緑閃石

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緑閃石(りょくせんせき、actinolite、アクチノライト)は、鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種で、Ca角閃石に属する。透緑閃石(とうりょくせんせき)、アクチノ閃石(あくちのせんせき)[1]陽起石(ようきせき)[2]ともいう。

化学組成は Ca2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)2 (Mg/(Mg+Fe)=0.5-0.9) で、(Fe)をほとんど含まないと透閃石になる(Mg/(Mg+Fe)=1.0-0.9)。マグネシウム(Mg)よりも鉄(Fe)が多いものは鉄緑閃石(ferro-actinolite)。

成分により灰白色から緑色。マグネシウムを多く含むものは灰白色で、鉄が多くなると緑色が強くなる。比重3.1、モース硬度6。単斜晶系

緑色片岩などの変成岩中に含まれることが多い。

脚注

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  1. 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、ISBN 4-8181-8401-2。(オンライン学術用語集
  2. 「陽起石」は角閃石のなかまであることが分かりづらいので、最近ではあまり使われない。

関連項目

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参考文献

  • B.E. Leake et al., "Nomenclature of amphiboles: report of the Subcommittee on Amphiboles of the International Mineralogical Association, Commission on New Minerals and Mineral Names", The Canadian Mineralogist, Vol. 35, pp. 219-246, 1997. PDF
  • 松原聰監修 『鉱物カラー図鑑』 ナツメ社、1999年、ISBN 4-8163-2693-6。
  • 松原聰・宮脇律郎 『国立科学博物館叢書5 日本産鉱物型録』 東海大学出版会、2006年、ISBN 978-4-486-03157-4。
  • 国立天文台編 『理科年表 平成19年』 丸善、2006年、ISBN 4-621-07763-5。

外部リンク