河合孝治
テンプレート:BLP unsourced 河合 孝治(かわい こうじ、本名:河合 明 (かわい あきら))は即興音楽家、サウンドビジュアルアーティスト、学際芸術研究家(音楽とアート・哲学、映像と身体表現)、仏教美学者である。
日本大学大学院芸術学研究科音楽芸術専攻修了。慶應義塾大学大学院修了。湯浅譲二に作曲を学ぶ。即興音楽グループGAPに多田正美の後任として参加。中村明一(尺八)とのコラボレーション、タージ・マハル旅行団の永井清治とインド音楽をベースにしたユニットで活動。
ISEA電子芸術国際会議(名古屋)[1]。 サンタ・フェ国際電子音楽祭、電子音楽ミッドウエスト(カンザスシティ)、プロジェクト・メディア・スペース SonicChannels(ニューヨーク)、ETHデジタルアート週間(スイス)、チリ・サンディアゴ・国際電子音楽祭 "Aimaako2006" 、ISCM世界音楽の日々2010(オーストラリア)など、海外の多くの電子音楽祭等に入選。サウンドを中心としたクロスメディアグループ Opus-medium projectを組織するなど エレクトロニカ、サウンドビジュアルアートなど様々なメディアを使ったパフォーマンスや作品を発表している。
特に影響を受けたものとして、河合はジョン・ケージ、タージ・マハル旅行団の音楽、ナム・ジュン・パイク、荒川修作のアート、ショーペンハウアー、ニーチェの生の哲学、デリダやドゥルーズなどのポストモダンの思想、そして華厳、唯識、中論などの仏教思想をあげている。
河合は自らの芸術思想としてChaosmosという言葉を多用する。Chaosmosはカオスとコスモスの合成語であるがこれには2つの意味がある。1つは無分別の分別化(カオスのコスモス化)、もう1つは空の実践プロセス(カオスとコスモスの絶え間ない循環)である。どちらも固定した実体を伴わないという意味であるが、これを河合はナーガールジュナ(龍樹)の「中論」やニーチェの生の哲学、さらにデリタの脱構築の思想から導きだされた表現方法であるとする。
主な作品
電子音楽
- "リトルネロ" ドゥルーズのための音楽
- 禅(ZeN)福島2011
- Being Time for Dogen Zenji
- Dimension of Chaosmos
- "Wavecle" clarinet with electronica
- To Cosmos
- Inter objective perception
ミクストメディア
- Pia-dance組曲(piano with dance、朗詠、電子音)
- Enactive Autopoiesis(Piano、Contrabass、電子音、映像)
- "一乗音楽図" J.Cage Beyond (電子音、ダンス)
- "Flash" 説一切有部(電子音、ダンス)
- ”MatrixⅡ一乗法界図 ”荒川修作へのオマージュ(電子音、映像、ダンス)
- 偶然「投発」ー無常「投失」(電子音、尺八、映像、ダンス)
- Prehension-抱握(piano、電子音、尺八、映像)
- Matrix:一乗法界図(電子音、ダンス、映像)
造形
- 一乗音界図(音響造形作品)
- Soundisplay (サウンドオブジェ)
- 一乗刹那滅
室内楽・器楽曲
- 声境:Gapping spineer (朗詠,大正琴,Vl,Cello)
- Chaosmos≒空 (g,vl,vl,va,vc,cb,fl.cl.p)
- Chaosmic Emulation (vl.vl,va,vc,piano)
- Four inter objects (vl)
- Inter object (fl)
- "未来"日付音楽~河原温へのオマージュ
- ラーガによるジャズコンポジション(piano)
- Tao Music (尺八、シタール)
- Tao MusicⅡ(尺八、シタール、コントラバス)
主要著書
本名の「河合明」でも執筆している。
- 『仏教と音楽療法の出会い:観察する一乗音界図』ISBN 978-4-906858-04-0
- 『現代音楽とポスト構造主義』ISBN 978-4-906858-03-3
- 『現代音楽の哲学:認識論的転回からコミュニケーション的転回へ』ISBN 978-4-906858-02-6
- 『集団即興音楽とオートポイエーシス:タージ・マハル旅行団を中心に』ISBN 978-4-906858-01-9
- 『作曲家ジョン・ケージと仏教思想』ISBN 978-4-906858-00-2
- 『芸術とメディアの諸相』ISBN 978-4-924769-38-0 -共著
- 『メディア・リテラシー』 ISBN 978-4-903859-18-7 -共著
- 『芸術・メディアの視座』 ISBN 4-924769-33-9 -共著
脚注
- ↑ [ISEA2002] Art Events http://archives.isea-web.org/?page_id=1729、