有楽町センタービル
有楽町センタービル(ゆうらくちょうセンタービル)は有楽町駅、銀座駅にほど近い東京都千代田区有楽町二丁目に所在する複合商業施設である。通称は有楽町マリオン、マリオン。
概説
かつてこの敷地には(旧)朝日新聞東京本社、(旧)日本劇場(日劇)、(旧)丸の内ピカデリーがあったため朝日新聞社、東宝、松竹が所有権を持っていた。現在は3社共同出資の有楽町センタービル管理株式会社が管理している。
当初は、西武百貨店(当初は別会社の株式会社有楽町西武)が全館を借りてフルライン都市型百貨店を展開する予定だったが、阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)の一員で、数寄屋橋阪急を持つ阪急百貨店が対抗して有楽町阪急を出店することとなったため、百貨店2館が併存してテナントになるという形でオープンした。
2002年までは、(旧)日本劇場と同名の映画館・日本劇場(座席数1008席)があったが改装され、現在は946席のTOHOシネマズ日劇のスクリーン1となっている。他にも、同館には3サイト全7スクリーンの映画館が入居し、そのいずれもが横幅10m以上のスクリーンと470以上の客席を有する大劇場である。7スクリーン合わせた総座席数は4534席に及び、同一ビル内に入居する映画館の総座席数としては日本最多を誇る。東京メトロの駅案内板などでは7スクリーンの総称としてマリオン映画街(Mullion Movie Theaters)という呼称が使われている。
2010年12月25日に「西武有楽町店」は閉店(西武百貨店#有楽町店参照)し、区画所有者である朝日新聞と松竹の選考を経て、跡地にJR東日本系のファッションビル「ルミネ」が2011年10月28日に開業した[1]。また、これに合わせ、有楽町阪急もリニューアルされ、大人の男性を対象とした「阪急MEN'S TOKYO」が2011年10月15日にオープンした。
1984年に公開された映画『ゴジラ』では、ゴジラによって壁面を破壊されるシーンで登場している。
主な施設
1期ビル(本館)西側
- 地下2 - 4階 駐車場
- 地下1 - 地上8階 阪急MEN'S TOKYO(2011年10月15日開業)
- (1階 チケット売り場)
- 9 - 11階 TOHOシネマズ日劇(旧日劇PLEX、日本劇場、日劇東宝、日劇プラザ)
1期ビル(本館)東側
2期ビル(別館・マリオン新館)
歴史
- 1984年10月6日 - 有楽町駅前再開発事業の一環として、1期ビル(本館)オープン
- 1987年10月3日 - 2期ビル(別館)完成
- 1999年6月12日 - 丸の内松竹が「丸の内プラゼール」に改称
- 2002年3月2日 - 日本劇場、日劇東宝、日劇プラザを「日劇PLEX」に改装
- 2005年12月10日 - 丸の内ルーブルが「サロンパス ルーブル丸の内」に改称(~2008年11月まで)
- 2008年12月1日 - 丸の内プラゼールが「丸の内ピカデリー3」に改称
- 2009年2月17日 - 日劇PLEXが「TOHOシネマズ日劇」に改称
- 2010年12月25日 - 西武有楽町店 閉店
- 2011年7月18日 - 有楽町阪急 リニューアル工事のため一時閉店
- 2011年10月15日 - 有楽町阪急(1期ビル西側)をリニューアルした「阪急MEN'S TOKYO」オープン
- 2011年10月28日 - 西武有楽町店跡地(1期ビル東側)に、「ルミネ有楽町」オープン
- 2014年8月3日 - 丸の内ルーブル 閉館