知恵の輪
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知恵の輪(ちえのわ)はパズルの一種。基本的には、簡単に外すことができない一組(2つ以上)の部品を、繋げたり外したりする遊びである。ただし、外すのではなく、部品同士を特定の形にもってゆくことを目的とするものもある。また、大抵のものは、特定の外し方によって簡単に外すことができるが、手順が複雑なために外し方を知っていても、外すまでに時間が掛かるものも存在する。
外す方法を探すために試行錯誤する過程を楽しむ。また、外した後には元の形に戻すことも楽しみの一つとなる。
部品には金属や紐がよく使用される。金属は容易に変形できないために、外すための障害となる。逆に紐は軟らかいため、狭い隙間を通すこともある。木製のものや、紙製のものもある。
主な知恵の輪
- チャイニーズリング
- その名が表す通り中国で生まれた知恵の輪。「九連環」とも呼ばれる。その名の通り、一つながりになった輪から別の一本の輪を外すのが目的。解答の動きは規則的である。
- ボタンホールパズル
- サム・ロイドの作品。先端に輪になった紐がついた棒である。この紐の部分を相手の衣服のボタンの穴につけて外させる。
- キャストパズル
- 鋳造によって作られた金属製の知恵の輪。元々は19世紀にイギリスで作られた物だが、現在多くの復刻版や新作が芦ヶ原伸之監修の元ハナヤマより発売されている。
- 従来の知恵の輪がおもちゃ屋でしか販売されなかったのに対し、書店やコンビニエンスストアなどでも販売された。また、携帯電話のストラップにもなった。
参考文献
- 「知恵の輪読本」(秋山久義著・新紀元社) ISBN 4-7753-0170-5