生口島
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テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox 生口島(いくちじま)は瀬戸内海にある島。
地理
面積33.74km²(国土地理院のデータによる)。
かつては広島県瀬戸田町と因島市の2市町に分かれていたが、2006年市町村合併によって全域が尾道市になっている。
尾道市と愛媛県今治市を結ぶ西瀬戸自動車道(通称:瀬戸内しまなみ海道)が島の南部を通っており、生口島南IC及び生口島北ICが設置されている。ただし、生口島南ICは今治方面のみ、生口島北ICは尾道方面のみのハーフインターチェンジであるため、両IC間の島内区間だけの走行には利用できない。
生口橋で因島と、多々羅大橋で大三島と、高根大橋で高根島とつながっている。
山
- 観音山(標高472.3m)生口島はもとより、芸予諸島で最高峰を誇る山。別名「火瀧山(ひのたきさん)」と呼ばれ、その昔この山で狼煙を上げていたことに由来。また雨乞い祈祷の霊場としても知られ、毎年4月の第2日曜日には火瀧観音大祭が行われる。
- 牡蠣山(標高408.1m)
歴史
地名の由来
生口島の地名の由来には諸説あるが、島そのものが「神の島」といわれ、神を祀っている島。神をいつき奉る島の「いつき」が「いくち」に変化したとする説。関連する伝承として、厳島神社の仮社が瀬戸田町鹿田原付近にあったという。 今から千八百余年前ごろ、邪馬台国が魏に朝貢として生口(特別な技能を持っている者・集団など)を贈っていた。その生口が駐留していた島であったとする説などがある。
観光スポット
- 耕三寺 - 重要文化財と観音像が有名。
- 平山郁夫美術館 - 平山郁夫画伯の作品を紹介している。
- 向上寺
- 火瀧観音 - 観音山(火瀧山)にあり、雨乞い祈祷の霊場として知られる。毎年4月の第2日曜日には火瀧観音大祭が行われる。
- サンセットビーチ - 沖合いにひょっこりひょうたん島のモデルになったとも言われる瓢箪島が見える。
- シトラスパーク瀬戸田
- ベル・カントホール
- 瀬戸田ゲストハウス(瀬戸田しまなみユースホステル)HP
その他
- 国産レモン発祥の地。レモン生産量日本一。
- 生口島の特産品であるレモンやデコポンなどの柑橘類の樹木が、島内に侵入してきた何者かによって切断される被害が、2012年に入って相次いでいる。木だけが切られていて、果実などは盗まれていないため、愉快犯によるものと見られており、島内の各農家では、器物損壊罪で地元警察に告訴することも検討中である[1]。
参考文献
- 宮本厚志『瀬戸田散策』(びんご出版、1998年)
関連項目
脚注
- ↑ 生口島:かんきつ類の樹木が受難…切断被害、果実は放置 毎日新聞 2012年11月18日