8人の女たち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

8人の女たち(はちにんのおんなたち、テンプレート:Lang-fr-short )は、フランスの作家ロベール・トマ作の戯曲である。この戯曲は1961年8月28日パリのエドワード7世劇場で初演された。

あらすじ

1950年代、郊外の屋敷が舞台。クリスマスのために集まる家族と、忙しく働く使用人の目の前で、屋敷の主人が死体で発見される。彼の背中には短剣が刺さっており、自殺ではない。雪に降り込められた屋敷の中にいる8人の女性のうち、誰が犯人か互いに探り出すうち、隠されていた事実が次々と明らかになってゆく。

登場人物

  • ギャビー
マミーの長女で、殺害されたマルセルの妻。シュゾンとカトリーヌの母。
  • シュゾン
ギャビーの長女。大学生。
  • カトリーヌ
シュゾンの妹。推理小説が好きな17歳。
  • マミー
ギャビーとオーギュスティーヌの実母。リューマチで足が悪く車椅子に乗っている。
  • オーギュスティーヌ
マミーの次女で、ギャビーの妹。心臓が悪い。ひねくれ者で、色気がない。
  • シャネル
メイド。太った黒人女性。
  • ルイーズ
ポーカーフェイスなメイド。
  • ピエレット
マルセルの妹。ストリップダンサー。

初演時の配役

  • ギャビー:Mony Dalmès
  • シュゾン:Corinne The Colt
  • カトリーヌ:Bernadette Robert
  • マミー:Madeleine Clervanne
  • オーギュスティーヌ:Jacqueline Jefford
  • シャネル:Madeleine Barbulée
  • ルイーズ:Nadia Barentin
  • ピエレット:Claude Génia

映画

テンプレート:Infobox Film 2002年、フランスで映画版が制作された。監督はフランソワ・オゾン。密室ミステリーだが、フランスを代表する8人の女優が歌って踊るミュージカル仕立てになっており、話題になった。

2002年のベルリン国際映画祭では、8人の女優達に対して銀熊賞が与えられた。

キャスト(映画)

使用された曲

  1. (歌)リュディヴィーヌ・サニエ / Papa t'es plus dans l'coup
  2. (歌)イザベル・ユペール / Message personnel
  3. (歌)ファニー・アルダン / A quoi sert de vivre libre
  4. (歌)ヴィルジニー・ルドワイヤン / Mon amour, mon ami
  5. (歌)フィルミーヌ・リシャール / Pour ne pas vivre seul
  6. (歌)エマニュエル・ベアール / Pile ou face
  7. (歌)カトリーヌ・ドヌーヴ / Toi jamais
  8. (歌)ダニエル・ダリュー / Il n'y a pas d'amour heureux

日本での舞台上演

2004年版

キャスト(2004年版)

スタッフ(2004年版)

2011年版

キャスト(2011年版)

スタッフ(2011年版)

日程

初日 最終日 劇場
2011年12月9日 2011年12月25日 東京都・ル テアトル銀座 by PARCO
2012年1月6日 2012年1月9日 大阪府・森ノ宮ピロティホール
2012年1月13日 2012年1月14日 愛知県・ウインクあいち

参考文献

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:フランソワ・オゾン監督作品