津エアポートライン

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「フェニックス」

津エアポートライン株式会社(つエアポートライン)は、三重県津市に本社を置く海運会社である。

概要

三重県津市の津なぎさまちおよび同県松阪市の松阪港と、愛知県常滑市中部国際空港を結ぶ定期旅客航路を運航する。

津・松阪など三重県中部地域から中部国際空港までの所要時間は、伊勢湾岸を迂回する自動車(高速道路経由)または鉄道(近鉄特急名鉄ミュースカイ乗り継ぎ)と比較した場合、乗り継ぎ時間を除くと所要時間は約半分となり、直線的に結ぶ海上輸送が時間的に有利となりうる。

また、運賃については、鉄道を特別料金が不要の列車だけで空港に向かった場合は鉄道が安くなるが、近鉄の特急列車や伊勢鉄道JRの快速列車の指定席を使用した場合などは当航路を利用した方が安くなる。自動車利用の場合、同乗者数や空港駐車場での駐車料金にもよるため単純な比較はできないが、高速道路の通行料金などを考慮すると、津なぎさまちターミナル・松阪港ターミナルの無料駐車場を利用して当航路を利用することにより、金額的にも有利となりうる。

会社概要

岡山県岡山市に本社がある両備ホールディングス両備グループの持株会社)の100%出資による子会社である。

  • 本社 : 三重県津市なぎさまち1-1
  • 松阪港営業所 : 三重県松阪市大口町1822-7
  • セントレア港営業所 : 愛知県常滑市セントレア4-7
  • 資本金 : 1,000万円
  • 株主 : 両備ホールディングス株式会社 (100%)

沿革

  • 2004年(平成16年)1月21日 : 両備運輸(現在の両備ホールディングス)の100%出資で設立される。
  • 2005年(平成17年)2月17日 : 津なぎさまち - 中部国際空港間の運航を開始する。
  • 2008年(平成20年)9月1日 : 運賃を大人2,400円に値上げする。
  • 2009年(平成21年)9月1日 : 松阪高速船の航路を引き継ぎ、松阪港 - 中部国際空港間の運航を開始する。
  • 2011年(平成23年)8月20日 : ダイヤ改正を実施。津航路を3往復、松阪航路を2往復それぞれ減便するとともに、松阪航路の中部国際空港直行便を廃止する。

航路

2013年4月現在[1]※運賃およびダイヤの詳細は、公式サイトを参照。

津航路(津なぎさまち - 中部国際空港)

津航路は当初1日1,500人を超える利用者があったが、2006年末に松阪高速船が就航したことや空港見学者が減少したことなどが影響し、800人前後まで落ち込んだ。また、開港時の約2.6倍となった燃料費も経営を圧迫したため、2008年9月1日から運賃値上げを行った。

  • 所要時間 : 約45分
  • 便数 : 13往復26便(津なぎさまちからは6時から21時まで、中部国際空港からは7時から22時まで、おおむね1時間ごとに運航)
松阪航路(松阪港 - 中部国際空港)

松阪高速船の経営を引き継いだ松阪航路は、運賃を従来の2,400円から2,700円に改定した。また2011年8月20日から直行便が廃止され、全便が津なぎさまち経由または乗り継ぎになった。

  • 所要時間 : 68 - 75分
  • 便数 : 5往復10便

運賃

  • 片道運賃
    • 津なぎさまち - 中部国際空港 : 大人2,400円
    • 松阪港 - 中部国際空港 : 大人2,700円
    • 津なぎさまち - 松阪港 : 大人300円
小児は大人運賃の半額、幼児は大人1名につき1名が無料だが座席を占有する場合は小児運賃が必要である。
割引制度は、団体割引・障害者割引・学生割引(学生証の提示にて適用)が設定されている。
津航路のみ設定されており、大人・小児とも共通である。

船舶

フェニックス・カトレア

ファイル:Inboard of PHOENIX (Cabin) JAPAN.jpg
「フェニックス」船内(一般席)

両船は同型である。「カトレア」は、赤塚植物園などを経営する津市のアカツカグループより寄贈を受けたものである[2]

車いす専用座席6席やバリアフリートイレなど、障害者にも使いやすいようにしている。双胴船であることから、従来の船舶に比べ波浪による揺れが少ないとされる。

  • 全長:31.45m
  • 幅:8.30m
  • 総トン数:124t
  • 航海速度:30ノット(時速56km/h)
  • 旅客定員:一般席100名 特別席8名
  • 運航航路:津航路

すずかぜ

予備船として「すずかぜ」を保有する。

  • 全長:31.5m
  • 幅:8.0m
  • 総トン数:130t
  • 航海速度:30ノット(時速56km/h)
  • 旅客定員:一般席108名
  • 運航航路:松阪航路

港への交通

ファイル:Mie-kotsu bus (Tsu-Nagisamachi Line) Mie, JAPAN.jpg
三重交通が運行する「津なぎさまち線」

[3]

津なぎさまち
松阪港

脚注

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関連事項

外部リンク

テンプレート:両備グループ
  1. 時刻表・運賃 - 津エアポートライン(2013年4月28日閲覧)
  2. 沿革 - 赤塚グループ(2013年4月30日閲覧)
  3. ターミナル・アクセス - 津エアポートライン(2013年4月28日閲覧)