玄月
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玄月(げんげつ、1965年2月10日 - )は日本の小説家。大阪市生野区出身。父母は朝鮮人。 本名は玄 峰豪(현 봉호)。 現在は、大阪南船場で文学バー「リズール」を経営している。
人物
大阪市立南高等学校卒業。様々な職業を経験した後、自営業。大阪文学学校にて同人誌「白鴉」を発行し執筆活動を始める。
1998年、「舞台役者の孤独」が『文學界』1998年下半期同人雑誌優秀作に選ばれる。1999年、同人誌『樹林』406号掲載の「おっぱい」で第121回芥川賞候補。2000年「蔭の棲みか」で第122回芥川賞受賞。
経歴
- 1998年「異境の落とし児」で神戸ナビール文学賞受賞。
- 1999年「おっぱい」で第121回芥川賞候補。
- 1999年「舞台役者の孤独」で第8回小谷剛文学賞受賞。
- 2000年「蔭の棲みか」で第122回芥川賞受賞。
- 2009年現在、織田作之助賞青春賞選考委員を務めている。
作品リスト
小説
- 蔭の棲みか(文藝春秋、2000年3月/文春文庫、2003年)
- 蔭の棲みか(『文學界』1999年11月号)
- おっぱい(『樹林』406号)
- 舞台役者の孤独(『文學界』1998年12月号)
- 悪い噂(文藝春秋、2000年6月)
(悪い噂、宵闇)
- おしゃべりな犬(文藝春秋、2003年2月)
- 初出:『文學界』2002年9月号
- 寂夜(講談社、2003年5月)
- 繊光(『群像』2001年10月号)
- 大蛇(『群像』2002年8月号)
- 焦熱(『群像』2002年11月号)
- 運河(『群像』2003年1月号)
- 寂夜
- パラドッグス(アートン、2003年7月)
- 小説「役立たず」(『文學界』2001年5月号)と森山徹の写真とのコラボレーション。
- 異物(講談社、2005年4月)
- 初出:『群像』2005年2月号
- 山田太郎と申します(文藝春秋、2005年6月)
- ビーバーじゃだめなの?(『文學界』2004年1月号)
- 虎の習性(『文學界』2004年5月号)
- あざらし男(『文學界』2004年7月号)
- たたる象亀(『文學界』2004年10月号)
- 美しいさなぎ(『文學界』2004年11月号)
- 梅にカナリア(『文學界』2005年1月号)
- ある地方都市の
- 睦言(アートン、2006年9月、ISBN 9784861930591)
- 眷族 講談社 2007.11
- めくるめく部屋 講談社 2008.8
- 狂饗記 講談社 2011.9.27 (ISBN 9784062171465)
エッセイ集
- ほんまに…どないなっとんねん 2003年3月、ポプラ社