阪堺電気軌道701形電車

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テンプレート:鉄道車両 阪堺電気軌道モ701形電車(はんかいでんききどうモ701がたでんしゃ)は、1987年に登場した、阪堺電気軌道が保有する路面電車電車南海電気鉄道(南海)から大阪軌道線が分離した後、初めての新車。阪堺電気軌道の主力車両である。

概要

1987年に登場し、1995年までにモ701 - モ711の11両が東急車輛製造で製造された。電気指令式ブレーキに加えワンハンドルマスコン(1軸ツーハンドルマスコン)を採用した高性能車。他車に比べて強力なブレーキ力のために、車の追突を防止する目的で前照灯の横にブレーキランプが設置されている。性能最高速度は70km/hであるが、認可速度が50km/hである事と50km/h以上出すと蛇行動が起こり、車両によっては線路状態の良くない箇所で40km/h程度から左右に激しい揺れが発生しだすこともある。このために、本来の性能をフル発揮出来ていない。

また、最終増備車のモ710・モ711は乗降口のステップが従来の1段から2段に変更され、乗り降りがしやすい形状となった。この2段ステップ型の乗降口は後に製造されるモ601形に踏襲されている他、2007年からモ709以前の車両についても2段ステップへの改造が順次行われている。2010年3月末で、最後に残ったモ705の工事が完了し、モ601形・モ701形全18両の2段ステップ化が完了した。

登場後の変化

2004年に全車の行き先表示機が、従来の幕式表示からLED表示へと変更された。ちなみに行き先表示幕の時は当時流行の丸字が使われていた(これは後に改造されたモ601形も同様である)。

2010年2月にモ708のパンタグラフがZ型パンタグラフからシングルアームパンタグラフに換装され、阪堺で初めてのシングルアームパンタグラフ装備車となった。次いで2011年3月にモ704も同種の換装がおこなわれた。 その後、モ708については2011年の全検時にZ型パンタグラフに戻されている。

保有車両の塗装

現在

  • モ701・710 - アドベンチャーワールド
  • モ702 - 和光住宅販売
  • モ703・708・711 - 岡崎屋質店
  • モ704 - 天王寺都ホテル
  • モ705 - モリタグループ
  • モ706 - パチンコ・スロットDAIICHI J&Z
  • モ707 - 舞昆
  • モ709 - 未来へつなごう!堺チン電車の会 / 新洋海運

過去

  • モ701 - KABA→堺シルバー人材センター
  • モ702 - シティスポーツ住之江→錦秀会
  • モ703 - 南海美加の台→フェスティバルゲート→きぬがさクリニック
  • モ704 - かん袋→堺のチンチン電車を愛する会
  • モ705 - 大阪ケーブルテレビ→オカムラ
  • モ706 - タマノイ酢
  • モ707 - ショップ南海→河合塾→錦秀会
  • モ708 - タマノイ酢
  • モ709 - タマノイ酢→堺のチンチン電車を愛する会
  • モ710 - タマノイ酢→BestLife
  • モ711 - トヨタ南海グループ

主要諸元

テンプレート:Sister テンプレート:阪堺電気軌道の路面電車