西片

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テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox Settlement 西片(にしかた)とは、東京都文京区町名[1]。現行行政地名は西片一丁目及び西片二丁目。

地理

東京大学が近隣にあり、多数の学者や文化人が住んだため、学者町として知られた[2]関東大震災第二次世界大戦の被害を免れたため、今日なお明治時代の雰囲気を残している。文京区立誠之小学校がある。

地価

住宅地の地価は、2014年平成26年)1月1日に公表された公示地価によれば、西片1-11-5の地点で89万2000円/m2となっている。

歴史

1964年8月1日、駒込西片町の全部に周辺の駒込東片町、田町、丸山福山町、森川町、柳町の各一部が合併され成立。台地上はもともとは武家地であった。

1872年明治5年)に尾根道の中山道本郷通り)を挟んで両側が町になり、その際、街道の東側を東片町、西側を西片町と名づけた。谷下は庶民の居住地であった。備後福山藩主阿部家の中屋敷を、明治から昭和初期にかけて、阿部家自らが高級住宅地として開発した。結果、一面が「西片町10番地」となり、その枝番も錯綜してしまったため、正式な住所ではないものの、いろは順による一種の住居表示が行われていた[3]

樋口一葉1894年明治27年)5月から亡くなるまで居住した(旧、丸山福山町4番地)。同地には後に森田草平も居住した。

著名な住民

脚注

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外部リンク

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  1. 『角川日本地名大辞典 13 東京都』、角川書店、1991年再版、P991
  2. 今尾恵介「住所と地名の大研究」(新潮選書)、2004年、ISBN 4-10-603535-9、p. 54。
  3. 三四郎の広田先生が「西片町十番地への3号」に住んでいるという設定だった(今尾恵介「住所と地名の大研究」(新潮選書)、2004年、ISBN 4-10-603535-9、pp. 54-55)。