湘南モノレール500形電車
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湘南モノレール500形(2007年5月19日 大船 - 富士見町)
湘南モノレール500形電車(しょうなんモノレール500がたでんしゃ)は、1988年(昭和63年)に登場した湘南モノレールの懸垂式モノレール車両である。 湘南モノレール初の冷房車として登場した。1991年(平成3年)まで増備が行われ、最大で3両編成6本(18両)が在籍していた。
概要
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湘南モノレール500形車内(2005年1月23日)
車体はアルミ合金製で、全車電動車編成である。編成定員は228名。
当初は501から車両番号が付番されたが、その後ラッシュ時対策改造がなされた(後述)際に551からの付番とされた。最初に投入された501号は561号に改番された。この車両は他の500形編成と比べて差異がみられる。
車内内装は暖色系で統一されている。両端の車両には折りたたみ式の座席が各ドア脇に1か所ずつ設置されているが、これは当初ロングシートだったものをラッシュ時対策で改造されたもので、朝のラッシュ時は施錠され、それが過ぎると解錠して使用可能とされる。客用扉は片開き式で、ドアチャイムは装備されていない。 なお、冷房設備の搭載に伴い客室横流ファン装置(商品名:ラインデリア)が廃止されている。 556号には座席カバーに広告を入れていた[1]時期もあったが、しばらくして撤去された。
性能
- 制御装置:電動操作カム軸式抵抗制御、直並列組合せ、弱め界磁制御
- 駆動装置:直角カルダン式
- ブレーキ装置:発電ブレーキ併用電気指令式電磁直通空気ブレーキ (MBS-D) 、保安ブレーキ、駐車ブレーキ
- 起動加速度:4.0 km/h/s
- 最高速度:75 km/h
- 減速度:4.0 km/h/s(常用最大)/4.5 km/h/s(非常)。
- マスター・コントローラーにデッドマン装置を装備。
今後
最初の編成が落成してから20年を経過しているが、2007年(平成19年)11月末以降、順次5000系に置き換えられて廃車される予定である。2008年(平成20年)1月下旬には553Fが営業を離脱し2008年2月1日付けで廃車となった。続けて、2010年(平成22年)11月には561Fが運用を離脱している。また、2014年(平成26年)には555Fが運用を離脱する。