浜松市循環まちバス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファイル:Entetsubus poncho kururu-west.jpg
く・る・る(西ループ) 浜松駅バスターミナル付近にて
浜松市循環まちバス(はままつしじゅんかんまちバス)は、静岡県浜松市中区の中心部を環状運行するコミュニティバス路線をいう。愛称は「く・る・る」。
浜松市の「オムニバスタウン」構想の一環として登場したもので、中心街の移動円滑化と活性化を主な目的としている。
概要
浜松駅北地区を走る東ループと西ループ、同南地区を走る南ループの3路線があり、遠州鉄道(遠鉄バス)が全ての業務を受託している。そのためETカードやナイスパスが利用できるほか、浜松駅発着の遠鉄バス定期券を持っている場合は無料で乗車できる。
9時から17時までの間ほぼ20分(南ループは30分)間隔で運行、運賃は大人(中学生以上)100円、子供(小学生)50円、小学生以下は保護者同伴にて2名まで無料となっている。また大人200円、子供100円の一日乗車券も販売している。
運行開始当初は、東ループのバスは東ループの経路のみ、西ループのバスは西ループの経路のみを走っていたが、運行経路の再編により、現在は西ループと東ループの経路を交互に走る。反時計回りのみの運行のため逆戻りができない。浜松まつりなど、中心街で催し物が開催される場合は迂回運転や運休となる場合もある。
沿革
- 2001年10月14日 - 12月24日
- 都市循環「浜松まちなかループ」として実証実験を実施。この時は時計回りのルートしか存在していなかった。
- 2002年4月1日
- 東・西ループ、正式運行開始。
- 2006年9月18日 - 10月15日
- 南ループ、実証実験として運行。浜松駅6番乗り場発10:00 - 18:30までの30分間隔で運行された。(10月1日より7番乗り場に変更)
- 期間中は遠鉄バス所有の小型路線車を使用した。
- 2007年4月1日
- 南ループ、正式運行開始。
- 2012年10月1日
- 再編、運行経路や運行時刻が変更。
路線
主な経由地のみ記載。
- 東ループ
- 浜松駅(12番のりば) - 文化芸大 - 遠州病院 - 県総合庁舎北 - 田町 - 浜松駅
- 西ループ
- 浜松駅(14番のりば) - 肴町 - 第一通り駅 - 中央図書館 - 浜松駅
- 南ループ
- 浜松駅(7番のりば) - 駅南大通り - ハローワーク北 - 海老塚郵便局前 - 福祉交流センター - 中央柳通り - 浜松駅
2012年9月30日以前
- 東ループ
- 浜松駅(12番のりば) - 文化芸大 - 遠州病院 - 県総合庁舎北 - 市役所南 - 中央図書館 - 浜松駅
- 西ループ
- 浜松駅(14番のりば) - 肴町 - 市役所前 - 県総合庁舎 - 遠州病院東 - 文化芸大 - 浜松駅
- 南ループ
- 浜松駅(7番のりば) - 駅南大通り - ハローワーク北 - 海老塚郵便局前 - 福祉交流センター - 中央柳通り - 浜松駅
車両
各系統とも日野自動車の「ポンチョ」を使用している。ただし、点検・整備の都合で中型の路線車が代走する場合もある。
なお東・西ループでは運行開始以来、オムニノーバ・テクノロジー社の「マルチライダー」を使用してきたが、2007年9月に置き換えられた。
- Entetsubus-machinaka-eastloop-20070603.jpg
東ループで使用されていたマルチライダー
- Kururu West Roop.JPG
西ループで使用されていたマルチライダー