田野畑駅
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ホーム(2010年5月4日)
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「キット、ずっとカンパネルラ田野畑駅」(2013年5月10日)
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列車の運行再開まで店舗として使用されていた駅舎
(2011年6月29日)
(2011年6月29日)
田野畑駅(たのはたえき)は、岩手県下閉伊郡田野畑村和野にある三陸鉄道北リアス線の駅である。
カンパネルラ田野畑というニックネームがつけられている。カンパネルラとは、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」に登場する人物に由来する(実際、作中ではンの文字がムとなっているが発音は変わらない)。
開業前、1982年当時の仮の駅名は平井賀。(鉄道ジャーナルNO.188、1982年10月号P68、久慈線配線略図)
駅構造
- のりば
1 | ■北リアス線 | 小本・宮古方面 |
2 | ■北リアス線 | 普代・久慈方面 |
田野畑村が受託する簡易委託駅。駅舎には出札窓口のほか、売店・食堂もある。
歴史
- 1984年(昭和59年)4月1日 - 開業。
- 2002年(平成14年) - 東北の駅百選に選定される。
- 2011年(平成23年)
- 3月11日 - 東北地方太平洋沖地震による津波を受け、駅周辺が壊滅的被害を受けた。津波は海抜20m以上の位置にある駅舎手前まで迫ったが、駅施設は大きな被害を免れた。しかし三陸鉄道北リアス線は線路が寸断され、当駅へ列車が運行できない状態となった。
- 6月1日 - 地域住民の強い要望を受け、津波で店舗を失った田野畑村羅賀の店主2人が駅舎を店舗として営業を開始した[1]。
- 2012年(平成24年)4月1日 - 北リアス線陸中野田駅 - 当駅間復旧により営業再開[2]。その際にネスレ日本(キットカット)協賛で「キット、ずっとカンパネルラ田野畑駅」として前面の壁面いっぱいに桜の花が描かれた。当初は同年6月末までの予定であったが、その後2013年いっぱいまで延長、さらに2014年いっぱいまで再延長されている。
- 2014年(平成26年)4月6日 - 北リアス線小本駅 - 当駅間が復旧し、北リアス線の全線が運転再開[3]。
バス
田野畑駅前バス停
- 田野畑村営バス - 北山崎方面、田野畑方面。
- 岩手県北バス - 田野畑、小本方面。
- 東日本大震災による北リアス線の運休に対応するため、岩手県北バスによる代替輸送が実施されていた。2012年4月1日に北リアス線の田野畑駅 - 陸中野田駅が運転再開したため、代替バスも同日より小本駅前-田野畑駅前に短縮されている。
- 上記の「田野畑」とは田野畑地区、つまり村役場や小学校が所在する田野畑の中心街のことである。上記どちらのバスでも田野畑駅から田野畑地区に行くことができる。田野畑駅周辺は羅賀、平井賀地区という。
駅周辺
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田野畑駅近くにある三陸鉄道の車両と同じ塗装の平井賀川の水門
- 田野畑村立羅賀小学校
- 平井賀海水浴場
- 平井賀郵便局
その他
- 「のどかな環境に佇む、心休まる和風の駅舎」として、東北の駅百選に選定された。
- NHKの2013年度(平成25年度)上半期連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地となり、作中で北三陸鉄道リアス線の「畑野駅」として登場した。