1954年7月5日に、最初のテレビジョンニュース速報が放送された。BBC は2004年7月5日でテレビニュースの50周年を迎える事となった。テレビニュースは元々ニュースキャスターのナレーションと共に映像形式のニュースを送り出していたが、スクリーン上のニュースキャスターがそのニュースから視聴者を混乱させないようテレビカメラが設置されていなかった。ニュース映画 (w:Newsreel) は映画及び他の公共的に増大した役目を見せるため、時々使われた。それらはテレビジョンニュース映画 (w:Television Newsreel) 番組を適応させた。
番組のテーマ音楽やタイトルはさまざまだったが、1993年にタイトル映像とスタジオデザインが統一。スタジオ映像はバーチャルリアリティを用いたものだった。その後、1999年にスタジオやオープニング映像・アストンなどを含む大規模な再ブランド化が行われた。テーマ音楽はデビット・ロウ(David Lowe)によって作曲。ロウが作曲した音楽はBBC One のみならずNews 24、BBC World 及びBBC の国内並びに地域ごとのローカルニュース番組上のテーマ音楽に使用された。ロウは Radio 1のニュース番組 "Newsbeat" の音楽にも責任を持つ事となった。2003年にテーマ音楽が編曲されたが、これもロウによるものである。
1998年に BBCラジオニュースの多くはこのビルの正面にある新しい "ニュースセンター" 棟内の TVC にあるBBCテレビニュースと統合する事となった。2013年までにすべてのBBC ニュース(国内向けニュース及び海外向けニュースなど)の放送はロンドン中央部内のw:Broadcasting Houseへ移動する事となる。このビルは世界最大の生放送ニュースルームを持つために計画された。 この新しい(スタジオ・ワークスペースを含む)ニュースルームは、"THE WORLD'S NEWSROOM"と名付けられた。英国内外のあらゆるニュースを一箇所に集め、全てのラジオ・テレビのチャンネル及び、オンラインへシームレスにニュースを配信出来るのが特徴である。
ニュース配信
テレビニュース
BBCニュースのテレビニュース部門はBBC ThreeおよびBBC Four、ニュース専門のBBC NewsおよびBBC Parliamentでニュースを配信し、BBC One 及び BBC Twoで主要なニュース速報の責任を負っている。Ceefax(文字多重放送サービスのひとつ) 及びBBCニュースのウェブサイトにもニュース映像を配信している。
BBCニュースは国際的ニュース及び時事番組をBBCワールド向けに毎日22時間の番組を提供している。
2005年11月8日に、「一人の編集長が1時と6時のニュースを担当した方がよい」と発表した。2006年からはBBC Oneで放送されている1時と6時・10時のニュースをNews 24でも放送されることとなった。
2000年代後半からは英語以外の言語によるテレビニュースの制作に力を入れている。 2008年にはアラビア語、2009年にはペルシャ語によるニュースチャンネルの設立、2012年にはロシア語ニュース番組の制作を開始した。
すべての BBC の地域ニュース番組の完全な一覧、w:Category:BBC Regional News programmes参照のこと。
ラジオニュース
BBC ラジオニュースは BBC の国内ラジオ放送局向けの速報を制作しジェネラルニュース・サービス (GNS) 経由でローカル BBC ラジオ放送局向けに番組を制作している。BBCニュースはBBCネーションズ及びリージョンズ によって制作され、BBC の地域ニュース番組を制作していない。BBCワールドサービス は世界の至る所40カ国語の1億5000万人に放送を行っている。
オンラインニュース
- 主要記事:w:BBC News Online BBCニュース・オンラインも参照のこと
BBC ニュース・オンラインはBBCのニュース・ウェブサイトで、1997年11月に立ち上げられた。ここには毎月1500万人もの閲覧者が訪れる、イギリスの中で最も人気のあるニュース・ウェブサイトの1つである。このウェブサイトはエンターテイメント、スポーツ、科学、及び政治ニュースを範囲とした徹底的な国際的ニュースを含んでいる。多くのリポートは BBCのテレビ及びラジオニュースの音声並びにビデオがあわせて公開されている。「ニュースナイト」や「クエスチョンタイム」などの信頼できる BBCの時事番組はテレビ・ラジオでの放送後、BBCニュース・オンラインのサイトで視聴することができる。また、ラジオで放送されたニュースをまとめた、ポッドキャスティングサービスがある。
日本での視聴
- テレビ放送
- BBCワールドが視聴可能なケーブルテレビ局、スカパー!およびスカパー!e2にて24時間視聴可能。また、NHK BS1の「ワールドWave」において、イギリス国内向け (BBC One) の「BBC News at Six」と「BBC News at Ten」のほか、単独枠で「BBC News at One」や「BBC Breakfast」も放送している。また千葉テレビ放送などでも放送している。なお、千葉テレビ放送では、日本に関する映像が登場する場合は放送権の都合によりかぶせ放送がされ、その旨のフリップが表示される場合がある。
- ラジオ放送
- アジア向けBBCワールドサービス を短波ラジオ及びFM COCOLOで視聴する事ができる。短波放送の場合、ジャミング (妨害電波) などによる混信を受け聞きづらい時がある。また、通信衛星を使った放送も行っている。これとは別に、BBCワールドサービスのウェブサイトでは世界向けBBCワールドサービスをインターネット・ラジオで放送、視聴することができる。
「カウントダウン」
BBC News Channel及びBBCワールドニュースの毎正時に放送されるニュース番組の開始直前に「カウントダウン」が流される。
画面左下に時間が映し出されカウントダウンが始まる。1分内に北京、イラク、ニューヨーク、バッキンガム宮殿、サッカースタジアムなどを回っていき、最後にBBC本社が映し出され、地球の絵をバックに"BBC NEWS"または”BBC WORLD NEWS”と映し出される。
これは1999年に行われたBBCニュースの再ブランド化より導入され、CG・BGM共にマイナーチェンジを繰り返しながら2012年現在でも使用されている。
予報音を裏打ちしたテクノミュージック調の独特なBGMは話題となり、イギリスではBBC公式のリミックスコンテストを行うにまで至った。[1]
「カウントダウン」はBBCニュース独特のものであり再ブランド化以降の大きな特徴であったが、後に競合する他のニュース専門チャンネルも導入する事となる。
(Sky NewsやABCNEWS24など)
作曲は導入以降一貫してデビット・ロウが手掛けている。
脚注
関連項目
外部リンク
- BBC NEWS(英語版)
- TV ARK(英語版)
- David Lowe Music(英語版) - BBC NEWS で使用されているサウンドの一部を聴くことができる。