高湯温泉
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高湯温泉(たかゆおんせん)は、福島県福島市町庭坂(旧国陸奥国、明治以降は岩代国)、標高750mに位置する温泉。
硫黄成分濃度の高さで知られ、その温泉中の含有量は万座温泉、月岡温泉に次ぐ。かつて全国の硫黄泉を調査した海軍病院の神林博士テンプレート:誰は、「高湯の湯は全国一の有効温泉」と評価した。
泉質
- 酸性-含硫黄-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩泉(硫化水素型)など
温泉街
県道70号に沿い、磐梯吾妻スカイライン入口までの数百メートルにわたって10軒の旅館が点在している。共同浴場は1つで、高湯温泉観光協会の建物の中にある。共同浴場は露天風呂のみである。これは源泉から浴槽までの距離が60mほどと非常に近く、温泉の中に含まれている硫化水素ガスの抜気が引湯途中で十分に出来ないためである。温泉街の脇には阿武隈川の支流・須川が流れている。
歴史
- 天文年間(1532年-1555年)温泉が発見される。
- 慶長年間(1596年-1615年)湯治場として広く知られる。温泉が用いられるようになったのは、郷土史研究家によれば1607年であるという。
- 山形の白布温泉、蔵王温泉と並んで奥羽三高湯と称される。
- 昭和8年(1933年)海軍病院の神林博士に「高湯の湯は全国一の有効温泉」と評価される。
- 平成11年(1999年)4月20日、土湯温泉とともに国民保養温泉地に指定される。