精霊
精霊(しょうりょう、しょうらい、しょうろう、せいれい)とは、
なお、キリスト教における三位一体の位格の一つである聖霊(日本正教会では聖神:せいしん[2])を「精霊」とするのは誤字(誤変換)である[3][4]。
概説
一言で「精霊」と言っても、漢語として用いている場合、大和言葉に漢字を当てている場合、西洋語のspirit や elementalの翻訳語として用いられている場合などがあり、それぞれ意味内容が異なっている。
漢語
精霊(精怪という漢字も同意でつかわれる)という漢語本来の意味では(漢字文化圏での意味では)、妖怪や妖精や死者の霊や鬼神や鬼をあらわす。 テンプレート:See also
しょうりょう、しょうらい、しょうろう
日本の古神道的なものを指す場合は「しょうりょう」「しょうらい」「しょうろう」などと読み、これは「故人の霊や魂」を指し、あくまで「とこよ」(常世・常夜。死者の世界、黄泉の国や三途川の向こう)に旅立った霊魂を指す。それに対して「うつしよ」(現世)に残こったものは「幽霊」「亡霊」「人魂」などと呼ぶ。
せいれい
日本以外の、世界各地の伝承に登場する「spirit スピリット」(spiritの中でも、「魂」と訳すのに不適切な文脈で、例えば「泉の精」や「ランプの精」など「~の精」と訳すほうがしっくりくるような場合のそれ)の訳語として「精霊 (せいれい)」が用いられることもある。
中華文化の道教の五行思想の五大元素、や「気」。インドのヒンドゥー教の四大元素や西洋の錬金術などの四大元素、万物のもととされる「元素」を表す「elemental エレメンタル」の訳語としても、「精霊」がつかわれることがある。
四精霊(エレメンタル)
テンプレート:Main 16世紀の錬金術師パラケルススにより、地・水・火・風の四大元素が実体化したものとして、精霊が以下のように関連づけられた。
これらのエレメンタルは、ファンタジー作品においては擬人化した姿で描かれることも多い。