西條

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沿革

  • 1947年(昭和22年)10月[3]に西條忠雄が、西條商店として名寄市で創業。

1957年(昭和32年)11月に西條呉服店となり、1973年(昭和48年)7月には百貨店法による百貨店となった[3]

その後、1975年(昭和50年)8月には稚内市に(初代)稚内店(1990年(平成2年)8月に稚内駅前店に店名変更)、1978年(昭和53年)1月には士別市に士別店を出店し道北地方の広い範囲で営業を展開するようになり、1981年(昭和56年)11月に社名を「株式会社 西條」へ変更した[3]

1990年代末以降、拓銀の破綻をきっかけに道内経済が低迷。道内各地の百貨店・量販店も苦戦を強いられるなか、既存店舗の大増築(名寄)、新業態への挑戦(スーパーセンターおよび小型食品スーパー)、といった積極策を次々に打ち出し、経営の安定化につとめた。株式公開を目指したのもこの時期である。

1990年(平成2年)8月には稚内市南部の郊外に(2代目)稚内店を出店して郊外型大型店の展開に乗り出し[4]1997年(平成9年)2月士別店を郊外へ移転させ[3]、2004年(平成16年)9月に稚内駅前店を閉店する[5]など郊外への店舗網のシフト進めた。

1998年(平成10年)6月に枝幸店を出店し、1999年(平成11年)9月には名寄店を増築して新装開店した[3]

2003年(平成15年)10月10日には東神楽町に「スーパーセンター・ベストム東神楽店」を開店し[1]、2004年(平成16年)11月8日には中富良野町に「スーパーセンター・ベストム中富良野店」を開店する[6]などスーパーセンター事業に進出したが、「スーパーセンター・ベストム中富良野店」は開業初年度の売上げが目標を下回る[7]など必ずしも順調にはいかなかった。

また、2006年(平成18年)11月にQマート下川店[3]2010年(平成22年)3月にQマート風連店[8]2012年(平成24年)8月にQマート名寄駅前店を出店して[2]市街地での小型食品スーパーの展開も行っている。

2008年(平成20年)4月25日にはイオン名寄ショッピングセンターが開業しており[9]、名寄本店も激しい競争に巻き込まれている。

百貨店業態との相違

  • 西條の店舗のうち、名寄・士別・稚内の3店は長らく「西條百貨店」、通称「西條デパート」の名で親しまれてきた。しかし、以下の理由から百貨店と位置づけることはできない。実態はGMS。
    • 百貨店の業界団体である日本百貨店協会に加盟していない(全国百貨店共通商品券が使えない)
      • 西武百貨店をはじめ、当時の西武系百貨店(五番館松木屋など)の商品券は使用できたため、日本百貨店協会未加盟でも百貨店とみてもいいともいえる。ちなみに当時は全国百貨店共通商品券は発行されていない。以前の西武系百貨店商品券の裏面には利用できる店舗に「丸利西条(名寄・士別・稚内)」と記載されている。
    • 直営売場でセルフサービス方式を採用している(呉服やカウンセリング化粧品を除く)
    • 小林記録紙のチェーンストア統一伝票を使用している

店舗・業態・解説

ファイル:西條士別店.JPG
西條士別店。2008年8月撮影
ファイル:西條百貨店旧士別店.JPG
旧士別店。現在は地元農協の本所。2008年8月撮影
ファイル:ベストホーム名寄店.JPG
ベストホーム名寄店。2008年8月撮影

西條

総合スーパー(GMS)

  • 名寄店 - 1982年(昭和57年)9月移転新築[3]。1999年(平成11年)9月増築リニューアル[3]

。店は2層式。駐車場は3階・屋上・平面。3,000坪規模。ツルハ等十数店の専門店を擁する。中心市街地の核店舗。

  • (2代目)稚内店 - 1990年(平成2年)8月移転新築[4]。店は2層式。駐車場は3階・屋上・平面。2,500坪規模。テナントとして鈴丹三貴等。出店場所は商業集積が進む大黒地区。
  • 士別店 - 1997年(平成9年)2月移転新築[3]。店は2層式。駐車場は3階と平面。4,000坪規模。ハートビル法認定。ベスト電器等が出店。コムサイズムは2008年に撤退。近年にぎわいをみせる市内南部エリアに立地。
  • 枝幸店 - 1998年(平成10年)6月新設[3]。ワンフロアで駐車場は平面のみ。1千数百坪程度。ダイソー、インストアベーカリーも。宗谷バス枝幸ターミナル(旧興浜北線北見枝幸駅前)に隣接。

