独り言
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テンプレート:Sister 独り言(ひとりごと)とは、会話の相手が存在しないにもかかわらず、発声を伴う言語を口にする行為、およびつぶやかれる「ことば」である[1]。一人言とも表記し、独語(どくご)、独言(どくげん)、独話(どくわ)ともいう[1][2]。
文学・演劇的手法については、モノローグを参照。
概要
一般
日本語における「独り言」「ひとりごと」の類義語には、「独語」「独言」「独話」といった同義語のほか、独白(どくはく)、あるいは呟き(つぶやき)、私語(ささめ)、捨て台詞(すてぜりふ)も含まれるとされる[3]。
現代中国語では、「独語」「独言」ではなく「自言自语」と呼ぶ[4]。
精神科的ターム
テンプレート:出典の明記 健康な成人にもしばしば見られるが、認知症や統合失調症などの妄想性疾患・自閉症では特に顕著な症状である。
独り言自体は全く無関係な他者の観点からは異質性を醸し出す嫌悪の姿に他ならない。しかし独り言を呟く人間が全て異常という観点も誤りである。人間は強烈な精神的衝撃を受けた場合、必ず自己の主観を取り戻そうとする為に、様々な逃避、代謝行動を行う。この行動内容は多岐に渡り、誰に伝聞の結果を求めるでもない言語を呟く事(自己の立ち位置が現実であると自我による認識を再確認する為)により、自身を保とうとする行動も例に含まれる。ごく一部の明らかな精神疾患に基づく行動(奇声、大声)はともかく、一般の日常生活を送る人間は、上記の呟き等の行為を行う事によって、様々なショックから立ち直ろうとするのが平均とされる。しかし過度にこの症状が出る場合は強迫性障害の場合もある。
作品
「独り言」「ひとりごと」を主題とし、題名にした日本の作品の一覧である。「ひとりごと」の前後に装飾が付された題名のものは一切省く。
- 文学
- 『ひとり言』 - 1468年(応仁2年)に連歌師の心敬が著した連歌論書[5]。
- 『独ごと』 - 1718年(享保3年)に上島鬼貫が著した俳論書[6]。
- 『ひとりごと』 - 2001(平成13年)に市原悦子が著したエッセイ書(春秋社、ISBN 4393436148)
- 音楽
- 「ひとりごと」 - 1972年発売の西真澄のシングル
- 『テンプレート:仮リンク』 - 1973年発売のポール・サイモンのアルバム
- 「ひとりごと」 - 1975年発売の岡田奈々のシングル
- 『ひとりごと』 - 1982年発売の南こうせつのアルバム