観光都市
テンプレート:独自研究 観光都市(かんこうとし)とは観光による産業が主である都市を指す。観光地と都市が合わさったもので、都市の中に観光施設があるか、もしくは観光地の中に都市がある。「観光地」という言葉があるがこれは観光を行う上で目的とする場所のことであり、地理学的に都市ではない場所が観光地である事例(湿原、高原、山岳地帯、原野、海岸、農山漁村など)では地理的には「観光都市」という呼び名はあまり使われない。また、社会学的に言う意味では、一つの「観光地」が複数の単位行政区画(基礎自治体)に跨る場合もある。
概説
前述の通り観光都市は観光による産業が主であり、これに関連して観光者向けの宿泊施設・食事施設・娯楽施設などの施設から観光案内・ガイドマップ・交通などのソフト面の充実が特に活発に行われ、都市全体が観光に対し積極的な側面を有する。
都市全体、または一区画に景観保護区域を設置し、自然美や町並みを保存することで独特な景観を生み出し、観光都市としての差別化を図ることも行われる。
観光都市は大きく分けて、幾つかに分類される。宗教の本拠地・「聖地」や大規模な信仰施設が存在し、それらに関連した宗教施設や宗教建築が樹立した都市である宗教都市は、その宗教の参拝に訪れた信者による支出を収入源とした都市である。宗教の祭典によって信者を集めることもある。
世界遺産に登録された場所や、登録されたものを有する地域では世界遺産登録により知名度が向上するため、既存の観光都市では世界遺産への登録を目指した動きも多く見られる。
旅行が一般化し、多くの人が観光を行うようになると、観光都市も増加し、発展した。しかし、観光資源の維持のためには、他の産業を抑制しなければならない面もあり、都市の近代化・経済発展と環境保護、景観の保全などの選択に悩む都市も多い。
- 大都市の中には、産業全体の中で占める観光産業の割合は限定されているものの、膨大な数の観光客を受け入れている都市がある。一般的にはこれらも「観光都市」と言われることがある。ただ、上述の定義からするとこれらは観光都市の概念にはあてはまらない。京都市などがこれにあたる[1]。