高層気象台
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高層気象台(こうそうきしょうだい)は国土交通省気象庁の施設等機関である。高層気象の観測や研究、高層気象観測用測器の点検校正等の業務を行う。「気象台」の名を持ちながら天気予報を行わない2つの機関のうちのひとつである(もう一つは東京管区気象台)。日本の首都東京に最も近い高層気象観測地点としても、重要な役割を持っている。
概要
- 高層気象台で高層気象観測を行う際の観測所名は、「館野」(たての)である。その由来は沿革を参照のこと。気象関係者の間では、高層気象台は「館野」と呼ばれる事が多い。
沿革
- 1920年
- 現在のつくば市における最初の国の研究機関であり、研究学園都市の候補地選定において若干ながら影響を与えた
- 11月1日 地上気象観測開始
- 1944年9月 ラジオゾンデによる高層観測開始
- 1955年7月 分光光度計による大気オゾン観測開始
- 1968年3月 オゾンゾンデによるオゾン観測開始
- 1975年3月 現庁舎(旧庁舎の北西寄り)に移転
- 2001年12月1日 地域気象観測(アメダス)の観測点名を「長峰」から「つくば」に変更
業務内容
- 地上気象観測、係留気球による下層大気の観測及び研究
- 自由気球による高層大気の観測及び研究
- 地上に設置した光学機器による超高層大気(オゾン層など)の観測及び研究