笑い袋
テンプレート:出典の明記 テンプレート:雑多な内容の箇条書き 笑い袋(わらいぶくろ)は布製の袋の中の機械のボタンを押すと、とめどない笑い声を発声するジョークグッズのことである。
布製の巾着袋の中に乾電池で駆動する分厚い将棋の駒の形をした小型のレコードプレーヤーが入っており、本体に1つだけある大きなボタンを押すといつでもどこでも延々と笑い声入りのレコードが演奏される。これにより聞いている人をもらい笑いの世界にいざなう。
歴史
この笑い袋のレコードプレーヤーは、元々は日本のパーティーグッズメーカーの株式会社アイコが1960年代にアメリカ向けのミッキーマウス人形の内蔵プレーヤーとして作られたものであったが売り上げが伸びず、1969年にアメリカでレコードプレーヤーを袋に入れて売り出した[1]ところ大ヒットし、翌年日本でも発売されて流行した。
仕組み
本体はボタンを押すとレコード盤の溝で固定されていたレコードの針が持ち上がり、スプリングによりレコードの最初に移動してレコードプレーヤーのモーターの電源が入り、ボタンを離すとレコードに針が落とされ笑い声の吹き込まれたレコードを演奏し始める。
また演奏の途中でボタンを押してもレコードの最初の位置に針が移動して再び最初から演奏を始め、レコードの最後まで来ると電源が切れて演奏を終了する。そのような仕組みのため、やむを得ず電池を抜いて一時的に演奏を止めても、電池を入れるとすぐに残りのレコードの演奏が始まり、結局は最後まで笑い声が演奏される仕様になっている。
この玩具ではレコードの針が漏斗状のラッパに連結されて直接発音されるためにアンプやスピーカー、音量調整などがなく、電池で消費するのはレコードを回転させるモーターの動力のみである。レコード盤はこの用途のための特殊な仕様のもので、レコード内蔵型玩具のため盤の交換はできず単一内容のみの演奏ではあるが、現在では笑い袋には基本的な笑い声の商品だけでなく、収録内容の違うレコード盤を入れた様々なテーマの商品が存在する。
ちなみに本体のボタンには誤操作防止のストッパーはなく、袋の中にあるので誤ってボタンを押してしまいやすいが、巾着袋はひもがあるので持ち運びや吊り下げがしやすく、思わず袋をいじりたくなるようなコミカルな笑い顔などが描かれていることが多い。
なお近年ではボタン電池で稼働する小型化された電子音声型の笑い袋も市販されているが、押しボタンを押すと笑い声を発声する点は同じである。
その他
- 声の種類は、男、女、カップルの3種類ある。男版の笑い袋は声優の肝付兼太が演じているという。
- 流行当時の年代設定である、アニメ『ちびまる子ちゃん』の話の中(「年越しまる子ちゃん」の巻など)にも度々登場する。
- 近年ではあまり見かけられないが、2006年に日本テレビの中井正広のブラックバラエティで紹介され、石原良純の笑い袋を作る企画が行われた。また、2008年12月14日に同じ日本テレビで放送された『笑点』の大喜利で、春風亭昇太が座布団を10枚獲得した副賞として五代目三遊亭圓楽の笑い声が入った笑い袋が送られた。
- ドラゴンクエストシリーズでは「わらいぶくろ」という名前のモンスターが登場する。
- 映画「バットマン(1989年)」では、宿敵ジョーカーの最期のシーンで使われた。