神戸高速線

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神戸高速線(こうべこうそくせん)は、阪神電気鉄道阪急電鉄神戸電鉄の鉄道路線。かつては山陽電気鉄道にも同名の鉄道路線があった。本項ではあわせて説明する。 テンプレート:Main2

概要

路線名称は、1987年4月1日鉄道事業法施行以前に、当該区間を、車両を持たない自社路線として営業していた神戸高速鉄道の社名にちなむ。同法施行に伴い、車両を持たない神戸高速鉄道は施設を保有する第三種鉄道事業者となり、阪神電気鉄道・阪急電鉄・山陽電気鉄道・神戸電鉄の4社(以下、乗り入れ4社)が第三種鉄道事業者から施設を借りて自社路線として営業する第二種鉄道事業者となった。このとき、乗り入れ4社とも、当該自社路線の名称を「神戸高速線」とし、特に神戸高速鉄道東西線については阪神・阪急・山陽の3社が重複して各々の神戸高速線とした。

ただし、以後も従前の営業形態・サービスを維持する点から、乗り入れ4社が神戸高速鉄道に施設運営を委託していたが、2010年9月30日をもってこの委託を終え、また同時に山陽電気鉄道が神戸高速線全区間を廃止、阪急電鉄が新開地 - 西代間の神戸高速線を廃止(現在も阪神・阪急で重複している高速神戸 - 新開地間を除き神戸高速鉄道東西線における第二種鉄道事業者同士の重複を解消)したことで、現在では、阪神電気鉄道・阪急電鉄・神戸電鉄の3社が、下記の区間について神戸高速鉄道より施設を借り受けて営業を行っている。

現在の路線ならびに区間

ファイル:Kobe Kosoku Line.png
神戸高速線の路線図。青色が阪神神戸高速線、茶色が阪急神戸高速線、赤色が神戸電鉄神戸高速線。

かつて存在した路線ならびに区間

  • 阪急電鉄 神戸高速線 - 神戸高速鉄道東西線(新開地 - 西代)
  • 山陽電気鉄道 神戸高速線 - 神戸高速鉄道東西線(元町 - 西代、阪急神戸三宮 - 高速神戸)

運賃

上記概要のとおり、歴史的経緯から、神戸高速線については「神戸高速」(神高・KK)として、阪神・阪急・神鉄各社の他線とは独立した運賃体系をとっている。

大人普通旅客運賃(小児は半額・10円未満切り上げ)。2014年4月1日現在。
(阪急)
神戸三宮
130 花隈
150 ★ 150 ★ (阪神)
神戸三宮
150 ★ 130 ★ 130 (阪神)
元町
130 ★ 130 ★ 130 130 西元町
130 130 130 130 130 高速神戸
130 130 130 130 130 130 新開地
150 130 150 130 130 130 130 (神鉄)
湊川
150 130 150 150 130 130 130 130 大開
150 150 150 150 150 130 130 130 130 高速長田
150 150 150 150 150 150 130 130 130 130 (山陽)
西代
  • ★印は阪神神戸三宮・阪神元町・西元町・阪急神戸三宮・花隈の各駅での運賃表には表記されていない区間
  • 阪神本線と神戸高速線の境界は元町駅であるが、連絡運賃は阪神神戸三宮駅を境にして両線の運賃を合算する。
  • 神戸高速線内のみの利用であれば安価であるが、他線から連続して利用することを考えれば割高になってしまう欠点がある。それを回避するため、一般的な乗継割引や、神戸市内相互間移動を考慮した神戸市内割引、また神鉄から阪急・阪神へ乗り継ぐ際の運賃高騰回避のための湊川特区といった各種割引制度を導入している。
しかし、運賃が上昇している一方で割引額は開業当初から大きな変更がなく、今では割引を実感しにくくなっていることも指摘されている経緯から、阪急阪神ホールディングスは、神戸市保有の株式取得後に運賃引き下げをすることを検討している[1]

阪神なんば線方面の連絡乗車券

阪神なんば線方面の連絡乗車券については、大阪難波駅までの延伸当初は西九条駅までの既存区間しか購入できなかったが、その後、高速長田駅および大開駅には2009年の改札増設時に新規開業区間対応のタッチパネル式自動券売機が設置され、さらに新開地・高速神戸・西元町の各駅の自動券売機のうち1台ずつが後からタッチパネル式に交換されたため、2010年10月現在は元々阪神連絡乗車券を発売していない花隈駅を除く全駅にて大阪難波駅までの連絡乗車券を発券できる。しかし、大阪難波駅から先の近鉄線方面への連絡乗車券の発売は行っていないため、神戸高速線内各駅から大阪難波駅経由で近鉄線の駅へ向かう場合、大阪難波駅までの乗車券を購入の上、不足運賃を近鉄車内または降車駅で精算する。

参考

  1. 運賃引き下げに意欲 阪急阪神、神戸高速の経営権取得へ』 産経新聞 2009年2月20日