鷹島町
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Infobox 鷹島町(たかしまちょう)は長崎県北松浦郡の鷹島、黒島を行政区域としていた町である。
2006年1月1日、松浦市・福島町と合併(新設合併)し、新たに松浦市となった。
基礎データ
近年、離島に多く見られる過疎化がひどく進んでいる。
歴史
鷹島沖では元軍の沈没船が発見されており、軍船の大きさは25~27メートルほどと推定されている。また、島にも鷹島掃蕩戦の戦跡が残っている。
- 江戸時代より平戸藩領となった。
- 1889年4月1日 - 町村制施行により、北松浦郡鷹島村が発足。
- 1975年1月1日 - 町制施行により鷹島町となる。
- 2006年1月1日 - 松浦市・福島町との合併(新設合併)により松浦市となり、自治体としての鷹島町は廃止。
区域名
- 阿翁免(あおうめん)
- 阿翁浦免(あおううらめん)
- 黒島免(くろしまめん)
- 神﨑免(こうざきめん)
- 里免(さとめん)
- 三里免(さんりめん)
- 中通免(なかどおりめん)
- 原免(はるめん)
- 舩唐津免(ふなとうづめん)
※松浦市合併後もこの地域区分は変更されていないが、正式名称が全て「北松浦郡鷹島町○○免」から「松浦市鷹島町○○免」になった。
交通
航空・鉄道
空港・鉄道路線なし。
道路
バス路線
- 昭和自動車
- 鷹島肥前大橋の開通により、合併後の2009年4月20日から唐津市肥前町と鷹島を結ぶ路線の運行を開始。
- 鷹島バス
- 鷹島町営バス(鷹島バス)は、松浦市営バスとなり鷹島島内の路線を運行している。
航路
- かつては星賀(唐津市肥前町)と日比(鷹島町)を結ぶ航路もあったが、鷹島肥前大橋に近かったため、橋の開通にともない航路は廃止された。
観光地
- モンゴル村 元寇に由来して、草原の上にモンゴルから輸入したゲルがあり、宿泊することができる。夕焼けスポットでもある。
- 松浦市立鷹島歴史民俗資料館 海底調査で出てきた元軍の遺物(「てつはう」と呼ばれる爆弾、元の公用語であるパスパ文字で刻まれた元軍の司令官のはんこなど)を展示。
- 元寇記念碑 島の一番高いところの元寇古戦場に立つ碑。
- 元軍の銅製如来像 元軍(実質は高麗人)が祭祀していた高麗式の銅製如来像で、のち引き上げられ盗難に遭うも現在は市杵島神社境内の小さな堂に祀られている。