生神女福音祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

生神女福音祭(しょうしんじょふくいんさい)は、生神女マリヤを天使首ガウリイル(ガブリエル)が訪れイエス・キリスト日本ハリストス正教会ではイイスス・ハリストス)の母となることを告げ、マリヤがそれに応じたことを記念する正教会の祭日である。復活大祭に次いで重要視される12の祭:十二大祭のひとつである。グレゴリオ暦では現在4月7日に行われる。カトリック教会受胎告知に相当する。

  • ギリシャ語 - Ευαγγελισμός της Θεοτόκου
  • ロシア語 - Благовещение Пресвятой Богородицы
  • 英語 - Annunciation

正教会では、マリヤは自分では罪を犯さなかったものの、人祖アダムとエヴァからの罪を受け継いでおり、後者の罪(陥罪)はこの応諾の時点で恩寵により浄められたと考える。応諾が無ければ、人類が救いに与る事も無かったとも解釈されている。

この応諾におけるマリヤの従順さは、旧約において智慧の木の実を食べないよう命じられていたのにも関わらず蛇の誘いに乗って智慧の木の実を食べてしまったエヴァの不従順と対照的なものであるとされ、従順に神の意思を受け入れる生神女マリヤを生涯の模範とするよう正教会では教えられる。

なお日付は降誕祭から逆算されたものであるが、今日では降誕の日付の史実性は疑問視されている。

関連項目

外部リンク

生神女福音祭のイコン - 大阪ハリストス正教会内のページuk:Благовіщення