嵯峨野観光鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(19世紀ホールから転送)
テンプレート:Infobox 嵯峨野観光鉄道(さがのかんこうてつどう)は、京都府京都市と亀岡市で山陰本線旧線を利用して嵯峨野観光線にトロッコ列車を運行している会社。西日本旅客鉄道の完全子会社である。通称嵯峨野トロッコあるいは嵯峨野トロッコ列車。本社は京都府京都市右京区嵯峨天竜寺車道町。
電化・複線化のため、山陰本線(嵯峨野線)の嵯峨(現在の嵯峨嵐山) - 馬堀間が、1989年3月に新線に切替えられたが、景勝地として名高い保津峡に沿って走るこの旧線を観光鉄道として活用することになり、1991年からトロッコ列車の運行を開始している。
このほか、トロッコ列車の京都側の始発駅であるトロッコ嵯峨駅の駅前には、19世紀の科学技術や芸術を展示している「19th CENTURY HALL」(19世紀ホール)があり、これの運営も行っている。19世紀ホールには、D51形などの蒸気機関車なども展示されている。
歴史
- 1990年(平成2年)11月4日 設立。
- 1991年(平成3年)4月27日 嵯峨野観光線トロッコ嵯峨駅 - トロッコ亀岡駅間が開業。
- 2002年(平成14年)11月 イメージキャラクター「トロッキー」登場。
- 2003年(平成15年)4月 トロッコ嵯峨駅前に19世紀ホールがオープン。
- 2011年(平成23年)3月1日 トロッコ嵯峨駅前にジオラマ・京都・JAPANがオープン。
- 2012年(平成24年)7月15日 未明の大雨で発生した土砂崩れにより、同年8月5日まで全面運休。
- 2013年(平成25年)9月16日 未明からの台風18号の影響により線路・駅の一部設備に被害が発生し、同年9月18日まで全面運休。9月19日にトロッコ保津峡駅を除き運転再開。
路線
運行形態などは下記を参照。
- 嵯峨野観光線 トロッコ嵯峨駅 - トロッコ亀岡駅 7.3km
車両
テンプレート:See also 全てJRに在籍していた車両を改造して使用している。機関車はDE10形1104号機を専用機として塗色変更、予備としてJRに在籍している同1156号機を塗色変更の上使用している。客車は、トキ25000形無蓋貨車からの改造である。
メディア出演
その他
嵯峨野観光鉄道はJR西日本の完全子会社でありながら、民営の鉄道事業者が任意で加盟する業界団体の日本民営鉄道協会に加盟している。なお、親会社であるJR西日本などのJRグループは加盟していないほか、JRの傘下にある他の鉄道事業者(東京モノレール、東海交通事業)も加盟していない。