ベストホーム

ホームセンター(HC)

  • 名寄店 - 2002年(平成14年)移転新築。ワンフロアで駐車場は平面のみ。1,500坪程度。加工食品と一部の生鮮品も取り扱う。徳田地区の国道40号線沿いに建つ。
  • 稚内店 - 1993年(平成5年)新設。300坪程度。稚内市潮見。

ベストム

スーパーセンター(SuC)

  • 東神楽店 - 2003年(平成15年)10月10日新設[1]ダイワハウスによる開発プロジェクト。ワンフロア。4,000坪規模。サンドラッグ等が出店。旭川市内からのアクセスも比較的良好。2012年現在、増床計画がある。
  • 中富良野店 - 2004年(平成16年)11月8日新設[6]。ワンフロアで駐車場は平面のみ。3,500坪規模。出店は地元パチンコ店の誘致に応じたもの。サンドラッグ等が出店。町の市街地からはかなり遠い。

ファッションセンターベストム

衣料品スーパー

Qマート

小型食品スーパーマーケット(SM)

  • 下川店- 2006年(平成18年)11月新設[3]。コンビニ規模の小型店。スーパーマーケット跡への居抜き出店。
  • 風連店- 2010年(平成22年)3月新設[8]。コンビニ規模の小型店で地元JA本所の再開発・新築に伴うテナント出店。
  • 名寄駅前店- 2012年(平成24年)8月新設[2]。コンビニ規模の小型店。

FC事業

  • ダイソー西條名寄店(100円ショップ) - 店舗は西條本部ビルの1階部分。ビルの2階以上は西條の事務所・倉庫・物流施設。

テナント

1階

2階

かつてあった店舗

スクラップアンドビルド戦略により閉鎖された店舗。

  • (初代)稚内店 - 1975年(昭和50年)8月開業[3]。現在の稚内店が大黒地区へ移転したあとは「稚内駅前店」へ店名改称。地上2階。400坪程度。衣料品主体の小型店。その後2009年9月まで武部勤宗谷地区後援会事務所として使用されていたが、2010年1月に稚内駅地区再開発のため建物が取り壊された。場所は稚内駅前。
  • (初代)士別店 - 1978年(昭和53年)1月開業[3]。地上3階・地下1階。客用エレベーター未設置。1,200坪。食品フロアは地下1階。レストラン「ペリカン」は2階。駐車場は士別駅前通の平面のみ。閉店後、建物は士別市に無償譲渡されたため、改修工事を行って市の生涯学習センター[10]と地元農協の本所が入居。士別駅前に立地。

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 “「スーパーセンター」道内2店目 西條が東神楽に開店 日用品が20万種”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2003年10月10日)
  2. 2.0 2.1 2.2 “Qマート 名寄駅前店オープン 駅横開発 利便性向上に期待”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2012年8月7日)
  3. 3.00 3.01 3.02 3.03 3.04 3.05 3.06 3.07 3.08 3.09 3.10 3.11 3.12 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「saijo-dp-2014-6-10」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  4. 4.0 4.1 “地域リポート 稚内”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1990年9月11日)
  5. “西條稚内駅前店9月閉店 駐車場なく客足遠のく あすから3カ月セール”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2004年7月1日)
  6. 6.0 6.1 “沿線最大規模大型商業施設 「ベストム」8日開店 地元商業者は危機感 中富良野”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2004年11月6日)
  7. “支局発 中富良野「ベストム」が開業1周年 低価格で来店180万人 売上高は目標下回る 既存店 独自色で巻き返しも”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2005年11月23日)
  8. 8.0 8.1 “JR風連駅前再開発事業 農協本所など完成”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2010年3月9日)
  9. “イオン名寄SCが開店 ポスフール核店舗 専門店47店が入店”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2008年4月25日)
  10. “旧西條士別店の改修費 当初の倍超す7億円 市議会”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2003年3月13日)

関連項目

  • 日本百貨店経営協議会 解体前のセゾングループ西武百貨店)が主導した、地方百貨店との共同仕入グループ。当社も加入していた。「西條」の枠囲みロゴも、当時の西武百貨店のものと類似している。
  • 高林百貨店(稚内)
  • 紋別駅前再開発事業 衣料品だけの出店要請であったので辞退。
  • 羽幌町 過去に出店計画があった。
  • 山田デパート(名寄・枝幸・士別)、レインボーショップ山田(名寄) 1990年代まで、道北地方で競合関係にあった。
  • みしま

外部リンク

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