熊谷スポーツ文化公園
テンプレート:公園 熊谷スポーツ文化公園(くまがやスポーツぶんかこうえん)は埼玉県熊谷市内にある埼玉県営の都市公園(広域公園)[1]。
目次
概要
1988年に開催されたさいたま博覧会(さいたま博)の会場を閉会後に公園として整備された埼玉県営の公園である。 地元住民は、「文化公園」などと略していることが多い。また、以前は、ラグビー場がメインといえる施設だったために「ラグビー場」で通じることもあるが、くまがやドーム・陸上競技場ができたことで、公園全体を指す言葉としてはあまり使わなくなった。
2004年10月には「彩の国まごころ国体」、同年11月には「彩の国まごころ大会」のメイン会場として使われた。また、2008年8月に「彩夏到来08埼玉総体」の陸上競技及び体操競技の会場となった。更に2008年から、彩の国実業団駅伝大会(東日本実業団対抗駅伝競走大会(男子)・東日本実業団対抗女子駅伝)の新たなゴール地点となった。
開園当初は「さいたま博通り」(埼玉県道83号熊谷館林線)のメインゲートから、「スポーツ公園通り」までの間が公園として整備され、スポーツ公園通りの東側は臨時駐車場(熊谷臨時ヘリポート)のみが設置されていた。また、当時はスポーツ公園通りの東側には遊園地を作る構想もあったが実現の目途は一切立たなかった。 その後、2004年の国体(彩の国まごころ国体)や全国障害者スポーツ大会(彩の国まごころ大会)のメイン会場として整備することになり、スポーツ公園通りの東側の整備が実施された。当初駐車場であった土地のみならず、更にその東側の埼玉県道弥藤吾行田線までの土地(田んぼ・牧場)を買収し、彩の国くまがやドームや陸上競技場始めとする施設整備及び周辺道路整備が行われた。また、スポーツ公園通りを越えて東西へ行き来できる陸橋も整備された。
施設
熊谷ラグビー場
メインスタジアム(Aグラウンド)は県内ラグビーのメインスタジアムとして利用されており、主として全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会の決勝戦、全国高等学校ラグビーフットボール大会の埼玉県大会決勝戦、トップリーグの試合会場の一つ、関東大学リーグの上位クラスのリーグ戦に使用されている。収容人員24000人(メインスタンド中央とバックスタンドの下部が座席、メインスタンド両翼は立ち見席、バックスタンドの上部とゴール裏は芝生席)。
さらに、隣接して第B,Cグラウンドがあり、地域大会を中心として使用されている。Bグラウンドは観客席付きの専用グラウンドだが、Cグラウンドは多目的広場としても利用も可能である。(但し有料施設の扱いであり、自由に立ち入りはできない)このラグビー場により、熊谷市は「ラグビータウン熊谷」を名乗り、普及に力を入れている。
- Kumagayasogo2b.JPG
ラグビー場Bグラウンド
- Kumagayasogo2c.JPG
ラグビー場Cグラウンド
彩の国くまがやドーム
この名称は公募によって決定されたものである。一般的には「くまがやドーム」と略されて呼ばれることが多い。大きく体育館(メインアリーナ)、練習場(サブアリーナ)、並びに人工芝多目的グラウンドの3つからなる。
体育館は76m×43mで、各種屋内競技やコンサートに使用可能。人工芝グラウンドは80m×138mで、フットサルやテニスをメインとして使用する。
その他映画などの撮影などにも使われている。映画『20世紀少年』の撮影にも撮影された。
2014年2月15日、前日からの記録的な大雪(平成26年豪雪)の影響により、天井部分を覆うガラス繊維製の膜が100メートルにわたって複数箇所で壊れているのが見つかった[2][3]。設計の際には1平方メートルあたり積雪1センチ、重量2キロを想定していたが雪質に加え降雨により想定を上回る重量がかかったものと見られている[3]。施設側は公園全体について、当面の間利用できないとしている[4]。
ソフトボール場フィールド
両翼は70mで延床面積は約2500m²。外野は天然芝。
陸上競技場
そのほかの施設
- 補助陸上競技場
- 投てき練習場
- 多目的運動広場
- インラインスケートリンク
- 多目的広場のうち一つを改修し、2008年2月より稼動開始
- ピクニック広場
- ジョギングコース
- 駐車場(第5駐車場は、熊谷臨時ヘリポートとしても運用)
- 障害者用トイレ
- セラピーガーデン
歴史
- 1988年 - さいたま博開催
- 1991年4月 - さいたま博跡地を熊谷スポーツ文化公園として開園
- 1996年 - 2004年の国体開催に向け、拡張整備開始
- 2003年7月20日 - 彩の国くまがやドームや陸上競技場など開設
- 2004年3月31日 - 子供の広場など整備
- 2004年10月 - 「彩の国まごころ国体」(秋季大会)のメイン会場となる
- 2004年11月 - 「彩の国まごころ大会」のメイン会場となる
- 2008年2月 - 多目的広場に「インラインスケートリンク」設営
- 2008年8月 - 「彩夏到来08埼玉総体」陸上競技および体操競技の会場となる
- 2008年11月 - 本年より「東日本実業団対抗駅伝」および「東日本実業団対抗女子駅伝」のフィニッシュ地点となる
- 2011年6月 - 「第95回日本陸上競技選手権大会」の会場となる
交通
- 電車:東日本旅客鉄道、秩父鉄道秩父本線熊谷駅から3km。
- バス:園内に熊谷スポーツ文化公園(ラグビー場)停留所(第1・第2駐車場のロータリー内)・くまがやドーム停留所(ドーム前ロータリー内)が、公園に隣接してラグビー場入口停留所(西第1多目的広場北)・スポーツ文化公園停留所(第6駐車場北)・彩華園停留所(東第1多目的広場南)、近隣に陸上競技場入口停留所(陸上競技場南方)・赤城神社停留所(西第1多目的広場西方)が所在する。
- (ラグビー場方面)
- (くまがやドーム方面)
- 熊谷駅北口3番のりばより、国際十王バス「くまがやドーム」行き約10~15分終点下車、すぐ(ドーム前まで乗り入れ。※イベント開催時・陸上競技場での大規模大会開催時などに増発される。陸上競技場での大会規模によっては直行便として運行)
- 熊谷駅北口2番のりばより、国際十王バス「犬塚」行き約10~15分「彩華園」停留所下車、徒歩約3分
- 熊谷市内循環 ゆうゆうバス・ムサシトミヨ号/グライダー号「スポーツ文化公園」停留所下車、徒歩約1分
- (陸上競技場方面)
- 熊谷駅北口2番のりばより、国際十王バス「犬塚」行き約10~15分「陸上競技場入口」停留所下車、徒歩約3分
- 熊谷駅北口3番のりばより、国際十王バス「くまがやドーム」行き約10~15分終点下車、徒歩約3分(※イベント・陸上競技開催時などに増発される。大会規模によっては直行便として運行)
- 熊谷市内循環 ゆうゆうバス・ムサシトミヨ号/グライダー号「スポーツ文化公園」停留所下車、徒歩約5分
- 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の試合の開催時などは、陸上競技場直行臨時シャトルバス運行。
- 車:東京方面から:国道17号熊谷バイパス上之北交差点から0.8km(公園中央を縦断する「スポーツ公園通り」)
- なお、さいたま博開催時の名残で、熊谷バイパス下り線上之北交差点の右折レーンは、他の交差点に比べ、長く取ってある(上之交差点を過ぎてすぐの場所から始まっている)。
脚注
関連項目
- 熊谷運動公園 - 熊谷市内にある市営の運動公園