金髪の草原
テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『金髪の草原』(きんぱつのそうげん)は、大島弓子の少女漫画作品。
また、上記を原作とした映画作品。
概要
ストーリー
テンプレート:節stub 記憶障害で自分を20歳のままだと思い込んでいる80歳の独居老人、日暮里歩のもとに ヘルパーとして古代なりすが赴任する。彼女は大学を辞め和田寿美のもとでヘルパーとなり、 血の繋がらない弟、丸男とアパートで暮らしていた。歩の近所には、日向ともみと父親の学、 その母が住んでいた。学はともみの親権で母親ともめていた。ともみは、歩を"クソジジイ"と 呼び、家を時折訪ねていた。歩は、なりすが若いころ一目惚れして、仲間内で"マドンナ"と呼 んでいた少女にそっくりだったことから、彼女に好意を持ち、同時にこんな素晴らしい出来事 は夢だろうと思い込む。一方、なりすは丸男に密かに好意を抱いていたが、丸男は友人の宮園 万亀子と交際していたため、三角関係に悩まされていた。 ある日、なりすは歩が記したメモを見つける。そこには歩が記憶障害だという"真実"が 記されていたため、なりすは歩に見られないよう、それを隠す。丸男の一件のことで、失恋した ことを打ち明けたなりすを、歩は友人を呼んで励まそうとする。しかし、彼の電話帳に記載 された友人たちは、すでに他界していた。そんな中やっと、健在の神崎敬を見つけ、家に呼 んだ歩は、敬が連れてきた妻の道子が、"マドンナ"であると知る。 歩は、勤務時間が過ぎるとなりすが帰ってしまう淋しさから、ついになりすにプロポーズをする。 なりすは最初は拒否したが、三角関係のこともあり、次第に歩に惹かれていくのだった。 ある日、なりすは男友達と飲んだ帰りに酔っ払い、移動式クレープ屋の男に話しかける。 関西弁を操る男は、見た目は少年で、自ら13歳だと名乗る。なりすはそんな彼に歩と同じ ものを感じ、男を歩のもとに訪ねさせる。男は歩に「これから大変だが、あんたもいい加減 現実を見ないと周りを不幸にする」と助言し去る。 丸男と万亀子は、なりすが家に帰らないため、心配して歩のもとを訪ねる。なりすは歩と 結婚したいと想いを打ち明けるが、2人はなりすが正気でないと思い、頬を叩いたりして責める。 その時台所にいた歩は、ぬか床の中からメモを発見し、"真実"を知る。歩はこれが現実であることを 確かめるため、家の屋根に登り、飛び降りようとする。それに気づいたなりすは、急いで歩のもとに 向かう。道から友達と共にアイスを食べながら、それを見ていたともみはつぶやく「飛べ」なりすが 屋根にたどり着いた時、歩は飛び降りる。 歩の葬儀後、丸男に好意を打ち明けたなりすに、丸男は義姉としてでなく、一人の女性として付き 合うことを約束する。
映画
2000年製作の日本映画。犬童一心の監督作品である。
キャスト
- 日暮里歩:伊勢谷友介
- 古代なりす:池脇千鶴
- 古代丸男:松尾政寿
- 宮園万亀子:唯野未歩子
- 神崎敬:加藤武
- 神崎道子:東恵美子
- 日向ともみ:柳英理紗
- 日向学:金谷ヒデユキ
- 日向奈々子:占部房子
- クレープ屋の男:長田融季
- ユキオ:丸山功介
- スグル:上野清隆
- サキ:黄田明子
- ナツミ:近藤菜摘
- リョウ:加藤諒
- 中村せつ子:葛西かおり
- 銀行マンらしき男:橋本紀彦
- 八百屋の男:吉村形
- 葬式の女:伊東和子
- 和田寿美:十勝花子
- コメディアン:堺すすむ
スタッフ
- 監督・脚本:犬童一心
- 製作総指揮:泉正隆
- 製作:久保田修
- 脚本:佐藤佐吉
- 撮影:村上拓
- 美術:三浦伸一
- 音楽:吉澤瑛師、CHOKKAKU
- 主題歌:「でもこの世界が好き」エレファントラブ
- ナレーター:筒井康隆