浅原正基
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浅原正基(あさはら せいき、1916年 - )は、元日本陸軍上等兵、ハルビン特務機関員。シベリア抑留の際、「自発的」に、兵士・下士官などの労農プロレタリア階級から発生したとされる、民主運動のリーダー。
ソ連国内で発行された抑留者向けの新聞『日本しんぶん』(日本新聞とも)の編集委員。イワン・コワレンコKGB中佐等、ソ連軍と結託し抑留者の吊し上げを行った、とされる。
彼は袴田陸奥男とともに抑留者から恐れられ、「シベリア天皇」(最高権力者という意味)と呼ばれ、ソ連からの援助を受けたとされる。後にハバロフスク地区のグループ内の対立により、『日本しんぶん』を追われ、戦犯ラーゲリに移送、吊し上げを行った前職者に非難された後、「一連の吊し上げは悪かった」と謝罪した。